いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

たんば田園交響ホール ーその2

2009-06-29 20:23:16 | 日記
 青春の影 が終った。

 「みなさんがこうしてコンサートに来ていただけるので、勇気あたえられます。
もう、どれだけ歌っていられるのか。年をとっても、ヘタでもいいからやれって言
ってくれるんでしたら。がんばります。」

 ツアーとしての財津さんのライヴ&トークはひとくぎりということでしょうか。
蒸し暑い日々が続いていました。関西での、1日置いた2デイズです。全体として
ちょっと抑え気味のトーンの、ツアーの終わりを惜しむかのような、なつかしむか
のような雰囲気の財津さんの歌です。

 財津さん。青春の影 をしっかり歌いました。
 ラストオーダーのアンコールの2曲目の終わりでは、キーボードの清水くんが、
イスの上に立ちあがって、腰を曲げての乱弾。ギターの柳澤くん、ストラップをは
ずしてエンディングにあわせて、Eギターを放りあげて、みなさんにお別れです。

 財津さんとの長い音楽活動で、若いミュージシャン達も随分と成長しています。
ハーモニーもよくなり、ギターの柳澤くんは随分と顔の表情がよくなりました。
 柳澤くんと最初に会った頃は、あの風体(ふうてい)ですから、危険な香りがし
たものですが、今や、ステージミュージシャンとして一本筋の通った、清さが伝わ
ってくる。

 そういえば、コンサート前のビデオ映像のラストシーンで、今まで、本コンサー
トのディレクターの新見さんに、ずっと気合を入れられる設定だった財津さん。今
回はそのシーンのあと、ディレクターの新見さんに反撃してパンチの雨あられ。大
げさに七転八倒の新見さん。

 ツアーのラストシーンに、とっておきの財津さんのミュージシャンとしての意地
をコミカルに魅せるニュー・シネマ・シーンでした。

 
 

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たんば田園交響ホールー その1

2009-06-29 19:35:43 | 日記
 舞鶴・若狭自動車道路に入ると、両脇をピンと背筋の伸びた森林の山並みが連な
る一本道。丹波・篠山インターを下りて、急にひらけた町並み。城址跡の堀に沿っ
て、白壁の市役所と区分けもつかない白壁の蔵を思わせる、たんば田園交響ホール
が見えてきた。

 高山市の陣屋を見るような歴史観のある町並みに、商店の屋根から巨大な、いの
ししの張り子が見下ろす、丹波・篠山での財津和夫さんのライヴ&トークです。
町中の商店ドアに財津さんのコンサートのポスターが目につきます。

 昨年5月から、休み休みの1年以上も続けてきた財津さんのライヴ&トークの
「ツアー」としての最後のコンサートになります。(8月以降にスポットで各地の
記念事業での同コンサートはいくつか。)

 17時前、白い蔵の外観の田園交響ホールに入る。ホール壁面は三角柱の突出し
た木材で出来ていて、がっしりした体躯の印象のホール。音響にも落ち着きが感じ
られる。
 
 「丹波・篠山といえば、もう、ぼくらの世代では昔から黒豆、ですよね。今日、
ふらっと歩いてみたんですが、黒豆プリンとか、おいしそうでした。」と、財津さ
んのトークでコンサートは始まる。
 今、流行(はやり)だとかの、マジックで所々なぞったかのような模様(一見、
ごみ風、財津さんは、しぼりと。)が点在するストライプシャツです。財津さん。
若者ファッションの店で買ったと言ってました。

 あの星に戻ろう が終わった。
 「あたらしいアルバムを、目論んでいます。今度は、知り合いのアーティストに
曲をつくってもらって、コラボというんですか。やります。詞や曲をいただいて、
それに曲や詞をつけたり。詞も曲も両方いただくものもあります。これには、自分
として反応したり、感じ方に、入れるスキ間がないので、もう、歌い方で、どんな
風に歌おうかと、自分らしさを出すしかないわけです。」

 
 ドンパ が終わった。
 先日、NHKテレビで、水中プロカメラマンの中村征夫さんのドキュメント番組
がありました。ずっと東京湾の海中生物の生態を撮り続けて、その番組で中村さん
が東京湾で生息する小さな生物の、生き残りをかけた闘い、親と子の強い絆につい
て、映像紹介とともにその思いを語っていたのを、思い出しています。

 以前、財津さんがテレビドラマ「想い出にかわるまで」に水中カメラマンの役で
出演したことがあります。この、中村征夫さんでクローズアップされた職業がモデ
ルでした。
 やはり、関心がありますよね。この番組、財津さん見たのでしょうか。今回、恋
愛にたとえて、海中で生き続ける小さな生物の生態について、中村征夫さんと同じ
思いをコメントしました。

 ぼくがつくった愛のうた 終る。
 「なつかしい感情、初恋の味。よくレモンの味、甘酸っぱい味といいます。なつ
かしい味、味になつかしいって、あるのかどうか。やさしい感じの味です。ぼくら
のように、年をとってからじゃないと言えない味です。甘いとか、すっぱいとか、
辛いとか、それしか言えないじゃないですか。若者は。
 この味は、やさしいって。人生の深み、年輪とか。古風な感じがしますけど。」

  

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