自立神経失調症という用語が日本で言われ始めたのは戦前だった。そのころは、まだ神経伝達の機序は知られていなかった。ただ、自律神経は心臓や腸など、人間が意志で動かすことができない部分の知覚や運動に携わっていることは知られていた。ために植物神経とも呼ばれた。
自律神経失調症という言葉はまだ残っているけれども、それは世間に残っているだけであって、学問世界ではとっくに忘れられた用語である。だから、自律神経失調症という「病気」は医学部では教えられないし、まともな教科書には載っていない。
自律神経失調症の概念を支持する医師は現在ほとんどいない。もし、医師がこの用語を用いたとしたら、それは素人さんの知識に合わせているだけである。
要するに自律神経失調症はスラングである。または「はきだめ診断」である。「はきだめ診断」とは、なんだか実態がよく分からないものをそう呼んで、分かった気分にさせるような診断のことである。
神経症圏の不定愁訴によくこの名称がつけられるが、この用語には学問的な裏づけや信憑性がまったくないことを、少なくともこのブログの読者なら知っておいてもよいだろう。
自律神経失調症という言葉はまだ残っているけれども、それは世間に残っているだけであって、学問世界ではとっくに忘れられた用語である。だから、自律神経失調症という「病気」は医学部では教えられないし、まともな教科書には載っていない。
自律神経失調症の概念を支持する医師は現在ほとんどいない。もし、医師がこの用語を用いたとしたら、それは素人さんの知識に合わせているだけである。
要するに自律神経失調症はスラングである。または「はきだめ診断」である。「はきだめ診断」とは、なんだか実態がよく分からないものをそう呼んで、分かった気分にさせるような診断のことである。
神経症圏の不定愁訴によくこの名称がつけられるが、この用語には学問的な裏づけや信憑性がまったくないことを、少なくともこのブログの読者なら知っておいてもよいだろう。
普段私の職場で先生のつけられる病名として「自律神経失調症」はよく目にするのですが、なんの疑念もなくよくある病気なのだと思っていました。
先生のブログはとても興味深いです。これからも読ませていただきます。