こんちゅう探偵団

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ヒゲナガオトシブミ

2017年02月26日 |  ●オトシブミ科

ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis
2011年6月 北海道

分布[日本各地] 時期[5-7月] 体長[8-12㎜]
ホスト[コブシ・イタドリ・カナクギノキなど]
写真の個体は日中にコブシの葉で見つけたヒゲナガオトシブミを撮影。

日本各地に分布するオトシブミ科に属する甲虫。
オトシブミの仲間の♀は種類によって様々な葉に一個づつ産卵し、その葉で揺籃を作ります。
またその揺籃を切り落として地面に落とすもの(落とし文)や、そのまま切り落とさずに枝に残しておく種類もあります。

ヒゲナガオトシブミは平地~山地の公園や林道脇の日当たりの良い、コブシやイタドリの葉の上で良く見られます。
北海道では産地はやや局地的だが、個体数は多く1頭見つかるとたいがい複数の本種が見られます。
体は赤褐色~暗褐色で光沢があり、上翅には深い縦状の点刻が見られる。
♂は体長が8~12㎜程度で、頭部・触角が非常に長い事が特徴です。
♀は♂よりもやや小型で、頭部・触覚は♂ほど長くはありません。
また、♀はコブシやイタドリなどの葉を巻いて揺籃(落とし文)を作ります、その揺籃の中には卵がひとつ入っていて
孵化した幼虫はその揺籃の内部から食べて大きくなり、その中で蛹化し羽化を待ちます。

近似種にはアカクビオトシブミ・エゴツルクビオトシブミ・ウスアカオトシブミなどがいるので同定には注意が必要。


  
左:2011年6月 北海道 ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis [コブシの葉の上で葉脈を囓る♂]
中:2011年6月 北海道 ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis [葉脈を囓った♂と、その食痕]
右:2011年6月 北海道 ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis [コブシの葉にいる♀のヒゲナガオトシブミ]


  
左:2012年6月 北海道 ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis [山地のコブシの葉の上にいたヒゲナガオトシブミの♀]
中:2012年6月 北海道 ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis [♂のヒゲナガオトシブミ]
右:2012年6月 北海道 ヒゲナガオトシブミ Paratrachelophorus longicornis [1本コブシには、たいがい複数の本種がみつかります]


[揺籃を作るヒゲナガオトシブミの♀]

  

  


[ヒゲナガオトシブミの♂と♀]

 
左:ヒゲナガオトシブミの♂ [触角と首が♀よりも長い]
右:ヒゲナガオトシブミの♀ [触角と首は♂よりも短い]


[ヒゲナガオトシブミの生息環境(コブシ)]

 
左:平地の日当たりの良い、大きなコブシの葉には複数の本種がいました。
右:山地の林道脇にある、日当たりの良い場所に生えるコブシの樹です。


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