いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

地域文化の発信源としての大学

2009-06-26 20:10:02 | 日記
 大学の研究開発、発明の実用化のニュース。
(1)青色の発光ダイオードの研究開発の発明により、信号機の識別が格段
 に向上し、耐用も伸びて、また照明(器具)への利用による経済効果も
 高い。
(2)人工多能性幹細胞(iPS)再生の画期的な研究開発の実用化へのロード
 マップ、プラニングも明らかになって、10年スパーンで細胞再生へ動きだ
 す。
(3)がん細胞抑止研究の技術開発から、その技術を化粧品の商品化にも進出
 する。

 近年、大学の基礎研究、技術開発が社会生活構造に画期的な効果をもた
らす実用化のニュースが送られてくる。

 大学を取り巻く環境も、教育研究機関として社会から分離した環境での
基礎研究指向と、社会に高等教育、環境教育を受けた人材を輩出する一元
的な立場から、少子化が将来の大学運営に限りなく不安定、不透明な右肩
下がりの傾向をみせて、「産業との連携」による研究開発の「財源化」、
「商品化」に向けて方向を切り替えている。

 大学では、ベンチャー事業にも積極的で、特許の拡大、高度開発技術の
蓄積による、社会への情報発信にも力をいれる。
 一時期(10年スパーンでさかのぼる昔)、学生の間でもベンチャー指向、
ベンチャー企業の設立気運(当時その支援策として1円資金で会社設立
可能の政策もできた)が高まった時期があった。

 その流れで、ヒルズ族として若い経営者が活躍した時期があったが、経
済戦略のみえない急進的な経営理念で、自らその道を閉ざした。
 今は、すっかり、学生の中からはベンチャー指向の光は消えて、久しい。
 今は、未曾有の経済不況、雇用不安の時。

 大学は、「地域文化の発信源」として、その研究開発能力、技術を地域
社会の文化、経済活動に向けた効果的な情報発信が望まれる。

 日本の大学の研究開発能力は、研究者のノーベル賞受賞で実証されて
おり、人間社会の経済、文化、教育、健康、平和活動の充実した「幸せ」な
生き方に的確な情報を発信し、構築するものであることを、今後も期待し
よう。
 
 

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