下の本を古本屋で70円で買った。面白かったので紹介する。
(祥伝社刊。)
著者は元マイクロソフト日本法人社長という、外資系バリバリのビジネスマンである。その人があまり英会話ができないのだという。本書の要点は次のようなことである。
(1)日本語で言うべき内容さえ持っていない人が、英会話ができても役に立たない。
(2)1対多の英会話教室では英会話はできるようにはならない。1対1でないとダメ。
(3)小学校から英会話を教えるのはダメ。子どもは日本語さえ確立していないのだから、ごちゃごちゃになった言語を覚える。無意味な上、子どもの負担になる。
(4)本当に英語が必要な場面では通訳を雇え。へたに自分で話すとニュアンスによって誤解を与える。(外交の場面だったら大問題になる。)
(5)楽天が英語を社内公用語としたが意味が分からない。日本語でないと深いやり取りができず、かえって非生産的である。
(6)大学で日本語の教科書があり、日本語で講義ができるのは超先進国である。わざわざ英語で授業をする必要がない。(多くの国には自国語の教科書も学術用語も存在しないから、英語でやらざるをえないのだ。)
いちいちなるほどと思う。私は英会話ができないが、この本を読んでからバイリンガルタレントをテレビで見ると、彼ら彼女らは日本語では、隣りの猫が子を産んだような話しかしていない。きっと英語でも同様だろう思えるようになった。
(祥伝社刊。)
著者は元マイクロソフト日本法人社長という、外資系バリバリのビジネスマンである。その人があまり英会話ができないのだという。本書の要点は次のようなことである。
(1)日本語で言うべき内容さえ持っていない人が、英会話ができても役に立たない。
(2)1対多の英会話教室では英会話はできるようにはならない。1対1でないとダメ。
(3)小学校から英会話を教えるのはダメ。子どもは日本語さえ確立していないのだから、ごちゃごちゃになった言語を覚える。無意味な上、子どもの負担になる。
(4)本当に英語が必要な場面では通訳を雇え。へたに自分で話すとニュアンスによって誤解を与える。(外交の場面だったら大問題になる。)
(5)楽天が英語を社内公用語としたが意味が分からない。日本語でないと深いやり取りができず、かえって非生産的である。
(6)大学で日本語の教科書があり、日本語で講義ができるのは超先進国である。わざわざ英語で授業をする必要がない。(多くの国には自国語の教科書も学術用語も存在しないから、英語でやらざるをえないのだ。)
いちいちなるほどと思う。私は英会話ができないが、この本を読んでからバイリンガルタレントをテレビで見ると、彼ら彼女らは日本語では、隣りの猫が子を産んだような話しかしていない。きっと英語でも同様だろう思えるようになった。
1) Agree. However, if a foreigner ask you the direction on the street, you should be able to answer for politeness.
2) Disagree. I studied English with tape and radio before coming to USA.
3) Other countries are succeeding with the program. Why not Japan.
4) It is different when you speak with your own voice or the sentence is translated. The translator should be only to assist. Dali Lama speaks in English and when he was not sure, he asks the official translator to help him. Impact of Dali Lama is much bigger because he speaks in Enlish.
5) There is no big Japanese companies that do not have foreign operation. My biggest problem is that the communication in Japanese is not clear. I do not understand what the message is saying in Japanese. Besides, I do not want to spend time translating and generating instructions to my subordinates. Japanese language is too vague.
6) Disagree. There are too many translated books. With English, the world is wide open. For the introduction of any field, it is much easier to understand the materials when the book is in English that in Japanese. In the scientific areas, it is better to read the introduction book in English. Japanese wordings are too difficult even for the introduction materials.
前掲書は「英語は要らない」という題名ですが、内容は「英会話は要らない」という内容です。
私は職業柄、英語論文を読む機会が多いのですが、英会話はできません。中学時代にラジオの英会話に挑戦しましたが、挫折しました。負け惜しみのようですが、英会話をものにするには、一定の(英会話が必要な)シチュエーションの中で会話しなくてはならないと思っています。シチュエーションの中で話せば一発で覚えますが、ラジオ相手ではうまくいきませんでした。
ダライラマのように自分の主張を英語で訴えることが効果を出す場合は確かにありますが、通訳を使った方がよいこともあるようです。前掲書ではトヨタ自動車のリコール問題がアメリカで発生したとき、トヨタ自動車の社長は英語がよく話せるのに、公聴会で通訳を雇ったとあります。その心は、自分で話して挙げ足を取られたら話が妙な方向に行ってしまうのを防ぐためだったそうです。
記事で「多くの国」と言ったのは、発展途上国を指します。タイ語やベトナム語の大学の教科書やテクニカルタームがないということです。日本は明治時代から翻訳が盛んで、現在、日本が世界で一番早く量も多く翻訳がなされるのだそうです。むろん、元の言語は英語に限りませんが・・。
日本語があいまいなのは確かにそうですね。私は外国語は英語とドイツ語しか知りませんが、英語よりドイツ語の方がさらに論理的だと感じています。
今年もたくさんコメントをお願いいたします。