(シンセンのテレビ工場。ITmedia より引用。)
誰かから聞いたことですが、アメリカの工員は午後5時の鐘が鳴ると、作業がどんなに途中でもその場でやめてしまうそうです。工場に時間を売っているという感じですね。
一方、日本の工員は、組み立ての残りがあと1割くらいであれば、完成させてから仕事を終えるそうです。
これもむかし聞いた話ですが、ラジオの組み立て工場で休み時間に女子工員がラジオの構造の本を読んでいたそうです。視察の外国人がなぜ?と訊いたところ、女子工員は「自分が組み立てている部分はどこなのか知りたかったから」と答え、外国人を驚嘆させました。
わが国の女子工員は全体を把握したかったのですね。外国人の国ではそのような工員はいないのだそうです。数日前に「人間に向いた仕事なんてない!」の記事でも述べましたが、見通しがきく局所的ではない仕事をすることこそが人間らしい労働というものではないでしょうか?
今回は伝聞ばかりですいません。(工員さんに限らず、努力がすぐに報酬に結びつかないという点で、じつはサラリーマンすべてが抽象労働を行っているとは 2008-11-22 で述べました。)