(1)企業の決算期、トヨタが日本企業で初めて売上高30兆(2256億)円を超えて「世界の自動車メーカーでも最大規模」(報道)となった。営業利益は2兆4675億円だった。
どちらも破格の数字だが、その落差の大きさにも驚かされる。自動車製造は部品の多さ、人手の多さなどから1台の利益率が少なく、薄利多売の典型とされてきた。
売上高の好調はトヨタの進出が遅れていた中国市場での販売が好調(報道)だったこと、さらに日産、スズキ、スバルの不祥事、不正検査の市場影響もあったと考えられる。
(2)同時期発表のソフトバンクグループの売上高は9兆円規模で営業利益は2兆3539億円(報道)で、売上高は3倍近くも低いながら営業利益はトヨタと並ぶことがわかった。
情報化時代を迎えて順番で自動車産業がかっての重厚長大の製鉄、金属産業と同じ道を歩むようで、情報通信機器産業の全盛時代を迎えていよいよ時代のスピード、変化、交代を印象付ける結果となった。
(3)環境時代を迎えて欧州では40年までにガソリン車の製造販売の中止を発表しており、時代はEV化に向けて従来のガソリン車の製造技術開発のスキル、財産は通用しなくなり、トヨタもスズキ、マツダと連携してEV化に向けて開発を進める戦略だ。
さらに技術革新を進めてインターネットに常時接続して情報機器を活用するコネクテッド車(connected car)、ソフトバンクと提携して情報通信衛星による自動運転車、移動サービス、カーシェア事業にも取り組む。
(4)輸出基幹産業の自動車産業もかっての重厚長大産業の道をたどるようだと書いたが、しかし情報化時代、社会に向けた自動車技術革命の取り組みもみせており、あたらしい産業革命としての道も模索している。
今後、ガソリンに替われる温室効果ガスの排出を極力抑えた、あるいは排出しない新燃料開発でも進めば、自動車産業の新しい時代も見えてくることになる。
自動運転車、空飛ぶクルマも現実のものとなる時代にガソリンに替わるクリーンな自動車新燃料の開発もまったく不可能というものではない。自動車産業も簡単にはこれまで培ってきた技術、財産を不可能にはできない。
(5)EV化によってこれまでの自動車製造技術開発のスキル、財産が通用しなくなるのか、情報通信機器産業の自動運転車製造参入により自動車産業もさらに多様な新しい時代を迎えており、技術開発革命は予想するのもむずかしい速度、変化の時代だ。
冒頭のようにトヨタの売上高30兆円で営業利益2兆4千億円、ソフトバンク同9兆円で2兆3千億円という先端的産業革命時代(an era of hyper-renaissance)を象徴して、企業も産業も時代もスピード、変化、転換点をともに進行中だ。
どちらも破格の数字だが、その落差の大きさにも驚かされる。自動車製造は部品の多さ、人手の多さなどから1台の利益率が少なく、薄利多売の典型とされてきた。
売上高の好調はトヨタの進出が遅れていた中国市場での販売が好調(報道)だったこと、さらに日産、スズキ、スバルの不祥事、不正検査の市場影響もあったと考えられる。
(2)同時期発表のソフトバンクグループの売上高は9兆円規模で営業利益は2兆3539億円(報道)で、売上高は3倍近くも低いながら営業利益はトヨタと並ぶことがわかった。
情報化時代を迎えて順番で自動車産業がかっての重厚長大の製鉄、金属産業と同じ道を歩むようで、情報通信機器産業の全盛時代を迎えていよいよ時代のスピード、変化、交代を印象付ける結果となった。
(3)環境時代を迎えて欧州では40年までにガソリン車の製造販売の中止を発表しており、時代はEV化に向けて従来のガソリン車の製造技術開発のスキル、財産は通用しなくなり、トヨタもスズキ、マツダと連携してEV化に向けて開発を進める戦略だ。
さらに技術革新を進めてインターネットに常時接続して情報機器を活用するコネクテッド車(connected car)、ソフトバンクと提携して情報通信衛星による自動運転車、移動サービス、カーシェア事業にも取り組む。
(4)輸出基幹産業の自動車産業もかっての重厚長大産業の道をたどるようだと書いたが、しかし情報化時代、社会に向けた自動車技術革命の取り組みもみせており、あたらしい産業革命としての道も模索している。
今後、ガソリンに替われる温室効果ガスの排出を極力抑えた、あるいは排出しない新燃料開発でも進めば、自動車産業の新しい時代も見えてくることになる。
自動運転車、空飛ぶクルマも現実のものとなる時代にガソリンに替わるクリーンな自動車新燃料の開発もまったく不可能というものではない。自動車産業も簡単にはこれまで培ってきた技術、財産を不可能にはできない。
(5)EV化によってこれまでの自動車製造技術開発のスキル、財産が通用しなくなるのか、情報通信機器産業の自動運転車製造参入により自動車産業もさらに多様な新しい時代を迎えており、技術開発革命は予想するのもむずかしい速度、変化の時代だ。
冒頭のようにトヨタの売上高30兆円で営業利益2兆4千億円、ソフトバンク同9兆円で2兆3千億円という先端的産業革命時代(an era of hyper-renaissance)を象徴して、企業も産業も時代もスピード、変化、転換点をともに進行中だ。