ウルトラマンブレーザー 第7話「虹が出た 前編」
ゲント隊長は釣り好き……第2話でゲードスを釣り上げられたのはゲント隊長の経験も一役買っていたんですかね?
リアル同様作中でも暑い日が続く中、ヤスノブはアースガロンの追加武装の整備中。ここで来月の実践投入可否について問うた後、「無理はするな」と忠告する描写がありました。前回の経験が活かされていて良いですね。
そんな中、日本各地に逆さ虹が出現。それは天弓怪獣ニジカガチ(虹蛇神)出現の前触れでした。「虹怪獣」ではなく「天弓怪獣」とかカッコよすぎるんよ……正直ソフビ画像を見た時はイマイチに思えましたが、今回の描写で見る目がガラッと変わりました。
アースガロンの攻撃をものともせずじっとたたずんでいたかと思えば、大気を吸い込み瞬く間に気圧を変えて雨雲を生成。アースガロンを容易く退けるパワー、攻撃をものともしない鎧のように強固な皮膚、頭部からは連発可能な虹色の光線。更にニジカガチをぐるりと囲むように分厚い雨雲が浮かぶ一方、ニジカガチがいる場所だけは晴れているという特異な環境を作り出す……これまで出会って来たどの怪獣とも異なる、まさに自然そのものと呼ぶべき圧倒的な存在感の強さ。最高にカッコいいですね!
環境を変える、というとウルトラマンガイアに出てきた自然コントロールマシーンシリーズを彷彿とさせます。
そんなニジカガチはゲントの恩師であり、怪獣研究の第一人者にして、今回の鍵を握る人物・横峯万象(かずのり)によれば、正しき心で願えば恵みの雨をもたらす一方、邪な心があれば全てを奪い去る災いと化すとのこと。リアルでも激しい日光や雨による被害が発生していますが、かといって日光や雨が無くなればそれはそれで問題ですからね。恵みと災い、その両方の側面を持つのが「自然」なのでしょう。
今回は災いとして描かれているニジカガチ。確かに怪獣への理解を忘れ、共生よりも排除を優先し、自然の調和を崩すのは人間の都合だとしても、それが許せないからって自然の化身であるニジカガチを呼び出すのは、ある意味で人間の都合で自然を操る、自然との調和を乱していることに等しいのでは?とも思えます。
ただ、仮に今回呼び出されなかったとしても、ドルゴと同様にニジカガチが眠っていた場所に人間が開発の手を入れてしまい、怒らせてしまう可能性は十二分に考えられます。そういう点では、怪獣への理解と共生を目指すことは重要でしょう。
それでもニジカガチを呼び出した人物の言葉全てに納得できるはずもなく……「好きに暴れているのは人類の方」という言葉は、自身が正しい道を歩いていると信じて疑わず、自然=ニジカガチを思うままに暴れさせるあの人自身にも刺さっているように感じました。
必殺のスパイラルバレードもニジカガチには届かない。あの爆発でブレーザーが吹き飛んだのに対し、ニジカガチが全く動じていないところからも改めてその脅威が感じられます。
そしてラストのあの描写!光線を受け止めれば後ろの山の被害は防げたかもしれない、しかし自身の命がどうなるか分からない。だがここで撤退すれば、ニジカガチによる被害は更に拡大するのではないか。かといって打つ手はあるのか。回避、防御、撤退。様々な想いがブレーザーの、ゲントの中で駆け巡っていたように感じました。
従来であればインナースペース描写でウルトラマンと変身者が会話していたかもしれず、それはそれで分かりやすさという点では大切かもしれませんが、こうした視聴者の想像に委ねる描写でも十二分に楽しめると思います。
果たしてニジカガチを退ける術はあるのか。次回はアースガロンに新武装追加!更に……?
ゲント隊長は釣り好き……第2話でゲードスを釣り上げられたのはゲント隊長の経験も一役買っていたんですかね?
リアル同様作中でも暑い日が続く中、ヤスノブはアースガロンの追加武装の整備中。ここで来月の実践投入可否について問うた後、「無理はするな」と忠告する描写がありました。前回の経験が活かされていて良いですね。
そんな中、日本各地に逆さ虹が出現。それは天弓怪獣ニジカガチ(虹蛇神)出現の前触れでした。「虹怪獣」ではなく「天弓怪獣」とかカッコよすぎるんよ……正直ソフビ画像を見た時はイマイチに思えましたが、今回の描写で見る目がガラッと変わりました。
アースガロンの攻撃をものともせずじっとたたずんでいたかと思えば、大気を吸い込み瞬く間に気圧を変えて雨雲を生成。アースガロンを容易く退けるパワー、攻撃をものともしない鎧のように強固な皮膚、頭部からは連発可能な虹色の光線。更にニジカガチをぐるりと囲むように分厚い雨雲が浮かぶ一方、ニジカガチがいる場所だけは晴れているという特異な環境を作り出す……これまで出会って来たどの怪獣とも異なる、まさに自然そのものと呼ぶべき圧倒的な存在感の強さ。最高にカッコいいですね!
環境を変える、というとウルトラマンガイアに出てきた自然コントロールマシーンシリーズを彷彿とさせます。
そんなニジカガチはゲントの恩師であり、怪獣研究の第一人者にして、今回の鍵を握る人物・横峯万象(かずのり)によれば、正しき心で願えば恵みの雨をもたらす一方、邪な心があれば全てを奪い去る災いと化すとのこと。リアルでも激しい日光や雨による被害が発生していますが、かといって日光や雨が無くなればそれはそれで問題ですからね。恵みと災い、その両方の側面を持つのが「自然」なのでしょう。
今回は災いとして描かれているニジカガチ。確かに怪獣への理解を忘れ、共生よりも排除を優先し、自然の調和を崩すのは人間の都合だとしても、それが許せないからって自然の化身であるニジカガチを呼び出すのは、ある意味で人間の都合で自然を操る、自然との調和を乱していることに等しいのでは?とも思えます。
ただ、仮に今回呼び出されなかったとしても、ドルゴと同様にニジカガチが眠っていた場所に人間が開発の手を入れてしまい、怒らせてしまう可能性は十二分に考えられます。そういう点では、怪獣への理解と共生を目指すことは重要でしょう。
それでもニジカガチを呼び出した人物の言葉全てに納得できるはずもなく……「好きに暴れているのは人類の方」という言葉は、自身が正しい道を歩いていると信じて疑わず、自然=ニジカガチを思うままに暴れさせるあの人自身にも刺さっているように感じました。
必殺のスパイラルバレードもニジカガチには届かない。あの爆発でブレーザーが吹き飛んだのに対し、ニジカガチが全く動じていないところからも改めてその脅威が感じられます。
そしてラストのあの描写!光線を受け止めれば後ろの山の被害は防げたかもしれない、しかし自身の命がどうなるか分からない。だがここで撤退すれば、ニジカガチによる被害は更に拡大するのではないか。かといって打つ手はあるのか。回避、防御、撤退。様々な想いがブレーザーの、ゲントの中で駆け巡っていたように感じました。
従来であればインナースペース描写でウルトラマンと変身者が会話していたかもしれず、それはそれで分かりやすさという点では大切かもしれませんが、こうした視聴者の想像に委ねる描写でも十二分に楽しめると思います。
果たしてニジカガチを退ける術はあるのか。次回はアースガロンに新武装追加!更に……?