いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

革命的トランプ現象パラドックス。 paradox of revolutionary trump phenomenon

2025-01-08 20:38:27 | 日記
 (1)音楽はどうしてビートルズ(でなくても)のような革命的、衝撃的バンド、ミュージシャンが出てこないのか、近年の世界的に売れた、読まれた書物というと経済学者トマ・ピケティの学術書「21世紀の資本」しか思いつかない。分厚い、むずかしい数式とかがある学術書だが、世界のビジネス関係者から一般人まで広く読まれた。
 映画はすでに斜陽産業といわれて、かってのハリウッドのように巨額の投資をかけた映画にはお目にかかれない。

 (2)どうしてこういう世界になってしまったのか。つまりはトランプ現象(trump phenomenon)に行き着いてしまう。革命にもいろいろあるが、政治の世界は革命的で衝動的、衝撃的で驚かされることが続く。
 8年前の米国大統領選はそれまでのオバマ大統領のもとで国務長官を務めた民主党ヒラリー・クリントン候補が立候補して、米国史上初の女性大統領の誕生の期待も大きかった。

 (3)これに対抗したのが政治経験のない不動産王でTV司会者だった共和党のトランプ候補だった。政治経験の豊富なヒラリー・クリントン候補の勝利が有力とみられたが、政治集会、討論会で徹底的にヒラリー・クリントン候補を批判、非難だけのトランプ候補にこれまで米国経済、社会の恩恵を受けてこなかった白人マイノリティ層が既成政治拒否で動いて、岩盤支持層となって全国紙も予想を見誤る中でトランプ候補が勝利して米国大統領となった。

 (4)世論を代表する全国紙の予想も覆す革命的、衝動的、衝撃的政治現象で驚かされた。さらにトランプ大統領となってこれまでの世界の民主主義、自由主義を主導してきた米国政治で米国第一、保護主義、高関税のかけ合いで米中経済戦争を巻き起こし、世界の秩序を無視して混乱をつくりだしたことはなすすべがなく衝撃的なことだった。

 (5)いい、悪いはあっても政治だけは革命的で衝動的、衝撃的な現存世界破壊のエネルギーをみせた。音楽も文学も映画もこれまでのように外に向かってエネルギーを発散させるものではなく、内向き、自衛的、自己満足の世界に目を向けていたが、政治はパラドックとして内向き志向を外に向けて発散して従わせるという革命的現象だった。

 (6)政治は再び米国第一、保護、高関税主義という内なる外に向けた従わせる政治エネルギーに対処しなければならない時代だ。
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