(発光ダイオード。ウィキブックスより引用。)
20代のころ、ICチップが秋葉原で手に入るようになり、デジタル工作に凝ったことがあります。工学部の友人Y君に手取り足取り教えてもらいました。
ICチップはNANDゲートやANDゲートが3個入ったチップで一個10円から50円くらいだったでしょうか?(いまの1ギガ倍の値段ですね。)チャタリング防止回路やフリップフロップがNANDゲート2個で作れました。(フリップフロップのICは別に存在していました。そのほか100種類以上の論理ICがありました。)
当時のICチップはほとんどアメリカのテキサスインスツルメンツ社製で、5ボルトが1、0ボルトが0を表わしました。1と0の境目は3.5ボルトあたりだったと思います。ICチップの出力1の電圧が3.5ボルトより低くならないようにとか、回路が部分的に振動を起こさないようにと、適宜コンデンサや抵抗を挟ませましました。これはアナログ技術であって、デジタルは関係ありません。
出力1を可視化するのに赤色発光ダイオードを使用しました。別に黄色の発光ダイオードが売られていましたが、使用しませんでした。発光ダイオードは一個10円くらいだったと思います。
上の写真のように現在でも発光ダイオードはプラスチックのカバーで覆われ、プラスチックには透明の赤や黄色のものが使われています。ですから恥ずかしいことに、当時私は発光ダイオードの色はカバーのプラスチックの色だと思っていました。
ところが中村さんの青色発光ダイオード実用化のニュースを耳にして、「あ、カバーの色は関係ないんだ!」とやっと気づいた次第です。気づいてからもう10年以上がたったのですね。
(「発光ダイオード」という名称がいつの間にか「LED」となってしまいました。私にはちょっと「座り」が悪い感じです。)