食べる前、「いただきます」て言う。
できるだけ自分で育てたもの食べたいと思たら、
この「いただきます」て手ぇ合わせるまでの時間がめちゃくちゃ長うなる。
種まいて、育てて、収穫して。
そこまでに時間かかるんはもちろんやけど、
その後の作業が結構手間取る。
畑でもぎ取ってすぐ齧れるんは、トマトやキュウリくらいのもんちゃう?
特にめんどくさいんが穀物。
私はもち麦作ってるけど、収穫した後の調整作業、ついつい先延ばしにしてしまう。
収穫して乾燥だけは何とか済ませたけど、脱穀できんままの穂がまだ残ってる。
食べる分だけその都度脱穀する。
まず、ノギがついたままの麦穂首をふるいに入れる。
ふるいの目にゴリゴリ擦り付けて、麦粒を下のボールに受ける。
それをもう1ランク大きな目のふるいにかけて、
ノギのかけらをできるだけ取り除く。
唐箕を山奥の家に置いてきてしもたから、
調整作業はここまでで終了。
この状態で保存した麦を、
炊飯前、水張ったボールに入れたら、ノギのかけらやゴミが水に浮く。
何べんか水換えながらノギやゴミを流して麦の実ぃだけにする。
私が育ててるんは裸麦やから、この状態で食べられる。
これ以上皮剝く必要ない。
で、玄米や大豆と一緒に炊く。
ジャーン、
おかちゃ特製玄米雑穀ご飯。
なんぼめんどくそうても、このプチプチ感は捨てられん。
しかも無肥料・無農薬。
この安心感も捨てられん。