院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

むし歯と歯磨き

2012-04-27 17:04:37 | 医療
 昔からむし歯予防が奨励されている。そのため、歯磨きの練習を幼いときからやらされる。

 そこまで訓練しても、いっこうにむし歯はなくならない。私もずいぶん歯磨きをしたつもりだが、無傷な歯のほうが少ない。

 一方で、ふつうに歯磨きをしているだけなのに、一本もむし歯のない人がいる。実は彼らは特別に歯が丈夫なわけではない。

 むし歯のない人には口内にむし歯菌がいないのだ。だから、歯磨きしなくても、むし歯にはならない。(むし歯菌は口内の「常在菌」で、いくら歯磨きしても、いなくならない。)

 むし歯菌は親から感染ると言われている。親にむし歯菌がいないと、子にもむし歯菌がいない。だから、歯磨きなぞしなくてももよい。

 むし歯菌のワクチンが開発されたと昔聞いたが、どうなったのだろうか?むし歯がなくなると歯科医が困るので、ワクチンは闇に葬られたというまことしやかな話もある。

 むし歯菌がいる人には、歯磨きは少ししか役に立たないと思うのだが、みなさんはどう思われるだろうか?

地球外生命体

2012-04-27 15:21:41 | 学術
 たとえば人間の骨に着目すると、そこには破骨細胞と造骨細胞というのがあって、破骨細胞が骨を破壊するはじから造骨細胞が骨を造って、その平衡状態によって骨は現状をとどめている。つまり、骨はそれ自身で一つの生態系だと見ることができる。

 人間を考えると、人間は食物連鎖の頂点にあって、米を食べたり魚を食べたりしている。そこには従来知られた生態系が存在している。

 米は土壌と日光を必要とする。それらなしでは存在できない。魚も同じである。海やプランクトンがないと生きてゆけない。

 つまり、生態系というものは、地形(土壌や海)や日光を含めて一つの生態系たりうる。

 だから、微視的に見るか巨視的に見るかによって、生態系の範囲が変わってしまう。

 そこで地球外生命体であるが、彼らが知的であるとして、地球のどれを生命体と看做すか迷うだろう。人間の個体を生命体と看做すか、空気や水を含めて生命体と看做すか、あるいは地球全体の生態系と地形を一個の生命体と看做すか・・判断できないのではあるまいか?

 まったく同じ理由で、我々は地球外生命体を認知できないだろう。

 かつてアメリカで地球外生命体へ電波を送るオズマ計画というのがあった。当時は夢のある試みと評価されたが、私はオズマ計画の想像力のなさに驚いている。

 オズマ計画は人間のような個体を対象として考えていたからである。生命体の定義が難しいことは、この小論でもすでに明らかである。