いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

日本人。 being japanese

2020-08-12 20:10:19 | 日記
 (1)日本人も随分と変わってきた。多分、日本だけでなく世界人も相応に変わってきているのだろう。戦後日本は廃墟からの復興を目指して、表現はよろしくないが産めよ増やせよの団塊世代の出現で欧米に追い付き追い越せと高度経済成長時代を迎えて、労働者は企業の歯車として捉えられ消耗品扱いでとっかえひっかえで日夜働かせられてきたが、労働者の権利は企業利益、成長の前では問題にされることはなかった。日本社会全体が目標に向かって進んでいた時代だ。

 (2)当時のGNP(国民総生産)で米国に次いで世界2位となり、経済社会が裕福になると労働者は企業の戦力となり成長発展を支える社会資本として価値を持つことになる。二世代同居が普通の大家族制から一家族形態の核家族制に移行して、社会、経済、生活で個人主義が定着して人間と社会とのかかわりが集団から個人関係に移行して現在を迎える。

 (3)大家族制の頃は家の前の道路はそれぞれの家庭が清掃し、近所世帯のつきあいも多く、協力し合うことが普通の社会だ。今の社会は役割は機能化され分担されて、社会資本と個人家庭は切り離されてインフラ整備管理、社会保障は個人家庭の税投資を受けて国、自治体が行い、個人家庭は自分の生活中心主義で小市民的意識(petite bourgeoisie)が支配している。

 (4)戦後の欧米に追い付き追い越せは日本の高度経済成長時代を迎えGDP(国内総生産)世界2位(現在3位)までのぼりつめたが、現在は良くも悪くも目標を失った時代であり、世界ともども過渡期を漂流しているともいえる。

 情報化時代、IT、IoT、AI時代を迎えているが、それを人間社会、個人社会に取り入れ社会革命として新時代をつくるまでには試行錯誤がいる。

 (5)理論的、論理的、思想的社会革命につなげるには政治、政治指導者の革命的働きが必要だ。戦後日本では長らく自民党政権による保守的政治が農業、農家など第1次産業中心に支持され、09年にようやく第2、第3次産業中心の国民支持による本格的政権交代の民主党政権誕生を果した。

 内部抗争、政策実現の自滅で同政権は3年半で終わったが、その流れをくむ立憲民主党と国民民主党の再合流話が進んでいる。

 (6)安倍政権に対峙する「大きな塊」をつくりたい立憲に対して、国民の玉木代表は基本政策の一致は譲れないとして国民は分党して立憲合流と新党に分かれる見通しだ。基本政策の一致は譲れないのは民主党政権の反省であるが、それではそもそも合流できない話だ。

 こちらの方は「いつか来た道」の逆戻りで政治の高度成長がみられない。

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