(1)災害に強い能登として復興して再び若い有能な伝統文化、工芸継承者が集まる能登にすべきだとの願いもむなしくか、今度は能登半島に線状降水帯が発生して大雨特別警報の豪雨となり河川が決壊して仮設住宅も浸水して大規模水害が起きた。
専門家は「自然の猛威が相手である以上、制御は困難で『防ぎきれないものがある』という前提に立つべきだ」として「自発的に早めの避難をするほかない」と述べている。
(2)線状降水帯発生といい、地域に停滞する集中豪雨といい気候変動、地球温暖化現象の影響によるもので、「いたしかたのない」、「防ぎきれないもの」であきらめるわけにはいかない。
日本は自然災害国であり、政府、自治体としても災害対策それに直結する気候変動、地球温暖化対策に取り組まなければならないが、世界的にみても日本政府、社会の取り組み、対策は遅れがあきらかで、最近の地震、豪雨(停滞する線状降水帯)災害に対する対策も遅れの目立つ不十分なものだ。
(3)1月の地震、9月の集中豪雨災害に見舞われた能登地方はまずは気の毒と言うしかないが、気候変動、地球温暖化の「人災」といえるものだ。若い伝統文化、工芸の継承者が能登の生活に見切りをつけ、石川県のホテル、温泉旅館の協力による二次避難生活も北陸新幹線の福井までの伸長と重なり観光客受け入れの要請、必要に迫られて、二次避難は早々に打ち切られて石川県、国の復興対策も進まずに今回のさらなる集中豪雨、浸水被害発生となった。
(4)地理的に半島という出入りが限られた不利な条件もあり、被害家屋の公費撤去計画もなかなか始まらずに進まずに、自然災害国日本として災害復旧、復興計画、対策の遅れ、準備不足はある。
自然災害国日本としての気候変動、地球温暖化対策を本当に本格的に国民、官民一体となって進めなければ国民の生命、安全、財産、仕事、生活を守れないことはあきらかで、政府、自治体、政治は大きな責任を持たなければならない。
(5)来年もまたどこかで自然災害、被害が起きる可能性は高く、国民の権利は同じで災害に強い日本として気候変動、地球温暖化に本当に取り組む覚悟、必要がある。