この一文は本当なのか、本当ならば、それは、どこの地域なのか。
「この国の人は 日の本の故にや 色白くして眼の色 青きこと多し」
フシギな一文ではある、「日の本」の「の」を取れば「日本」、さあー タイヘンなことになった。
『人国記』は室町期の成立、室町は1336〜1588年、これは16世紀ごろの作だろう。
いろいろな説があり、なにがなんだか、ゼーンブ・パス、この「日の本」が「日高見(ひたかみ)国」という意見を採用する、日高見国の俗称が日の本・日本、古代の列島には、東日本に日本という国があったというのだ。
「日高見国」は日本書紀の景行天皇の条にある、この景行天皇は3世紀末から4世紀前半という説があったが、もうちょっと後ではあるまいか、6世紀ごろというのはどうか、江上さんの「騎馬民族征服王調説」を参考にした。
「日本書紀」の書き手、できるだけ古い方が列島支配の正統性を強調できる、いつの時代にもアタマのいい人がいる。