(障害者美術展のポスター。東村山福祉学園のHPより引用。)
「精神障害者の美術展」というのがある。仲間内で「精神障害者の」と枕詞つけるのはなぜかという議論があった。なぜたんに「美術展」ではいけないのかというわけだ。「精神障害者の」と付けると、なにか特別のことにように感じられる。精神障害者差別のようにも感じられる。
じつは、そんなことではないのだ。「精神者障害の」と付けないと客が来ないからだ。別に精神障害者を差別しているからではない。プリンツホルンが精神障害者の「作品」を収集したのとは時代が違うのである。
国立博物館でさえ赤字である。だから国立博物館は、ときどき「エジプト展」や「メソポタミア展」など俗受けする展覧会を開いて赤字を埋めようとしている。
まして素人の展覧会に「精神障害者の」と冠するのは当たり前と言わなくてはならない。
※今日の俳句(秋)
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