「中東戦争は何度も行われたが、ある時、パレスチナ人に退去命令が出る、数か月後にもどると、彼らの街が消えていた」
「・・・」
「イスラエルの街になっていた、建物をこわし、通りをつぶし、街の名前や番地まで変えてしまった」
「ひどいことをするね」
「あまり報道されていないかな」
「だから、あの『アンネの日記』の問題も、それほど単純ではない」
「ユダヤ人正義説の宣伝のツールという一面があるのかな」
「先日、テレビで、アンネの日記は三冊あり、最初はアンネの手記、次は、政府の募集に応じたもの、最後は、父親が内容を整理してまとめる」
「きれいごとではない」
「アンネが書き散らした最初の手記は、性のなやみや母親に対する憎しみに満ちていて、とても、他人に見せられたもんではない」
「聖処女ではなかった」
「まあまあ」
「すると、あの本はユダヤ勢力の謀略に使われているのかな」
「かれら、すいぶんとひどいことをやっている、パレスチナの若者が、
『あなたがたは、ナチス‣ドイツにひどいことをされたと主張しているが、今、ここでやっていることは、それ以上ではありませんか』 」
「いうね」
「ところで、ユダヤ国家にいじめられているパレスチナ人のほうが、ホントーのユダヤ人だという研究があるんだよ、知っているかい」
「まさか」
「まさかまさかのあかさかみつけ、みーつーけただね、ローマ帝国がユダヤの国を滅ぼした時、ユダヤの人々は世界各地に分散したことになっているが、実は、彼らの大半は、現地に留まりキリスト教やイスラム教に改宗した」
「まった、まった、ユダヤ人とはユダヤ教を信仰するからユダヤ人ではなかったかな」
「それと、ユダヤ人の母親から生まれたか、だったね、それが『ユダヤ人の証明』だろうね」
「そんなところだろう」
「現在のパレスチナ人の何割かが、古代ユダヤ人の子孫、これでいいだろう」
「それでは、今、大きな顔をしている白人みたいのは、あれは、なんだい」