院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

山本夏彦の「変痴気論」

2015-08-23 04:48:37 | マスコミ
(中公文庫。)

 山本夏彦翁のことを昨日、語った。今日は翁のコラムで強烈に印象に残った一篇を挙げよう。

 それは「傘はほとんど凶器である」という題名のコラムだった。まだ、すべてのコウモリ傘の先が尖った金属製だった時代の話である。傘の先を危険なほどに尖らせる必要はないのに、傘メーカーは右へ倣えで、いつまでも傘の先を尖らせているという内容だった。

 私は唸った。以来、山本夏彦翁のコラムは全部読んだ。彼は晩年、日本橋高島屋だったかのポスターに、かっこいいお爺さんとして登場した。その後すぐに逝ってしまわれた。

 すでに何回か言ったと思うが、「院長のへんちき論」というブログのタイトルは、夏彦翁の本の題名のパクリである。翁はつねづね、世はパクリで成り立っている言われていた。オリンピックエンブレム作家のパクリなぞ、翁が生きていたら問題にもしないだろう。


※今日、気にとまった短歌

  担任も汽車の通路に雑魚寝して皆初めての上野に着きぬ (秋田県潟上市)高橋直美


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4 コメント

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もう「パクリ」だなんて言わないで (かわひらこ)
2015-08-22 14:12:17
先生は、ご自分のエセーが夏彦翁のパクリであることを強調なさいますが、どうしてどうして。
「夏彦まがい」や「夏彦もどき」ではなく、茶道具の評語でいえば、既にして「夏彦写し」、時に変痴気論の「本歌取り」の域にも達しておられるので、胸を張ってください。
「私が言葉にできなかった違和感を次々と指摘する」ということで夏彦翁のファンになられた先生もまた、「私が言葉にできなかった違和感を次々と指摘する」点で、翁の「生き写し」ですよ (^_^)v


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泣けます (管理人)
2015-08-22 14:54:52
いやぁ、かわひらこさん、もう泣けるような大賛辞ありがとうございます。私のブログも、もうすぐ10周年となります。今後も読んでください。頑張ります。

兄事していた鈴木茂先生(42卒)の遺稿集を、理解できそうな方だけにお送りしました。
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パクリ (チ-チャン)
2015-08-22 14:56:20
ちょっと解るような・・ちっぽけなことなんです。
実は昨日の新聞に俳句仲間3人が写真付で載ったんですよ。
その時の特選賞は私だったように思ったんですが
もう一人の89歳の方が特選賞と言うことで記事に書かれていたんです。
まあ89歳のお婆ちゃんに花を咲かせてあげたんだと思っていたんですが・・・

これもパクリの変形でしょか?
もう一人のお友達は納得いかないらくって・・
89歳のお婆ちゃんを立てるでしょうと言うと返事しませんでした。
「貴女は人が良すぎるね」って言われ・・・
と言うことは「馬鹿ね」っていうことになるんでしょうか?
「院長のへんちき論」には反してまね。
また意味不明のコメントですみません。
聞き流してくださいね
写真は「あちらのブログへアップしようと思ってます。
先生のブログは私には難しいところがありますが
勉強になってます。最近新聞も読むようになったんですよ。
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大人の対応 (管理人)
2015-08-22 15:46:54
89歳のご老人が間違えたのではなく、新聞社が間違えたのですよね。
それなら、僕はチーチャンの対応に賛同します。
地方新聞の俳句欄なんてコップの中の嵐でさえありません!
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