(1)長らく軍事独裁政権の続いたミャンマーで民主的な総選挙の結果を受けて、圧勝したアウンサンスーチーさん率いるこれまでの野党が今年前半にも政権に就くことが確実になっている。
長い軍事独裁政権下で数十年にも及ぶ自宅軟禁を強いられながら民主化運動を訴えてきたアウンサンスーチーさんの存在が大きく、そのアウンサンスーチーさんはビルマ（現ミャンマー）建国の父と慕われる国民的英雄のアウンサン将軍の娘という特別な存在が軍事独裁政権としても完全に国外追放とか影響力を抹殺できなかったのか、とにかくアウンサンスーチーさんの存在は特別で大きかったのが選挙によるミャンマー民主化政権実現の主な要因だが、ミャンマーの国民の識字率は高いといわれており国民の文化度の高さも影響していたのではないのか。
アジア大陸のほぼ中央に位置する国のロケーション（location）も周囲の国の経済成長を目の当たりにして民主化移行に影響したのも十分に考えられる。
(2)そのミャンマーを含めたASEAN１０か国が今年に政治、経済、平和（安全保障）の東南アジア共同体（AC）を結成する。アジアの軍事独裁国家として残るのが北朝鮮だ。
その北朝鮮が本日午前に水爆実験を実施したと発表した。日本でも人工的震度が観測されて昼のニュースで北朝鮮による核実験の可能性が言及され、午後０時３０分に北朝鮮が報道で水爆実験が成功したことを伝えた（米国は事実確認できないと発表）。
これまでのように北朝鮮の核実験の動きについては米国などの衛星監視情報から準備強化の情報が事前に伝えられることもなく（若干、以前の核実験場施設近くでの不穏な動きの小さな報道はあったような）、いきなりの核実験の強行であったことは大きな驚きであった。
(3)さらにこれまで耳にしなかった北朝鮮の水爆実験ということで、仮に北朝鮮の報道どおり成功したとすれば脅威、威力が格段に増したということになる。通常の原子核による核兵器に比べて小型化で威力の大きい水素爆弾による核兵器所有となると危険度は各段にあがることになる。
金第一書記の誕生日を数日後に控えて、さらに何十年ぶりかで労働党大会を開催する前触れとしての国威発揚、プロパガンダ（propaganda）という見方ができるが、前触れもなく核実験に抗議する中国、国際社会を無視してしかも北朝鮮の言う水爆実験を強行したとすれば北朝鮮がますます自ら孤立化（isolationism）を深め、ひとり独自の軍事独裁国家の道を進む気概を誇示してみせたということになる。
(4)北朝鮮は極東アジアの敵対する韓国と２分する朝鮮半島の端に位置して海に囲まれ唯一の支援国の中国とも大陸続きのロケーションにあり、他国の民主化、経済成長の波に見舞われない立場にある。
独自の金第一書記崇拝至上主義の軍事独裁国家を貫き通して、ほとんどその国家像については実体があきらかではなく情報が伝わってくることはないのが現実だ。
唯一の支援国との中国とは昨年末の女性楽団派遣が中国訪問しながら突如中止になり、これまでの北朝鮮の核実験強行に中国から強い懸念、圧力が示されており、今回の水爆実験強行報道によって北朝鮮の孤立化が深刻に深まる可能性が大きい。
(5)米国、安保理の対応とともに中国の対応が注目されるが、北朝鮮の孤立化深化は日本、韓国近隣国をはじめ国際社会にとって大きな脅威であり、水爆実験が前触れもなく強行されたとすれば情報収集、予知に油断があってはならないアジアの弧島化問題（a solitary island in asia affair）だ。
長い軍事独裁政権下で数十年にも及ぶ自宅軟禁を強いられながら民主化運動を訴えてきたアウンサンスーチーさんの存在が大きく、そのアウンサンスーチーさんはビルマ（現ミャンマー）建国の父と慕われる国民的英雄のアウンサン将軍の娘という特別な存在が軍事独裁政権としても完全に国外追放とか影響力を抹殺できなかったのか、とにかくアウンサンスーチーさんの存在は特別で大きかったのが選挙によるミャンマー民主化政権実現の主な要因だが、ミャンマーの国民の識字率は高いといわれており国民の文化度の高さも影響していたのではないのか。
アジア大陸のほぼ中央に位置する国のロケーション（location）も周囲の国の経済成長を目の当たりにして民主化移行に影響したのも十分に考えられる。
(2)そのミャンマーを含めたASEAN１０か国が今年に政治、経済、平和（安全保障）の東南アジア共同体（AC）を結成する。アジアの軍事独裁国家として残るのが北朝鮮だ。
その北朝鮮が本日午前に水爆実験を実施したと発表した。日本でも人工的震度が観測されて昼のニュースで北朝鮮による核実験の可能性が言及され、午後０時３０分に北朝鮮が報道で水爆実験が成功したことを伝えた（米国は事実確認できないと発表）。
これまでのように北朝鮮の核実験の動きについては米国などの衛星監視情報から準備強化の情報が事前に伝えられることもなく（若干、以前の核実験場施設近くでの不穏な動きの小さな報道はあったような）、いきなりの核実験の強行であったことは大きな驚きであった。
(3)さらにこれまで耳にしなかった北朝鮮の水爆実験ということで、仮に北朝鮮の報道どおり成功したとすれば脅威、威力が格段に増したということになる。通常の原子核による核兵器に比べて小型化で威力の大きい水素爆弾による核兵器所有となると危険度は各段にあがることになる。
金第一書記の誕生日を数日後に控えて、さらに何十年ぶりかで労働党大会を開催する前触れとしての国威発揚、プロパガンダ（propaganda）という見方ができるが、前触れもなく核実験に抗議する中国、国際社会を無視してしかも北朝鮮の言う水爆実験を強行したとすれば北朝鮮がますます自ら孤立化（isolationism）を深め、ひとり独自の軍事独裁国家の道を進む気概を誇示してみせたということになる。
(4)北朝鮮は極東アジアの敵対する韓国と２分する朝鮮半島の端に位置して海に囲まれ唯一の支援国の中国とも大陸続きのロケーションにあり、他国の民主化、経済成長の波に見舞われない立場にある。
独自の金第一書記崇拝至上主義の軍事独裁国家を貫き通して、ほとんどその国家像については実体があきらかではなく情報が伝わってくることはないのが現実だ。
唯一の支援国との中国とは昨年末の女性楽団派遣が中国訪問しながら突如中止になり、これまでの北朝鮮の核実験強行に中国から強い懸念、圧力が示されており、今回の水爆実験強行報道によって北朝鮮の孤立化が深刻に深まる可能性が大きい。
(5)米国、安保理の対応とともに中国の対応が注目されるが、北朝鮮の孤立化深化は日本、韓国近隣国をはじめ国際社会にとって大きな脅威であり、水爆実験が前触れもなく強行されたとすれば情報収集、予知に油断があってはならないアジアの弧島化問題（a solitary island in asia affair）だ。
