いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

国民の保守的思想。 a conservative ideology of nation

2024-09-04 20:29:56 | 日記
 (1)自民党総裁選には10人以上が立候補に意欲を示して、現在20人の推薦人のメドがついて立候補を表明したのは小林鷹之議員(49)、石破茂議員(67)、河野太郎議員(61)、林芳正議員(63)、茂木敏充議員(68)で小泉進次郎議員、高市早苗議員が続くものとみられる。

 (2)自民党総裁選で自民党国会議員に党員が参加して選ぶ総裁なので国民は党員でもない限り選択権はないのだが、自民党が衆院で3分の2以上の絶対多数を占める中で余程のことがあっても自民党総裁が首相に選ばれる情勢だ。
 
 (3)そこでメディアの世論調査で自民党総裁に選ばれてほしい人ランキングが発表されて、石破氏29%、小泉氏16%、高市氏13%、小林氏7%、河野氏5%、林氏1%、茂木氏1%ほかとなっている。
 すでに立候補を表明した林官房長官1%、茂木幹事長1%と極めて低く、存在感がないのは、岸田首相を支え岸田内閣支持率低迷と連動している結果だろう。もちろん自民党国会議員、党員票となればガラリと変わる。

 (4)立候補に意欲をみせる議員の政治理念、信条、思想、政策、特に裏金問題で崩壊状態の自民党大改革論があきらかになっていない中で、これまでの人となり、立場、人気度ランキングでは意味もないと書いた。
 石破議員はかって自民党保守派に根強くある核保有論者で防衛政策に詳しく保守思想派の議員で、今もそうだとすれば国民は核保有を支持するとういうことになるのか、議員の理念、思想、信条、政策を明確にしたうえで総裁に選ばれてほしい人世論調査が必要だ。

 (5)小泉議員は父の小泉元首相のイメージが強く、自民党をぶっ壊す党内改革への期待感が大きく、しかし本人の政治理念、思想、信条はこれというものを聞いたことがなく総裁、首相になって何をやろうとしているのか、やりたいのか見えてこない。
 この中では高市議員が総務相時代に放送法を盾に放送事業者に許認可を出さないこともある強硬姿勢を示唆して威圧した過去がある。前回総裁選では安倍元首相の支援を受けており、保守的思想の強い政治理念がみられる。世論調査のランキングで3位の13%と比較高いのは安倍人気に女性登用の影響か、国民に保守思想が根付いているともいえる。

 (6)世論調査が示すのは、意外と国民が支持するのは安倍人気も含めて保守的思想、政治信条といえる。自民党大改革論、政治改革が必要な時に逆行している懸念がある。

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知事のネグレクト。 neglect of a prefectural governor

2024-09-01 20:28:02 | 日記
 (1)政治とカネの問題は20年から毎年議員の逮捕者(起訴)が出て21年は3人、24年は裏金問題があって6人と多く、岸田政権での問題というより自民党長期政権のゆるみ、構造的問題という不祥事だ。森友、加計、桜を見る会疑惑の安倍元首相の戦後最長の長期政権の放漫体制の影響も大きい。

 (2)それと並行して近年目につき増えているのが議員のパワハラ問題だ。自分の意にそぐわないことに腹を立て、秘書、職員を大声でしっ責して責任を取らせる権威、権力主義で批判を受けてそれだけで辞職に追い込まれた国会議員もいる。
 議員はなぜか古くから「先生」と呼ばれて特権意識が強く、行政決定権を持てば陳情も多く何でもできることが政治能力の高さと思い込み、そこにカネがからめば冒頭のような汚職につながり自らを滅ぼすことになる。

 (3)当初は何でもおねだり知事として話題になり、またおかしな程度の悪い知事もいるもんだ程度で関心もなかったが、その後当の兵庫県知事のパワハラの告発文を書いた当時県民局長が知事から「うそ八百」と否定されて停職の懲戒処分を受けて亡くなったのを聞いて、何やら安倍元首相時代の公文書改ざんにかかわって財務省職員が自死した事件を思い起こしてこれはちょっとおねだり知事ごときゴシップではないと感じた。

 (4)当知事は当然パワハラ批判を受けながら意に介さずに知事職にとどまり、その後知事は県議会の百条委(法令にもとづく調査特別委)にかけられて証人尋問に応じた。指摘されているのはこれまた冒頭で指摘したパワハラ、大声で部下、職員をしっ責する事例の数々で、中には部下を前に知事は「机をたたいてしっ責した」(報道)ものまである。車止めがあって知事の公用車が手前で止められて玄関まで徒歩で移動させられたことに腹を立て局長をしっ責したものもある。

 (5)知事はこれらを部下に対する「指導」で「合理的だった」(報道)と正当性を主張して、百条委尋問後も「県政を前に進めていきたい」と意に介さない。県民から負託を受けて知事として県政に強い責任を持つ立場にはあるが、政策上の問題ではなく日常的な業務に対する不満、不服を直接職階上従うべき立場の部下、職員に強く当たる行為は権威、権力を振りかざすパワハラであり、知事として、人間として適正能力、判断を欠くものだ。

 (6)県民の期待に応えたいとする政策実行上の問題ではなく、部下、職員の振る舞いに対する見境もない「指導」にしてはあきらかに権威、権力主義の行き過ぎであり、これがわからない、そうと判断できないのは「人間」として問題がある。
 これがパワハラかどうかを知事自らが判断できずに、知事の言う「百条委が判断することだ」というのは知事の責任放棄、知事のネグレクト(neglect)だ。

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