悲しみは女だけに ☆☆
1958.02.26 大映(東京撮影所)、白黒、普通サイズ
監督:新藤兼人、脚本:新藤兼人、原作:新藤兼人「女の声」
出演:田中絹代、京マチ子、小沢栄太郎、船越英二、水戸光子
望月優子、杉村春子、乙羽信子
自分の生い立ちを反映させて、新藤兼人が劇団民芸向けに書いた
戯曲の「女の声」が原作。舞台劇っぽく演出しています。
あっさりとしたブラウスと飾り気の無いスカート。
久しぶりに家に戻った京マチ子。
ふてくされています。
何も言わない、何もしゃべらない。
にらんでいるだけ。
天井を突き刺すように。
自分の心に何か突き刺さっているかのように。
無言です。
いつも明るく、元気で一所懸命な田中絹代。
悲しい事、苦しい事が多いけど、
めげずに、しぶとく、働き続けてまいりました。
せめて故郷の墓参りにと、米国より30年振りに戻ってまいりました。
久しぶりに会う家族、始めて会う家族。
没落していく家の、家族の思いは、それぞれ。
交差して交わる事はありません。
女たちに突き刺さる苦しみも、消え去る事がありません。
06.04.16 NFC
1958.02.26 大映(東京撮影所)、白黒、普通サイズ
監督:新藤兼人、脚本:新藤兼人、原作:新藤兼人「女の声」
出演:田中絹代、京マチ子、小沢栄太郎、船越英二、水戸光子
望月優子、杉村春子、乙羽信子
自分の生い立ちを反映させて、新藤兼人が劇団民芸向けに書いた
戯曲の「女の声」が原作。舞台劇っぽく演出しています。
あっさりとしたブラウスと飾り気の無いスカート。
久しぶりに家に戻った京マチ子。
ふてくされています。
何も言わない、何もしゃべらない。
にらんでいるだけ。
天井を突き刺すように。
自分の心に何か突き刺さっているかのように。
無言です。
いつも明るく、元気で一所懸命な田中絹代。
悲しい事、苦しい事が多いけど、
めげずに、しぶとく、働き続けてまいりました。
せめて故郷の墓参りにと、米国より30年振りに戻ってまいりました。
久しぶりに会う家族、始めて会う家族。
没落していく家の、家族の思いは、それぞれ。
交差して交わる事はありません。
女たちに突き刺さる苦しみも、消え去る事がありません。
06.04.16 NFC