(1)オランダでの核安保サミットに合わせて行われた日米韓首脳会談は、北朝鮮問題を協議する同盟関係の結束を示すものとのふれこみで、オバマ大統領の仲介による歴史認識問題で全面対立が続く日韓首脳の初顔合わせを演出したものだった。
日米韓首脳会談が行われる冒頭の会見はオバマ大統領を挟んで両脇に安倍首相と朴大統領が座るという平行線(parallel)スタイルで、実際中身の会談形式がどういうスタイルで行われていたのかわからないが報道によると平行線スタイルが日米韓首脳会談の冒頭の映像紹介ということなので、そういう形式でしか報道陣の前に出られなかった関係だったという理解だ。
(2)報道陣からは3者の握手の要請があったようだが3者ともにこれには応えずに、報道によると3者ともに拒否したとあった。安倍首相が冒頭に韓国語でオバマ大統領の向こう側の朴大統領に向かって「お会いできてうれしい」(趣旨)と発言したが、聞いた朴大統領はちょっと不機嫌そうに、不思議そうに安倍首相の方を見て(ニュース映像)それからこれを無視するように下を向いたまま、まったく無反応だった。
やけにニコニコして機嫌を取ろうとするかのような安倍首相に、真ん中のちょっとむずかしい表情のままのオバマ大統領と無表情のままの朴大統領の表情が重苦しい会談の雰囲気がよく伝わるものとなった。
(3)安倍首相はこれまでの発言、行動からとても計算高くて、用意周到、表現は包括的であいまいで物分かりはいいが実際のはっきりした行動、主張とは結果が違うことが多い。
語弊のないように言うが、けっして言っていることとやっていることとが違うということではないが、表面を装って当たり障(さわ)りなく方向性を示すが、実際に実行に移すものは自分の信念、理念、理想に忠実に沿ったはっきりした原理現実主義的なところが見受けられる。
(4)たとえば中国、韓国に対して、対話の扉はいつも開いていると言いながら、機を見ては相手国のもっとも嫌がる靖国参拝を強行したり、憲法改正、集団的自衛権に固執して軍事強化に備える右傾化に走る。
政治家としてしかも首相に再び昇り詰めて、自らの信念、理念、理想に忠実に政策を実行に移すことは当然の目標、目的、責任、使命ではあるが、たとえば田中角栄元首相の言動一致タイプでもないし「あたり」は柔らかいが気がつけばそっちの方向に向かっているという周到さは伺(うかが)える政治スタイルだ。
(5)多分に外国からは警戒を持って用心して見られるタイプだろう。言語と行動があからさまに一致するタイプではないが、その深層にある信念、理念、理想は曲げないスタイルが中国、韓国からは要注意として受け取られているのではないのか。
しかし、同盟関係の朴大統領の「いちず(wholly)」の日本拒絶姿勢もあまりにもあからさまで不愉快ではある。オバマ大統領の心配もよくわかる。
過去の旧日本軍による侵略、植民地支配の被害記憶は消すことはできないが、それぞれが当時の国の責任者でもなく、現在の国のリーダーとして「現実政治」と「過去戦争」を切り離してパラレル(parallel)に同時進行で対応できないものかとも考える。
唯一の戦争原爆使用国と被ばく国の日米が今はともに自由主義陣営として同盟関係にあるようにだ。
日米韓首脳会談が行われる冒頭の会見はオバマ大統領を挟んで両脇に安倍首相と朴大統領が座るという平行線(parallel)スタイルで、実際中身の会談形式がどういうスタイルで行われていたのかわからないが報道によると平行線スタイルが日米韓首脳会談の冒頭の映像紹介ということなので、そういう形式でしか報道陣の前に出られなかった関係だったという理解だ。
(2)報道陣からは3者の握手の要請があったようだが3者ともにこれには応えずに、報道によると3者ともに拒否したとあった。安倍首相が冒頭に韓国語でオバマ大統領の向こう側の朴大統領に向かって「お会いできてうれしい」(趣旨)と発言したが、聞いた朴大統領はちょっと不機嫌そうに、不思議そうに安倍首相の方を見て(ニュース映像)それからこれを無視するように下を向いたまま、まったく無反応だった。
やけにニコニコして機嫌を取ろうとするかのような安倍首相に、真ん中のちょっとむずかしい表情のままのオバマ大統領と無表情のままの朴大統領の表情が重苦しい会談の雰囲気がよく伝わるものとなった。
(3)安倍首相はこれまでの発言、行動からとても計算高くて、用意周到、表現は包括的であいまいで物分かりはいいが実際のはっきりした行動、主張とは結果が違うことが多い。
語弊のないように言うが、けっして言っていることとやっていることとが違うということではないが、表面を装って当たり障(さわ)りなく方向性を示すが、実際に実行に移すものは自分の信念、理念、理想に忠実に沿ったはっきりした原理現実主義的なところが見受けられる。
(4)たとえば中国、韓国に対して、対話の扉はいつも開いていると言いながら、機を見ては相手国のもっとも嫌がる靖国参拝を強行したり、憲法改正、集団的自衛権に固執して軍事強化に備える右傾化に走る。
政治家としてしかも首相に再び昇り詰めて、自らの信念、理念、理想に忠実に政策を実行に移すことは当然の目標、目的、責任、使命ではあるが、たとえば田中角栄元首相の言動一致タイプでもないし「あたり」は柔らかいが気がつけばそっちの方向に向かっているという周到さは伺(うかが)える政治スタイルだ。
(5)多分に外国からは警戒を持って用心して見られるタイプだろう。言語と行動があからさまに一致するタイプではないが、その深層にある信念、理念、理想は曲げないスタイルが中国、韓国からは要注意として受け取られているのではないのか。
しかし、同盟関係の朴大統領の「いちず(wholly)」の日本拒絶姿勢もあまりにもあからさまで不愉快ではある。オバマ大統領の心配もよくわかる。
過去の旧日本軍による侵略、植民地支配の被害記憶は消すことはできないが、それぞれが当時の国の責任者でもなく、現在の国のリーダーとして「現実政治」と「過去戦争」を切り離してパラレル(parallel)に同時進行で対応できないものかとも考える。
唯一の戦争原爆使用国と被ばく国の日米が今はともに自由主義陣営として同盟関係にあるようにだ。