院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

夏休みの存在意義

2013-08-03 05:18:10 | 教育
 8月1日は小学校の夏休みの「出校日」だった。久々に街に黄色い帽子の列を見かけた。「出校日」は私が小学校時代にもあって、面倒だった。

 「出校日」はなんのためにあるのだろうか?夏休みの中だるみを防ぐためという説もあるが、それなら夏休みをなしにすればよい。「出校日」は教師の給料日だとの話がある。教師が出校するから生徒もというわけだが、なぜ給料日に生徒が付きあわなければならないのか?

 実際は、祖父母の田舎に行っている子供や、海外旅行をしている生徒は出校しなかった。

 夏休み帳がイヤだった。あんなもの、子供が毎日コツコツやれるはずがない。たいてい夏休みの最後に必死になってやった。1980年ころ、夏休み帳が廃止になったことがあって、教育委員会もなかなかやるなぁと思ったが、いつの間にか復活した。

 毎日の天気を付ける宿題もあった。そんな退屈なこと子供には苦痛だ。有名私立中学受験の塾では、そんな無駄なことをする暇があったら受験勉強をせよと、夏休み中に塾が作った天気表を配る。

 学校からの指示ではないが、町内の朝のラジオ体操も苦痛だった。夏休みでないときよりも早起きしなくてはならない。景品に釣られて参加したが、早起きは子供心につらかった。

 夏休みの自由研究とか工作も面倒だった。それらはむしろ親の出番だった。それによって、子供は親たち大人がいかに凄いかを知った。そういう意味で、自由研究や工作は存在価値があるだろう。

 全体的に見ると、やはり夏休みには必要だ。なんだか、夏休みで一段と成長したような印象があるのだ。だから夏休みは昔からどこの国でも廃止されずに残っているのだろう。

 教育学の世界では、当然夏休みの存在意義について論じた学説があるのだろうが、私たちの目に触れることはない。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
夏休み (玉子焼き)
2013-08-05 01:08:13
ご無沙汰しています。 毎日とはいきませんが、全編読ませていただいています!
子供に戻ったような気持ちで読みました。口に出して言ってはいけないような、子供の宿題に関する本音ですよね!スカッとしました。
現在は、私の子供にその宿題をどうやってやらせるのか、考え中。夏休みは給食もなく、いろんな意味で親は大変です!
返信する
給食 (管理人「)
2013-08-05 05:14:22
玉子焼きさん、お久しぶりです。
母親は夏休みで何が一番困ると言って、給食がないことだそうですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。