いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

群集心理。 mass psychology

2019-05-14 19:49:19 | 日記
 (1)北方4島をビザなし交流で訪れていた日本維新の会の衆院議員が酒の勢いでか、同じ訪問団長に対して「ロシアと戦争で(北方領土を)取り返すのは賛成か反対か」と聞いて、戦争をしないと取り返せない(報道趣旨)発言をしていた。

 報道によると当人は飲酒の上制止を聞かずに大声で騒いで外出しようとしたといい、過去にも酒に絡んだトラブルを引き起こしていたといわれる。

 (2)渋谷区はハロウィン、年越しカウントダウンで渋谷駅前スクランブル交差点など周辺を禁酒とする条例を制定する(報道)方針だ。昨年のハロウィンで酒に酔った群衆が同スクランブルで軽トラックを横転させるなど混乱が続き、近隣の商店にも被害が出て街はゴミの山となっていた。

 昨年もコンビニなどにアルコール類の販売自粛を求めたが効果がなかったことから禁酒条例に踏み切る。結局は相当の警備強化による規制ということになり、こうした祭りを楽しめないとなると考えものだし、締め出されて群衆が他所に流れて騒ぎを拡散する懸念はある。

 (3)北方4島を戦争で取り返す発言も酒の勢いというだけでなく、保守的思想の勢い(優越性)、群集心理(mass psychology)が働いて制御できない人間の弱さ、もろさのあらわれであり、ともに自主規制では通用しない根の深さがある。

 今世界を覆っている貧困マイノリティ層の反乱、極右勢力の台頭と共通するもので、冒頭2例は日本での縮図を見る思いだ。

 (4)トランプ大統領は下院で民主党が多数を奪還して壁建設などの政府予算が否決されると、議会の予算編成権を無視して大統領権限で国防予算を自由に切り崩して転用する荒業を行使する方針で公約実現をはかるつもりだ。

 大統領権限にあるとはいえ国家の非常事態のためのものであり、自らの公約実現のための自由転用となれば大統領としては権限乱用のそしりは免れずに、米国政治に汚点を残すことになる。

 (5)トランプ大統領もその経歴からある種米国政治、理想主義をぶっ壊す勢いで出てきたものであり、それを支えるのが経済貧困層の白人マイノリティの岩盤支持者の群集心理だ。
 もちろん国際社会に急速にのしてきた中国をたたくという強い米国の威信は堅持して留飲を下げているのだろうが、代償は大きいものがある。

 (6)冒頭の衆院議員のように日本がロシアと戦争して北方4島を取り返せると思っている国民は多分おらずに、しかしこれが米国となると過去歴史からもそういうことは起こりうることであり、中国貿易戦争、イラン核合意の対立で米国トランプ大統領の度が過ぎると世界は思わぬリスクを背負うことになる危険はある。

 (7)日本は戦後、自由と人権、民主主義を求めて成長してきたが、「国民総意」が国会で権力者に握られて、思うようにあやつられて「群集心理」になっている印象は強い。
 国会議員が酒に酔った勢いで戦争を口にすることが現実となり、これ(この政治)に国民が群集心理としてつき合うのが今世界を覆っている偏向(bias)主義の台頭、まん延の危険だ。
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする