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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

困った議員。 troubled members of the diet

2019-05-24 19:57:53 | 日記
 (1)国会議員の問題発言、不祥事が目に余る。ビザなし交流で北方4島を訪れていた衆院議員が酒に酔って同行民間人に北方4島を取り返すのに「戦争をするのは賛成か反対か」と発言して、同議員にはほかにハレンチ発言もあったと報じられている。

 所属する大阪維新の会代表の松井大阪市長は同議員を除名処分としたが、今度は系列の国政政党の日本維新の会の参院選公認候補者が問題での差別発言で公認取り消しを含めて処分を検討中だ。

 (2)大阪維新の会としては4月の府知事、市長のダブル選で勝利して、その後の衆院大阪補欠選でも自公推薦候補に勝利して大阪都構想実現に向けていいスタートを切っただけに、こちらもダブルでの議員、候補者の不祥事続きでは腰を折られた格好だ。

 近年、支持票集めのために安易な候補者擁立が多くなり、議員になったはいいが資質がともなわずに問題発言、行動で墓穴を掘るケースが目につき、政党も注目されながら後退していく代償を払わされることが多い。

 (3)自民党政務官も在京当番日に離れて千葉の選挙区にいて、秘書運転に同乗して当て逃げ事故を起こしていた。立憲民主党議員は国会に届けずに無許可で10連休中に渡米をしていたことがわかり、以前問題のあった男性(政策顧問)が同行していたことが報じられている。話題に事欠かない議員、候補者のていたらくで、選ぶ立場の国民有権者としても責任を感じる。

 (4)冒頭の北方4島取り返し「戦争」発言議員は党除名後も議員として活動することを発言しており、国会では野党側が国会に辞職勧告決議案を提出し、自公与党はけん責決議案を提出している。

 議員身分は選挙区有権者の投票によって選出されており、国会から議員身分をはく奪することはできずに、辞めるかどうかは議員本人の判断、決断にかかっている。

 (5)同議員の場合には問題が戦争発言であるだけに、本人は今は議員活動を続ける意向を示しているが早晩辞職することになるのは避けられないだろう。仮に居座るとなれば次回選挙まで問題議員が活動を続けるということになり、果たして選挙区有権者の負託、意向に沿ったものといえるのかははなはだ問題だ。

 (6)そこで国会で問題議員の再審査を地元選挙区有権者にゆだねる審判制度が必要だ。これだけ問題議員が出てくるということになれば、議員にも地元有権者の選出した責任としての厳しい目、監視が必要ということだ。

 やはり最後は議員本人の判断よりは、地元有権者の判断、審判、責任というのが議会制民主主義の本質だ。それでは意図的に国会が議員を排除することになるとの懸念はあるが、最後は地元有権者が適切な判断、審判をするものとの責任期待はある。

 (7)憲法改正でも数の力で国会は発議しても、最後は決定するのは国民投票によるものと同じ構造論だ。自由とか権利というのはもちろん無制限のものではなく、民主的な選挙で選出された議員として一部ではない国民の利益、権利を守るための客観的、相対的、総体的、比較的な判断、思考、論理で検証に耐えるものでなければならずに、議員として自由、権利はそれにもとづいて制限される。

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