ドン・カルロ/MET10-11舞台撮影
作曲:ヴェルディ
演出:ニコラス・ハイトナー
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
出演:カルロ:ロベルト・アラーニャ
ロドリーゴ:サイモン・キーンリーサイド
エボリ公女:アンナ・スミルノヴァ
国王:フェルッチオ・フルラネット
エリザベッタ:マリーナ・ポプラフスカヤ
アラーニャは甘くてせつない、美しい響きの歌声ながら、武人の王子らしく決然としたところを見せて、また、お坊ちゃまな印象を織り込んだ芝居で清々しかった。キーンリーサイドには甘い所が無いけれども、声に張りがあって華があり、キラキラしたところもあった。アラーニャとのデュエットが美しく良いアンサンブルだった。ポプラフスカヤは直線的で素朴な印象のソプラノ、アラーニャとの二重唱のアンサンブルは声質が合わなくてイマイチの感じがしたけれども、ソロは素直で良かったと思う。フルラネットは重くて厳しいバス。スミルノヴァは強く安定したメゾで、パワーのある男声に負けていなかった。しっかりと劇全体を締めていたように思う。やや太めの人なのに、絶世の美女役の「自分の美貌が憎い」と言うような歌詞のある歌を歌う。似合わないけれど堂々と歌っていて、それが若干喜劇的な要素を生じさせ、かえって明るく楽しい雰囲気になって良かった。全体に暗い感じのストーリィの中の息抜きだった。
11.01.08 109シネマズ川崎
作曲:ヴェルディ
演出:ニコラス・ハイトナー
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
出演:カルロ:ロベルト・アラーニャ
ロドリーゴ:サイモン・キーンリーサイド
エボリ公女:アンナ・スミルノヴァ
国王:フェルッチオ・フルラネット
エリザベッタ:マリーナ・ポプラフスカヤ
アラーニャは甘くてせつない、美しい響きの歌声ながら、武人の王子らしく決然としたところを見せて、また、お坊ちゃまな印象を織り込んだ芝居で清々しかった。キーンリーサイドには甘い所が無いけれども、声に張りがあって華があり、キラキラしたところもあった。アラーニャとのデュエットが美しく良いアンサンブルだった。ポプラフスカヤは直線的で素朴な印象のソプラノ、アラーニャとの二重唱のアンサンブルは声質が合わなくてイマイチの感じがしたけれども、ソロは素直で良かったと思う。フルラネットは重くて厳しいバス。スミルノヴァは強く安定したメゾで、パワーのある男声に負けていなかった。しっかりと劇全体を締めていたように思う。やや太めの人なのに、絶世の美女役の「自分の美貌が憎い」と言うような歌詞のある歌を歌う。似合わないけれど堂々と歌っていて、それが若干喜劇的な要素を生じさせ、かえって明るく楽しい雰囲気になって良かった。全体に暗い感じのストーリィの中の息抜きだった。
11.01.08 109シネマズ川崎