(世界アマチュア囲碁選手権大会in広州。4travel のHPより引用。)
囲碁がオリンピックの種目として採用されることは、国際囲碁連盟の悲願です。2010年のアジア大会には採用されました。
次の東京オリンピックでの競技種目が選ばれようとしていますが、日本の囲碁界が働きかけているとは聞きません。報道されていないだけかもしれませんが。
ここでいつも論議になるのが「スポーツとは何か?」ということです。体力を使うのがスポーツで、囲碁などの知力を使うのはスポーツとは言えないのでしょうか?
「美」を競うフィギュアスケートはどうでしょうか?フィギュアスケートは当然体力を使いますが、競うのは「美」です。体力を使って「美」を競うのはオペラも同じです。
射撃はどうでしょうか?一見、指先だけを使うように見えます。射撃の集中力と囲碁の集中力はどこが違うのでしょうか?
こうして、スポーツの定義はなかなか明快なものが作れなくなります。
オリンピックの入場行進は伝統を重んじてギリシャが最初です。古代ギリシャのオリンピックでは詩の創作朗詠が競われました。ならば詩が競技種目だった伝統に倣って囲碁とか歌とかが(スポーツと言えなくても)オリンピックで競われてもよいと私は思います。
※今日、気にとまった短歌
重役の何人か来てその中に不吉においてぬきんでた顔 (仙台市)工藤吉生
チェスがIOCで認められているなら、囲碁はもう一息ですね。世界の競技人口は囲碁もけっこう増えてきましたから。
近代オリンピックで「芸術競技」というのがあったとは存じませんでした。
http://www.joc.or.jp/sports/chess.html
囲碁だってその気になれば……
話題が変わりますが、近代オリンピック復興当初には実際に「芸術競技」も存在しました。