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(東京新聞電子版より引用。)
せっかくストーカー被害を警察に届けたのに、その日に殺害されてしまった気の毒な女子高生の話が問題になっている。警察はなぜ敏速に動かなかったのかと。
なんの関係もないようだが、じつはこのような国民の感覚が医療費を膨張させている。
脳外科にたんなる頭痛で来院する人がいる。脳外科医は脳のMRIを撮る。結果は99.999・・%正常だが、10万人に一人くらい脳腫瘍が見つかることがある。
脳外科医は儲けようと思ってMRIを撮るわけではない。脳外科にまでかかったのに脳腫瘍を見逃されたと世間に糾弾されるのが怖いのだ。どんな珍しい疾患でも見つけるのがプロだろうと責められるのが・・。
その結果、残りの9万9千999人は、無駄な医療費を支払うことになる。この20年間で国民医療費は2倍になった(19兆円→38兆円)。だが、医者や看護師の数はさほど増えていないし、給料だって上がっていない。医療費の増加分はMRIや腫瘍マーカーなど、コンピュータを含む電子機器会社や、化学検査会社など高度な医学的検査を行う会社が持って行ったのである。医療関係で食べていく人が増えたのだ。
悲しいかな警察には医療従事者ほどの数がいないし、予算にも限界がある。医療費のように無際限な膨張が許されたならば、警察はすぐさまストーカー被害者をかくまっただろう。だが、そのためのシェルターが必要になるし、シェルターを警備する人員も必要になる。
ここにあるのは、つまり警察の意識の問題というよりもお金の問題なのだ。
ストーカーによる悲惨な事件を防ぐためには、「殺す」というようなサインがある、あるいは緊急性を要するケースは、まずは被害者の安全確保だと思います。現行では、被害者及び家族がその方策をとらないといけないようですが、やはり、公的で安全なシェルターの整備が緊急に求められていると思います。
マスコミは、警察の対応に問題はなかったのかを追及しています。確かに過去においても指摘される点はあるでしょうが、根本解決にはならないと思います。
マスコミも先生の仰るように、もう少しつっこんだ報道をしてほしいと思います。
京都で定年後生活 より
写真を引用したのは東京新聞電子版です。
東京新聞はまだマシなほうなのですが、その東京新聞にして警察を責める報道ぶりです。
(写真の下の「東京新聞電子版」の部分をクリックするとその記事へとべます。)
マスコミはどうしてこうも単細胞なのでしょうか。
それとも、分かっていてこうした報道の仕方をしているなら、相当タチが悪いです。
私がいつもマスコミを批判する理由は、この辺にあります。