二銭銅貨

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華岡青洲の妻

2006-04-26 | 邦画
華岡青洲の妻  ☆☆
1967.10.20 大映(京都撮影所)、白黒、横長サイズ
監督:増村保造、脚本:新藤兼人、原作:有吉佐和子
出演:市川雷蔵、若尾文子、高峰秀子、伊藤雄之助、渡辺美佐子
   (語り手)杉村春子

華岡青洲は1800年頃に実在した医者。
事実をベースにした小説の映画化。
世界では初めて全身麻酔による乳癌の手術をした医者だそうです。
すごい人です。

高峰秀子は華岡青洲の母、
若尾文子は華岡青洲の妻、
手術のための全身麻酔に挑む男の物語に、
嫁と舅の戦いが重なります。

我が子にとって私が一番と、人体実験を申し出る母。
いいえ、夫にとっては私が一番と、「いえ、私が」と妻がさえぎる。
「何を言っているの」と怒る母。
互いに譲らない。
強い女性の気がぶつかり合います。

この闘いのエネルギーが、この歴史的なチャレンジを
成功させた重要な要因だと、原作者は推理しているようです。
06.04.23 NFC
コメント
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