院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

土木工事の犠牲者

2012-08-31 05:43:29 | 工業
 新幹線が開通するかしないかのころ、土木工事で人が死ぬ確率は工事費1億円につき一人と言われていた。だから、新幹線のトンネルの入り口には、犠牲者を悼むための名前が刻まれた石が貼ってある。

 当時から見ると今の物価は5倍くらいだから、犠牲者は5億円に一人ということになろうか。

 そのように計算すると、640億円かかった東京スカイツリーは、5で割ると、128人の作業員が亡くなったことになる。しかし、そんな数字は報告されていない。

 一体、何人の作業員が東京スカイツリーの建設で亡くなったのだろうか。128人よりはずっと少ないだろう。人の命の価値がずいぶん重くみつもられるようになったと慨嘆する。

 福島原発の復旧作業では、放射線被害も含めてどれだけの作業員が亡くなるだろうか?これは未知の体験なので、何億円に一人という数字さえ出ていない。

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