院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

精神障害者の美術展

2017-10-21 06:37:54 | 文化

(障害者美術展のポスター。東村山福祉学園のHPより引用。)

 「精神障害者の美術展」というのがある。仲間内で「精神障害者の」と枕詞つけるのはなぜかという議論があった。なぜたんに「美術展」ではいけないのかというわけだ。「精神障害者の」と付けると、なにか特別のことにように感じられる。精神障害者差別のようにも感じられる。

 じつは、そんなことではないのだ。「精神者障害の」と付けないと客が来ないからだ。別に精神障害者を差別しているからではない。プリンツホルンが精神障害者の「作品」を収集したのとは時代が違うのである。

 国立博物館でさえ赤字である。だから国立博物館は、ときどき「エジプト展」や「メソポタミア展」など俗受けする展覧会を開いて赤字を埋めようとしている。

 まして素人の展覧会に「精神障害者の」と冠するのは当たり前と言わなくてはならない。

 ※今日の俳句(秋)
    秋深しうなれる自動販売機



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。