ラーメンの次がギョーザらしい、外人観光客の和食ブーム。
トンカツ定食はどうだろう、イスラムとユダヤはダメだが、キャベツとソースの絶妙なコンビ、分かるんじゃあないかな。「深める」という日本の文化・伝統が成果を上げていて、中華のメンやギョーザを打ちまかしている、こっちの方がうまい。
ギョーザに凝(こ)ったことがあり、評判のミセを食べ歩いた、自由ケ丘に数十種類のギョーザを出す店があった、
「ひとつでいいから うまいのを食わせろ」
台湾の台中で蒸篭(せいろ)に入った蒸しギョーザ、これがうまかった、かろやかで上品でさりげない、
「モーツアルトのト短調が 聞こえる」
この味の秘密が分からない、どうしても知りたい。
ヨコハマの中華街の物産店で、初老の男性と目が合った、向こうの国の人だったのかもしれない、ワタシが台湾の台中で絶妙なギョーザに出会った、あれだけのモノは、この中華街にもない、
「ふふふ 今はたくさん作っておいて冷凍するみたいですね」
あのさりげなく、それでいて確かな味は・・・この仙人のようなヒトが、
「それは 自然飼育した黒ブタの背中のアブラを入れてあったんですよ」
「ちょっと入れるだけで グンと引き立つんです」
「あなたは 幸運です」
「・・・」
「中華料理の極意を知ったんです 巡(めぐ)りあえたんです」