最近ちょっといいなぁと思った作家がいます。
作家というか、文体というか。
二葉亭四迷の『平凡』を、いまごろになって
初めて読んだのです。
本がいま手元に無いのですが、
親の次にイヌのポチを思い出すくだりや、
始めからの書き出しからまじめにシニカルな
様子、別にとつとつとしてはいないんですね。
ある意味、とても人を食った物言いを、
文体で語ってしまうひとだと思いました。
『平凡』自体は、話として完全な出来だとは思いません。
『浮雲』を読んでからちゃんとつっこもうかとは思いますが。
ただこのひとの場合、描写がくどくもないし、きれいにしようと
飾る日本語がなくて、それはこのひとの仕事柄からくるもの
かもしれませんが(新聞社にお勤めしていた)、でも、
心が動いているリズムを丁寧に書いている。
文体にはひとめぼれをしました。本人にはまだ惚れていません。
『浮雲』に手をつける前にいろいろ手をつけたいものもありますけど(こら
作家というか、文体というか。
二葉亭四迷の『平凡』を、いまごろになって
初めて読んだのです。
本がいま手元に無いのですが、
親の次にイヌのポチを思い出すくだりや、
始めからの書き出しからまじめにシニカルな
様子、別にとつとつとしてはいないんですね。
ある意味、とても人を食った物言いを、
文体で語ってしまうひとだと思いました。
『平凡』自体は、話として完全な出来だとは思いません。
『浮雲』を読んでからちゃんとつっこもうかとは思いますが。
ただこのひとの場合、描写がくどくもないし、きれいにしようと
飾る日本語がなくて、それはこのひとの仕事柄からくるもの
かもしれませんが(新聞社にお勤めしていた)、でも、
心が動いているリズムを丁寧に書いている。
文体にはひとめぼれをしました。本人にはまだ惚れていません。
『浮雲』に手をつける前にいろいろ手をつけたいものもありますけど(こら