お早よう
2011-01-05 | 邦画
お早よう ☆☆
1959.05.12 松竹、カラー、普通サイズ
監督・脚本:小津安二郎、脚本:野田高梧
出演:久我美子、笠智衆、三宅邦子、設楽幸嗣、島津雅彦
佐田啓二、沢村貞子、三好栄子、杉村春子、田中春男
東野英治郎、長岡輝子、高橋とよ
おならに始まって、
おならに終わる。
もらしてしまった杉村春子の息子役の、
土手の青空を背景にした、
なんとも動きの取れない極まった姿が良い。
土手の緑の斜面、
コンクリの細い階段、
その両脇のコンクリの板をはめ込んだ斜面、
駆け上がる子供たち、
雲、空、高架線、土手の道。
セリフの中に「ガス橋」が出て来るので多摩川のどこか川沿いの地域が設定らしい。ガス橋は中原街道が多摩川を渡る部分。ロケもそのあたりで撮影したのであろう。当時のラジオ関東(現在、ラジオ日本)のアンテナらしきものが見える。佐田啓二と久我美子が無駄話をしている駅はウェッブによると「八丁畷(はっちょうなわて)駅」で、ちょっとはなれた所にある駅。
定年まじかのおじさんたちのショボクレと、
暴発するおばさんパワー、
子供達の無邪気さ、
能天気な青い空。
楽しい喜劇。
杉村春子を背景にグチる三好栄子がいい。三好栄子が杉村春子を「なんであんなのをヒリ出したんだろう」みたいな事を言う。怪演だ。ムズムズしてくる。
冒頭の音楽はモーツァルトの曲をだいぶアレンジしたような感じのコミカルなもので、最後もそれを使っていた。音楽は黛敏郎。
10.12.19 神保町シアター
1959.05.12 松竹、カラー、普通サイズ
監督・脚本:小津安二郎、脚本:野田高梧
出演:久我美子、笠智衆、三宅邦子、設楽幸嗣、島津雅彦
佐田啓二、沢村貞子、三好栄子、杉村春子、田中春男
東野英治郎、長岡輝子、高橋とよ
おならに始まって、
おならに終わる。
もらしてしまった杉村春子の息子役の、
土手の青空を背景にした、
なんとも動きの取れない極まった姿が良い。
土手の緑の斜面、
コンクリの細い階段、
その両脇のコンクリの板をはめ込んだ斜面、
駆け上がる子供たち、
雲、空、高架線、土手の道。
セリフの中に「ガス橋」が出て来るので多摩川のどこか川沿いの地域が設定らしい。ガス橋は中原街道が多摩川を渡る部分。ロケもそのあたりで撮影したのであろう。当時のラジオ関東(現在、ラジオ日本)のアンテナらしきものが見える。佐田啓二と久我美子が無駄話をしている駅はウェッブによると「八丁畷(はっちょうなわて)駅」で、ちょっとはなれた所にある駅。
定年まじかのおじさんたちのショボクレと、
暴発するおばさんパワー、
子供達の無邪気さ、
能天気な青い空。
楽しい喜劇。
杉村春子を背景にグチる三好栄子がいい。三好栄子が杉村春子を「なんであんなのをヒリ出したんだろう」みたいな事を言う。怪演だ。ムズムズしてくる。
冒頭の音楽はモーツァルトの曲をだいぶアレンジしたような感じのコミカルなもので、最後もそれを使っていた。音楽は黛敏郎。
10.12.19 神保町シアター