いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

野望政治の限界無理。 a limit , impossibility of ambitious politics

2020-08-18 20:05:12 | 日記
 (1)安倍首相は15日戦没者追悼式出席後、今年は別荘ではなく都内の自宅で夏休みに入り、17日には慶大病院に7時間半滞在して(報道)受診した。東京都コロナ感染者再び急増で病院も「対応」に追われているときに、安倍首相が「夏休み中」に都内病院に「7時間半」も滞在して受診したといういくつかの「不自然さ」が重なっての「不安」の安倍首相の病状懸念だ。

 (2)12年末の当時野田民主党政権の解散総選挙で野党の安倍自民党が勝利して第2次安倍政権が誕生して、当時少数派だったリフレ派の日銀黒田総裁起用により大胆な金融緩和策によりカネを従来の2倍市場に供給して、円安株高効果を生み、これがアベノミクスとして注目されて民主党政権時7千円台だった株価を2万円台に上昇させて、国内経済回復、賃上げに貢献した首相、総裁2期6年だ。

 (3)その後自民党総裁任期規定を3年延期して来年9月まで3期目を就任している。延長した3期目は自身、夫人にかかわる森友、加計問題、桜を見る会疑惑で野党から厳しく国会追及を受け、当時自身に近い黒川検事長定年延長問題でも国民から強い批判を受けて取り下げるなど厳しい国会運営の連続だった。

 (4)今年は1月から世界的な新型コロナ感染流行拡大を受けて収束の見通しも立たずに、対策のため首相として147日間連続勤務で冒頭のような夏休み中の長時間の受診となった。
 安倍首相としては他に有力候補もいないことから自民党内の総裁待望論に乗って総裁任期を延長して自身が目指す憲法改正をやり遂げたい意向であったろうが、コロナ感染流行拡大対策に追われてそれどころではなくなった。
 コロナ対策でも政府方針が一定せずに安倍首相の独自判断、急きょ変更が相次いで混迷を深めた。

 (5)任期残りの日程的にも憲法改正はむずかしくなり、安倍首相は今年末にかけて消費税減税で解散総選挙に打って出て影響力持続の憶測も聞こえてくるが、すでに安倍後の総裁候補選びも本格化して一部の4選支持は本人も国民も否定しており、仮にそうなっても影響力後退(政権レームダック)の憂き目を見るだけでここが潮時という最近の不始末だ。

 (6)総裁、首相就任中の前半(アベノミクス、国内経済回復、賃上げ)と後半(自身、夫人にかかわる疑惑の連続)の評価は大きく逆転して、長期政権の腐敗、堕落を見る思いだが、本ブログでも変えるためには小市民的意識の国民が変わらなければならないと書いたが、ひとりの総裁、首相の野望政治の限界であり、リスクであり、無理(a limit , impossibility of ambitious politics)である。

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