院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

漫画雑誌のレベル

2012-11-04 12:45:33 | 漫画
 日帰り旅行の車中で、10年ぶりに漫画雑誌を買ってみた。そして、レベルの高さに驚いた。

 いつも私は、漫画は単行本しか買わない。一定のレベルが担保されたものしか単行本にならないからだ。

 しかし、単行本にならない漫画に、これだけの優秀作があるとは、私も時代の流れに乗り遅れている。どんなテレビドラマよりも面白い。そして、一味も二味も深みがある。これではテレビドラマの視聴率が上がらなくても無理ないなと思った。

 それらすばらしい漫画群がなぜ単行本化されないかというと、絵のクオリティーが低いからだ。

 逆に言うと、昔は絵のクオリティーは漫画の必須条件だった。だが、最近編集方針が変わってきたようだ。内容が深ければ、絵のクオリティーは二の次になったのかもしれない。

 ここで考えるのは、漫画家の年齢である。これだけ深い内容が漫画で描けるということは、ある程度年齢が行っているのだろう。

 一方、絵は10代から始めないと上達できない。つまり、せっかくだがこれらの漫画家は単行本を出せずに消えていく運命にある。彼らはいっそ梶原一騎や仮屋哲のように原作に徹したらどうか?(この世界で生き残っていくのは、それでも難しいが・・。)

 単行本でも成功している漫画には、原作と作画が別である作品がけっこうある。