(画像は近所の農家さんのソーラー式電気柵)
我が家の菜園では収穫時期に合わせて毎年“害獣”が現われます。
狙われるのは6月のイチゴ、9月のトウキビ、ブドウなどで、一昨年はトウキビを覆った網を押しのけて侵入する始末。
ネット掛けだけでは防ぎ切れないので電気柵を検討してきました。
数千ボルトの電撃に触れた動物は学習し畑に近づかないと言われています。
ホームセンターなどでも電気柵が売られてますが2~3万円とかなり高価です。
今回は電撃発生装置として、宮城県のリニアサーキットデザイン研究所から売られている電気柵用電撃発生装置の基板及び電子部品(12Vバッテリタイプ)をキット(2100円)で購入し組み立てる事にしました。
中古自動車部品(フルトラ用点火コイル)と組み合わせることで、電撃装置を安価に製作できます。
実際に電気柵として使うためには、この他に電源となる12Vバッテリー、畑に張り巡らす電線、電線を保持する棒と絶縁用ガイシ、装置全体を収容するケース、アース棒などが必要です。
上の写真の点火コイルは誤って購入したCDI用点火コイルで、本装置には不適当な品です。
フルトラ用点火コイルについては電気柵の製作(2)に詳述しています。
このキットは抵抗やコンデンサなど部品数が多く、部品に書かれている名称も老眼では見えない程小さいので、
部品の紛失防止と、名称を虫めがねで都度確認する煩わしさ解消のため、部品名を書いたチェック表に部品を差し込む整理方法で臨みました。
(2018年2月28日追記)
基盤を購入したリニアサーキットデザイン研究所 土合様から、私の部品選択誤りを下記の通りご指摘いただきましたので訂正します。
「 C2(フィルムコンデンサ)とCP(積層セラミックコンデンサ)が、入れ替わっています。どちらも公称値は104(0.1uF)なので動作しますが、誤差ランクがJ(±5%)とZ(+80%-20%)、温度特性も全く違うので時定数が重要な箇所に積セラは使わないのが普通です。」
背の低い部品から基盤にハンダ付けしていきます。
作業中で分からなくなった事や注意すべき点は、
(1)ZD(ツェナーダイオード)の接続は、順方向に使う普通のダイオードとは反対にカソードマーク側を+電圧にする
(2)パワーMOSFETの足は、金属板のある側を背に(名称のある側を正面に)左からG,D,S
(4)この基盤は両面スルーホール基盤なので、片面基盤のようにハンダを富士山型に盛るのではなく穴の中にハンダを流し込む形に成形
C2とCPを付け間違えたので下の写真の通り入れ替える予定です。
部品のハンダ付け完了。
光を感じて日中は動作を止めるためのCdsは今は未接続。後で全体を収容するケースが遮光か否かを見てから接続。
基盤に点火コイル(点火プラグも)を接続、電源として12Vバッテリーに接続して高圧が発生するか?
テスト開始。
パチッ・パチッと弱い火花が飛んでいるので一応高圧は出ているようですが、電圧がどの程度か?何らかの方法で測る必要があります。
「電気柵への接続例」とは電撃装置から裸電線への接続方法のご質問でしょうか?
私の場合は点検で容易に外せるよう、高圧端子からビニル電線を伸ばして先にワニ口クリップを付けて裸電線につないでいます。
2018年07月12日電気柵の製作(11)の記事にその写真を載せていますのでご参照ください。
https://blog.goo.ne.jp/nisekoyoutei/d/20180712
電子機器の製作初めてで、これから勉強してゆくのですが、電撃装置から畑の電気柵への接続例はありませんでしょうか?
IGコイルを電気柵の電線へ接続、電撃装置のGNDを地中(アース)でよろしいでしょうか?
再度同じご質問をいただきましたがお知りになりたい事を具体的にお示しください。
(2)「IGコイルを電気柵の電線へ接続、電撃装置のGNDを地中(アース)でよろしいか」
その通りです。IGコイルの高圧側を畑の電線へ、GNDを地中(アース)です。
なお用語のすれ違いがあるとまずいので、もし疑問点がありましたらいつでもコメントください。
私の場合、アライグマ被害に対して電気柵の効果は抜群です。
木村さんの電気柵の活躍を応援しています。
電子部品、回路の知識がなくこれから勉強します
実家を相続し自家菜園を始めたばかりですが、イノシシの襲撃に苦しんでします 昨年初めてのサトイモ作りで収穫前に全部やられてしまいました
そんな中、ネットでイノシシ対策を探していたところ、このサイトを見つけこの電子機器の販売サイトを探していたところ、ヤフオクで同等(多少部品が異なるが同じ?)なキットを見つけ落札しました
なにせ素人なものでトンチン感は質問となりました、何をどのようにお聞きしたら良いかも整理できていません
もう少し勉強してからお問合せさせてください
ヤフオクの出展者からも情報を得られそうな事と出展者のHPに参考となりそうな情報をアップしているとのことですので、こちらからも知識を蓄えてゆきます
本日、電子部品と部品明細の対応がやっと分かったような気がします(?)、部品の極性等もこれから勉強です
これが組み上がったら憎っくきイノシシをやっつけてやる、いつになるかな・・
敵はイノシシでしたか。
これは手強そうな相手ですね。
応援していますので、ご不明の事がありましたらコメント欄(もしくはメッセージ欄)から連絡ください。
私は、京都府で家庭菜園をして楽しんでいるものです。
ニセコヨーテ様のブログを拝見させて頂いて、更に5年くらい前のブログだというに、今年に入ってからの質問コメントにも親切に回答されていたので、私もコメントすれば、もしかしたら回答してもらえるのではないだろうかと考えて、今こうやってコメントしています。
ニセコヨーテ様のブログを見て、あまりにも簡単そうに電気柵本体を作成されたので、もしかしたら、私にも作れるかもしれないと思い、リニヤサーキットデザインで、部品を購入し、基盤を組み立てたところまでは良かったのですが、その先どうやって組み立てればよいのやらサッパリ分かりません。そこで数点質問させて下さい。
① IGコイルの高電圧を発生するところとネオン電線 はどうやって接続すればよいのでしょうか?
IGコイルの樹脂部分を少し切って取り除き、コイ ルの金属部分とネオン電線をハンダ付けすればよ いのでしょうか?
②ネオン電線の反対側を電気柵の電線に接続すれ ばよいのでしょうか?
③IGコイルにリニヤサーキット様で購入したリード線 (赤色、白色、黒色)が付いていますが、基盤のどこ へ接続すればいいのでしょうか?また、接続の仕 方ですが、同時購入した「リード線接続用ねじセッ ト」にぼると4本とナット8個が入っていたので、これ を使用し、ナット、リード線の端末金具、ナット、基 盤、ナットの順で組んで基盤に取り付ければよいの でしょうか?
いきなり、不躾にたくさんの質問をしてすみません。電子工作は中学生の時にインターホンを作って以来ですので、右も左も分かりません。どうか、ニセコヨーテ様のお力を貸して下さい。
3点ご質問をいただきましたが、①と③につきましては実物を見ないとお答えできかねます。
②については「その通り」です。
①③について大変お手数ですが「IGコイル、リード線、ねじセット」の写真を送っていただけますか?
私のブログの左列中ほどに「メッセージを送る」というリンクがあると思います。ここにメールアドレスを書いて送信してください。折り返し私のメールアドレスを連絡しますので。
なおメッセージは私だけに届くメールで他人から見える事はありません。
また、すぐに回答ができない場合や、私に分からない場合がありますのでご容赦をお願いします。