院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

カード時代

2007-05-08 13:59:28 | Weblog
 キャッシュカードが初めて現れたとき、すごいと思った。磁気カード自体にではなく、通信の迅速性と正確性に驚いたのである。

 私はトランジスタ世代の大型コンピュータをすでにいじっていたから、コンピュータの中身には詳しい。それだからこそ、驚いたのだ。初期のキャッシュカード・システムはアセンブリ言語で書かれていたと推測される。

 そうでなければ、あのスピードは実現できない。また、アセンブリ言語で誤りのないシステムを構築するのは、気が遠くなるほど大変なことなのだ。

 カードで次に出てきたのはテレホンカードである。これには驚かなかった。ただ、世の中には知恵者がいるものだなぁと思った。

 というのは、テレホンカードはたいてい使い残すからである。使い残しは集めれば膨大な金額になり、それが当時の電電公社にごっそりと入る仕組みである。

 ホテルのキーがカード化されたのは、そのまた後である。ホテルにとって便利なものが出来たなというのが当時の私の感想。

 カードキーなら客が持ち帰っても、部屋の側のキー番号を変えてしまえばトラブルにならない。従来の金属の鍵だと、そうはいかない。

 それでも、まだカードキーは、差し込んで引き抜くタイプだった。

 スイカのように、かざすだけのカードキーはまだなかった。いずれ、ホテルもかざすだけのカードキーを採用するだろうと思っていた。

 そうしたら何と先日、東京の新築ホテルで、かざすだけのカードキーを渡された。すでに実現していたのだ。

 かざすだけのカードキーにはICチップが入っているのだろう。だとすると、ホテルにとっては磁気カードよりリスクが高くなったのではないか?

 つまり、磁気カードは簡単に書き換えられるが、ICカードは書き換えが難しい。だから、金属の鍵に逆戻りしたのではないかと懸念している。

 それとも、スイカの残金データが瞬時に書き換えられるように、残金データに当たる部分をキーコードに使用しているのだろうか?

 コンピュータに詳しかったはずの私も、そろそろ着いて行けなくなってきたようだ。

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