(欧州連合体の失業率。ウィキペディアより引用。)
すべての都道府県で有効求人倍率が1を超えたというが、めでたいようでめでたくない。
GDP以上に求人があるということは、一人の分け前が減るということである。タクシーのように客が増えたわけではないのに求人が多いのは、すぐにやめてしまう運転手が多い証拠である。
職があってもワーキングプアが増えるだけである。働く意欲がない者は、もともと統計に乗らない。雇用のミスマッチがあっても勤労者は我慢してしまうのかもしれない。結果、企業内失業が生まれる。
その他、就業意欲の減退など完全雇用の副作用は、まだいろいろあるらしいが、筆者の能力を超えている。完全雇用は必ずしもめでたいばかりではないと言うにとどめる。
(一言で言ってしまえば、失業のない世の中は緊張感を欠き、国民がタルんでしまうのだ。2%程度の失業率はあったほうが、国民は勤勉になりやすいという。)
※今日の俳句(秋)
秋雨や十二で逝きし妹(いも)の顔