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いつかはあの頂に

還暦過ぎて少し焦っている老クライマーです。いつかは昔のようにアルパインクライミングへの復帰ができたらいいねえ。

木里ー濾沽湖の旅(1/25)

2012-02-04 | 旅行 四川
1月25日

8時10分発の西昌行きのバスなので7時30分にはホテルを出発したい。

昨夜ホテルのフロントにモーニングコールを念のため頼みに行ったら、服務員の小姐が4名他にお客がいないからかロビーでCDを掛けてダンスをしていました。

私がモーニングコールを7時に頼むと4人が声をそろえてOK~!って言ってたのに、案の定コールはありませんでした。

こりゃあ寝てるなあ。

7時半にフロントに行くとだーれもいません。

フロント横の服務員室のノックしながら「起きろ―!」と叫ぶと、中から髪の毛クシャクシャにしながら眠そうに服務員がやっと起きだしてきました。


精算を終えてバスターミナルに向かいます。

ホテルから10分の距離です。


3日間バスが運休だったせいか、ターミナルにはお客さんが結構いました。

満席です。

よかった。下麦地郷でバスを拾うつもりなら乗れないところでした。

本日は西昌までのバスで寝て行くだけです。


来たときに見た深い峡谷を右手に見ながらバスは3200mの峠へ向かって登って行きます。

この峠を過ぎれば穏やかな草原と松林の下りが塩源まで続きます。

塩源の町はずれでバスが途中トイレ休憩した売店で大好物のリンゴチップを発見。

このあたりはリンゴの産地のようです。

山とはな~んも関係ないけど、なんで上海周辺ではリンゴチップ売ってないのか? マジ好きなんですが。


西昌には3時半に到着

明日もバスで濾沾湖鎮まで一日移動するので、朝ゆっくりできるバスターミナル近くの安旅館に入りました。


本当は20日の夜宿泊した市内のホテルが158元の割に3星クラスですごく良かったのですが、電話で予約をしようと尋ねると本日は春節価格とかで450元と言われ泣く泣くあきらめました。(って、ほんとうに貧乏旅行がしみついてきたなあ)

バスターミナル近くに民族公園があります。

虎のモニュメントがすごい迫力です。


21日から夕食はフリーズドライだったので、今日はなにかうまい物でもって思ってましたが、結局はケンタッキーで済ませてしまいましたけど。
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木里ー濾沽湖の旅(1/24)

2012-02-03 | 旅行 四川
1月24日

朝の山並み

本日はまだバスの運行はありません。

明日、木里から西昌行きがあるだけです。

木里を出発してこの下麦地を通過するバスを途中で乗せてもらうか、あるいはいったん木里まで戻ってチケット買うかのどちらかです。

途中乗車はもし座席が無ければ乗れないリスクがあります。

ここは確実に木里まで戻ってチケット買うことにしました。

と言っても歩けないわけではないけど、足が痛くてできればヒッチで行きたいです。


街道手前のトレイル

二時間ぐらい街道を通過する車に木里と書いた紙を見せてましたが、皆無視されました。

実はほんとうのところヒッチハイク成功したのは一回しかありません。(誰だって若い綺麗な娘ならともかく、汚いオッサン乗せるの嫌だよね)


やっと一台の空車らしき小客車が来たので、しっかり止めて木里まで乗せてもらいました。



この運ちゃんもそうですが、このあたりを大きなバックパック担いで歩いていると、地元の人からよく「何してるの?どこいくの?」って聞かれます。

そこで「山歩き」とか説明するとその理由まで言わないと理解されないので、最近は「自然の写真を撮るのが趣味」というのが一番簡単で納得してくれます。

一応写真は取るけどスナップ写真のレベルだし、それが目的でも無いのですが、怪しまれずに済みます。

決してマッタケ泥棒や密猟者じゃないですよ。(ましてや日本政府から雇われたスパイで人民解放軍の情報集めてるわけでは決してありません)


日本の場合はたまに里山勝手に入っているとマッタケ泥棒に間違われてザックの中身調べられたことありましたけど。(俺が泥棒に見えるかよお!)


木里に到着すると町外れで多くの人が集まって山のほうへと移動していきます。

昨年も麗江の束河村古城の横にある山に地元の人達が墓参りに登ってましたが、春節時期に先祖供養するのが風習なんでしょうね。


まずはバス亭で明日の西昌行きの切符を買います。(明日の朝でもいいのですが、売り切れすると困りますから)

ターミナルにいた係のおばさんが今日はまだ休みなんだよって言いながらも私のために開けてくれてチケット売ってくれました。

西昌までの中間地点である塩源行きがあれば、塩源から濾沽湖鎮が近いのですが、あいにく明日はまだ運休です。

遠回りになりますが、いったん西昌までもどり、明後日、西昌から濾沽湖鎮に移動することにします。


そして21日泊まった一興賓館にふたたび泊まりました。

公安の兄ちゃん戻って来てごめん。

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木里ー濾沽湖の旅(1/23)

2012-02-02 | 旅行 四川
1月23日
ビバークサイト(と言っても河原でツエルト張って寝てただけですが)は谷筋なんでなかなか明るくなりません。

8時に目が覚めました。おお寝過ぎです。

ツエルト内の結露が凍って、バラバラ落ちて濡れるしうっとおしい。いっそのこともっと寒いと濡れないんだけど。

冬場はもっと通気性のあるツエルトがほしいですね。

朝食のラーメンを食べながら朝日の当たる山肌をみていると、春節の初日の出を拝むのを忘れていました。(日本での新正の初日の出は天気が悪く見れませんでしたから)もっとも谷筋ですから太陽も高くなっていますけど。


河原を出発して大湾子に向かいます。

理塘河の河原

河原から今は利用者も少ない旧道を上がり、いったん後所郷へ続く新道へ出ます。

の犬がずっと吠えながら私に付いてきます。

犬もBPが珍しいのでしょうか。(食っちまうぞ!)


ところで昨夜はこんな山中でも遅くまで遠くで花火の音が鳴ってました。これに限っては民族は関係ないようですね。中国全土の風習みたいなもんですから。

このあたりの村は大湾子でも数軒の集落です。木里地区の人口密度が10人を割っているをの実感させられます。


大湾子の集落手前でおばさんが「どこ行くの?」と話しかけてきました。

まあこのあたりをでかいバックパック背負って歩いている人はめずらいいのでしょう。

本日の行先を伝えるのですが、どうもわからないらしいです。(笑)

ところで水を買いたいのですが、と伝えるとそこの小屋で売ってると教えてくれました。

売店とも何の看板も書かれていない小さな小屋ですが、おじさんがやって来てペットボトルの水を分けてくれました。


さらに進んで三又河に出ます。

河というより谷でした。

それはショボイ谷でした。想像ではこの三又河沿いに道があり(勝手に思っていただけですが)中野溝へ続くと思っていたのですが。



だいたい地図なしに百度の衛星写真を地図替わりに来てるので、もともと道があるかどうかはわからなかったのですが、想定外です。


おまけに濁り水なので補給もできませんでした。


ということは沢筋ではなく尾根道ということになるわけですが、ここまで来る途中に確か山に登っていく林道がありました。

林道に入るため来た道を戻ります。


林道を上がっていくと畑跡のような場所に出ました。いまでは畑としては使われていないようで放牧地のようでもあります。

このあたりの山には多くのヤギが放し飼いされているため、乾燥して草木が少ないのに加えてさらに草木が食べられてしまうようです。

温暖化も合わせてますます乾燥していくと30年後ぐらいにはほんと禿山になるんじゃないかと心配になります。


この道は結局行き止まりでした。

山をよく見るとトレールらしき道筋があるのですが、高圧電線鉄塔の保全路だったりして、その先が続いていない所もあります。

一端下ってまた林道を探します。

この先の後所郷まで行ってから中野溝に行くこともできますが、そこまでは時間も足りないし今日中には中野溝まで行けそうもありません。

体力的には問題ありませんが、足が痛くて今日は歩行速度が落ちています。


一日20キロは歩かないと計画では26日に濾沽湖鎮には到着しません。(これも予想なんですが)

路の不案内、水場の少なさ、足の痛さで残念ですが今回は無理っぽいです。


トレッキング2日目にして勇気ある敗退です(笑)なさけな。

昨日の木里の町の様子からして途中の盖租郷での食料調達もこの時期は難しそうだし。

なんか敗退の理由はいっぱい出てくるなあ。(会社で製品売れない理由を会議でいくらでも出せるのと同じです!)


となると昨日ビバークした河原まで戻っても良かったのですが、河原は風が強くて砂ほこりがツエルト内に入るので、どこか適当な林の中で本日のビバークサイトを探します。

結局足を引きずるようにして納地の村へ戻りました。


途中また本日の夕食用の水を確保するため閉めていた街道沿いの商店にお願いして水を分けてもらいました。

商店で迎えてくれた子供さん

納地を過ぎて1時間ほど木里よりに戻ったところの松林の中を本日のネグラとしました。

昨日のツエルトは結露が凍って、うっとおしいので、本日はそれほど寒くもないしツエルト無のシュラフだけでのごろ寝とします。

落ち葉の上にマットを敷いて、シュラフだけで寝るほうが濡れなくて快適です。



夜のとばりが下りてくると見える星が少しずつ増えてきます。

さらに真っ暗になると満天の星空が最高のビバークサイトを提供してくれました。

シュラフから出した顔だけが少し寒いですが。



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木里ー濾沽湖の旅(1/22)

2012-02-01 | 旅行 四川
1月22日
まだ薄暗い朝8時にホテルをチェックアウト。

とりあえず表の街道で納地まで行ってくれる小客車を探します。距離にして25キロほどです。

ホテル前の街道で小客車に声を掛けますが、なぜだかどの車も行ってくれません。

行ったことがない、とか知らないとかの理由(そんなわけないだろう!)ですけど、まっすぐ行くだけだし、私が知っているからと言っても全部に断られました。

春節前で働く気が全く無い?

普通だとバスで40分 10元の距離です。 すぐそこなのに。

白タクに声を掛けると足元見られて350元とか言うし。

もうええわい。お前に350元払うぐらいなら歩く!(単に金額の問題ではなくて足元見られてなめられているのが腹立つわけです)

結局1時間ほど車を探しましたが、あきらめました。

ということで1日損しました。


木里からは緩い下りになります。



途中にある仏塔

15キロの距離にして高度が600mほど低い小金河の川岸付近まで下り、橋を渡ってそこから10キロを300mほど登って、また下るという本日のコースです。


車道沿いに歩いたり、車道と並行に走る林道、トレイルを歩いたりで6時間ほどで納地に到着。


納地の村と言っても5軒ほどの家があるだけです。

ここは小金河と理塘河の合流地点になっており橋が架かっています。

橋の上から望む小金河

地図には載っていないのですが今は後所郷につながる新しい車道があり、新道に掛かる新しい橋が旧橋と並行して架かっています。

合流地点から河原まで1キロほどの距離をまた下って河川敷で本日の野宿とします。

河原の一部は砂地となっており、ツエルトを張るには好都合だったのですが、後で風が吹くとツエルト内に砂が入ってくることに気が付きました。

しかし場所の移動も邪魔くさいのでそのままです。


今回は西昌でガスカートリッジ(後日売ってる場所がわかったのですが)が買えなかったので、手持ちの固形燃料で湯を沸かします。

ウィンドスクリーン代わりにアルミホイルを持ってきたのですが、結構使えます。

自由に折り畳みもできるし、もちろん熱に強いので下敷きにも使用可能。焼き物にも使用できるし、持っている果物ナイフを入れておくケース代わりにもなります。

固形燃料は日本製と中国で買ったものを使いましたが、日本製は煤も出ず、クッカーの底を汚しません。こんなところでも日本製の優秀さが表れていますね。
また着火の良さも全然違います。


ところで今回の旅行用に買ったノースフェースのトレッキングシューズですが、私の足にちょっと合っていないようです。

来る前にもう少し履いて様子を見るべきでした。私は甲が薄いのでシューレースをしっかり締めても足が前後に動きます。(インソールを用意すべきですね)

もっと剛性の高いマウンテンブーツでも足首とか靴擦れしないのに、なんで柔らかいトレッキングシューズで傷までつくるんだろうか?

右足は外反母趾で痛いし、左足は靴擦れで痛いし、と一日目で散々です。


それにしても思っていたよりずっと暖かいです。せいぜい少し零度を下回るぐらいです。(日差しが強いので寒く感じない)

事前に調べた情報はかなり間違っており冬用の装備は過剰でした。それに普通登山には持ってこない分厚い中国語辞典や小説、ガイドブックなど余分な荷物が3キロはあるなあ。(旅行も兼ねてだからしかたないけど)

四川省から雲南にかけてのこの地域は気候的には四川省川蔵公路周辺とは異なります。乾燥した地形が続き、特に冬は乾季にあたります。

谷筋はいつも乾燥した風が吹いており、景色を見ても山の上の方しか樹林帯がありません。

ということは水が無いのです。本当に水場がありません。たまに山から流れている細い水流も濁りが入っています。

小説の代わりに携帯濾過機を持ってくるべきでした。

だから3Lの水をいつも担ぎます。



ああ明日も歩けるだろうか? 



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