(1)日本の大学は入るのはむずかしいが、比較して卒業するのはたやすいとよく比喩的(metaphorical)に言われてきた。
初等、中等教育の全国学力標準化が制度化(義務教育)されて、国民に広く教育による学力水準が保たれていることから、進学率も高く大学入学選抜試験ではなかなか優劣つけにくい教育環境もあるのだろうと思っているのかもしれないし、できるだけ優秀な学生を集めて高い専門的な教育の質を維持して大学としての成果を高めてステータス(status)にしたい意向も働いているのかもしれない。
(2)一旦入学を許可した以上は、教育する側の大学、教員としては4年間の在学期間中に必要な課程、カリキュラムを修学、指導して全員が見事卒業していくことが、大学の責任、成果、教育力のステータスとして比較卒業はたやすいという、うがった見方の傾向も考えられる。
ある科目履修で大量の不合格者を出したときには、学生の学力不足以上に教員の指導力不足が社会的に批判されもした実例もある。
(3)成長過程にある初等、中等教育では成長することが目的であり、その時々の成長途上中の成績評価などはあまり意味を持たないから、個々の能力がそれぞれにどのレベルに達したかの絶対的評価ではなく、全体の中での相関比率としてどのランクに属するのか相対的に評価するのが一般的方法論だ。絶対的評価ができないからの相対的評価だ。
仮に全員がどんな優れた学力評価の一定範囲内の持ち主であっても、上中下の相関比率基準で学力ランク付けをする。成長途上の子どもの学力をどうとらえるかの重要問題はあるが、教育の全国学力水準化にあわせて成績評価も学校ごととか地域ごとで独自性、特色を出さないことが国の初等、中等教育の方針だ。
(4)高度な専門教育の大学はどうかといえば、大学教育の独自性、自主性、独立性、自由性が保障されているので、専門性の高い到達度(achievement)に合わせて個々の能力評価が絶対的になされるのが当然だ。
全員が高い修学、修得レベルに達すれば、等しく全員が高い評価を受けるのが公平、公正で当然だ。
(5)東大は、来年度から全学部全学年で成績評価の「優」以上(「優上」も設ける)を上位3割程度とする「優3割規定」を導入(報道)する。
これまで学部ごとにばらばらだった成績評価基準を統一基準化して「優」の乱発による成績評価の価値観低下、懸念から成績の公平、公正、信用性を上げる(報道)ことが目的らしい。
(6)ゼミや少人数科目は除外するということだが、東大にして成績の相対的評価導入では、大学の高い専門性、自由性、探究心、研究心、開発創造性に刺激、起爆とならないスケールダウンの大学改革の方向性だ。
大学の国際化の中で、学生の海外留学を進める制度と成績評価の相対性、統一性は相容れない思考のものだ。
初等、中等教育の全国学力標準化が制度化(義務教育)されて、国民に広く教育による学力水準が保たれていることから、進学率も高く大学入学選抜試験ではなかなか優劣つけにくい教育環境もあるのだろうと思っているのかもしれないし、できるだけ優秀な学生を集めて高い専門的な教育の質を維持して大学としての成果を高めてステータス(status)にしたい意向も働いているのかもしれない。
(2)一旦入学を許可した以上は、教育する側の大学、教員としては4年間の在学期間中に必要な課程、カリキュラムを修学、指導して全員が見事卒業していくことが、大学の責任、成果、教育力のステータスとして比較卒業はたやすいという、うがった見方の傾向も考えられる。
ある科目履修で大量の不合格者を出したときには、学生の学力不足以上に教員の指導力不足が社会的に批判されもした実例もある。
(3)成長過程にある初等、中等教育では成長することが目的であり、その時々の成長途上中の成績評価などはあまり意味を持たないから、個々の能力がそれぞれにどのレベルに達したかの絶対的評価ではなく、全体の中での相関比率としてどのランクに属するのか相対的に評価するのが一般的方法論だ。絶対的評価ができないからの相対的評価だ。
仮に全員がどんな優れた学力評価の一定範囲内の持ち主であっても、上中下の相関比率基準で学力ランク付けをする。成長途上の子どもの学力をどうとらえるかの重要問題はあるが、教育の全国学力水準化にあわせて成績評価も学校ごととか地域ごとで独自性、特色を出さないことが国の初等、中等教育の方針だ。
(4)高度な専門教育の大学はどうかといえば、大学教育の独自性、自主性、独立性、自由性が保障されているので、専門性の高い到達度(achievement)に合わせて個々の能力評価が絶対的になされるのが当然だ。
全員が高い修学、修得レベルに達すれば、等しく全員が高い評価を受けるのが公平、公正で当然だ。
(5)東大は、来年度から全学部全学年で成績評価の「優」以上(「優上」も設ける)を上位3割程度とする「優3割規定」を導入(報道)する。
これまで学部ごとにばらばらだった成績評価基準を統一基準化して「優」の乱発による成績評価の価値観低下、懸念から成績の公平、公正、信用性を上げる(報道)ことが目的らしい。
(6)ゼミや少人数科目は除外するということだが、東大にして成績の相対的評価導入では、大学の高い専門性、自由性、探究心、研究心、開発創造性に刺激、起爆とならないスケールダウンの大学改革の方向性だ。
大学の国際化の中で、学生の海外留学を進める制度と成績評価の相対性、統一性は相容れない思考のものだ。