Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ipodのサウンド

2007年07月25日 | ピュアオーディオ

ipodの「音質」を確認しました。付属のイヤホーンでですが・・・。

正直申し上げて「落胆」・・・・。

メインに比べてBC-Ⅱの音は「おもちゃ」の音、ipodの音は更に更に「おもちゃ」のサウンドでとても私には使えない。聴いていてイラ付いてしまう。

20年前からそうなのだが、ヘッドホーンで聴く音よりSPから聴く音のほうが遙かに良い音がしているのです。

今回のipodサウンドは

1)立ち上がりの音が不鮮明

2)音数が圧倒的に少ない

3)実在感がない。(叩き付けるようなエネルギー感がない)

4)音楽の表情がない。

何処までも薄っぺらく綺麗なサウンドでは有るが、それだけのサウンドです。

多分にヘッドホーン(SP)と接続ケーブルが陳腐な事が主要因と推測されるが、手を入れる余地がなさそうです。

これがまだ受け入れられる方は、「本当のピュアオーディオ」の世界を知らないのではないかと思う。


ipodを入手した。

2007年07月24日 | ピュアオーディオ

ipod miniの4GBを入手したので早速聴いて見た。

なかなかの音質だと思うが何かが足りない。しかし可能性は感じる。

自分なりにアレンジしてもう少し使ってみたい。

CDがいらないかと言うとそうでもなさそうだ。所詮記録媒体なのでトラぶってしまえばもとの木阿弥。

トラブルの発生する条件や耐久性も調べておきたい。

この小さい形に4GBもの録音を保存できるのは科学技術の恩恵であるとも考える。このipodとピュアオーディオとの接続も試みてみたい。


現在のスペンドールBC-Ⅱのサウンド

2007年07月24日 | ピュアオーディオ

現在のBC-Ⅱの音を聴くたびに「不満」が噴出す。音数が圧倒的に足りないのだ。

メインのマッキンC40+自作EL34pp(ムラード球)+707J箱+D130(16Ω)+375+H5039+175DLH+2405+デッカリボン(#3160+#3105)の自宅メインシステムと比較してはいけないけれど、私の耳が「メインシステム」の音を基準に判断するので、どうしても「不満」な点が多い。

BC-Ⅱも自分なりにオリジナルより遙か上のサウンドが出るように手を加えているのだがまだ足りない。

本当はSP内配線に「化け物ケーブル」を使いたかったのだが、端子類が弱くSK-5のクラスしか使えなかったのだ。

今回「化け物クラス」のケーブルが使えるように工夫をして見たい。また現状手を付けていないネットワークにも手を付けてみたいと考えている。

BC-Ⅱからもっと「音数」と「こもりのないサウンド」(詰まった様に感じるのだ)を排除したい。現在組み合わせているアンプ(サトリのプリ+パワー)も含め手持ちの管球アンプをヒアリングして使ってみようと思案している。

どんなにあがいてもメインのシステムには適わないのは判っているが「同傾向」のサウンドに出来ないか(BC-Ⅱの可能性を引き出す)にトライしてみたいと思う。


特別なお客様

2007年07月21日 | ピュアオーディオ

7月19日に「特別なお客様」が7ヶ月振りにいらっしゃいました。

何処が特別かと言うと「当社のサウンドが激変して来たことを一緒に確認し合った」お客様で有るということ。

昨年5月に初めてお見えになり、それからは毎週片道1時間の高速道を通っていらっしゃいました。今年1月はじめに首都圏にご栄転されるまで続きました。

当社の新商品の開発や試聴を共にされ確認されたような方です。

ご本人の資質の高さはお話をして見れば判ります。大手の会社にお勤めで全国を転勤して回られて、その地の「オーディオショップやサウンドで有名な所」をほとんど訪ねて聴かれているそうです。お歳は私とほぼ同年齢でオーディオ暦が30年以上。

さて今回は約半年振りに当社のサウンドを聴いていただきました。

自分が感じている音のひだの部分まで感じ取っていただいているのが会話の中で確認できます。もちろん足りない所もご承知と思います。

この半年間で

1)ADPに砲金シート設置(Y31氏仕様)

2)トランスポートのマスタークロック交換(A730,B226)

3)電源ケーブルのオリジナルケーブルの廃止と「化け物ケーブル」の使用

 (M-100、M-60、XX、X-1、C40、C-280、F-25、C-220、B226他多数)

4)ツィーターの増設(オリンパスシステム、RCAシステム、707Jシステム)

5)真空管式アンプの増設と改善(VT-62ppアンプ、KMQ-8(6RA8pp)、6BQ5ppアンプ他+管球プリアンプ(WE310Aプリ他)

6)アルテック604-8G SP614システムの増設

7)EL34ppアンプの改善

等々、この半年の間に増えたり改造対策した処が多岐に渡りかつ多数実施してきましたので「目覚しい音質改善」を目の当たりにされたようでした。

特に自宅の707Jシステム、オリンパスシステム、RCA Wフロントロードホーンシステムの完成度のアップを直ぐに指摘していただきました。

またアルテック604-8Gシステム+WE310Aプリ+VT-62ppアンプのラインの音質は「何処のオーディオ店でも出せないサウンド」と言っていただきました。当然オリジナル技術があってのサウンドですから真似しようもないと思いますが、このお客様にそう仰っていただきますと自信が出てきます。

遠くに離れてしまったのでチョクチョクとは行かないまでも、こうして当社のサウンドを「客観的」に批評していただくのはありがたいことです。


オーディオでお金をかける処

2007年07月16日 | ピュアオーディオ

普通「オーディオ」と言う趣味をやっている方は、SPシステムやアンプ、ソースユニット(CDP、ADP、チューナー他)の装置にお金をかけます。

グレードアップとはより上級の装置(価格もより高い物)にするのが常識と評論家やメーカーに踊らされていませんか?

販売店(ショップ)も売上を伸ばす為に高額商品を売りつけたがります。

でも私は違う見方(常識)をもっています。

装置は中級の上クラスで充分、20年前くらいの装置で充分完成の粋にあると考えています。

1千万円や2千万円の装置を持っていてもそれらを繋ぐ(接続する)ケーブルがバーゲンで¥300円程度で売られているものを平気で使っている方が多いのに驚かされます。

「ケーブルによる伝送ロス」は使用するケーブルのみならずアンプ内配線、SPボックス内配線、デバイダー内配線といたるところに有ります。

2千万円の装置でも¥300円のケーブルで接続されたシステムのサウンドは10万円のシスコンをうまく鳴らしたサウンドと何ら変わりません。

信号ケーブル(RCA・XLR・SPケーブル)と電源ケーブルが「音質」に与える影響は50%:50%有ります。

メーカー純正品の電源ケーブルはお粗末な物が多く、たいがい「ブーン」と言うノイズを出しています。(拾っています)

このノイズを聞き取れないような装置で「音質うんぬんを語る」方が多すぎます。

第一装置から「ノイズが出て当たり前」と思っている方がアンプ製作をした商品など最悪な物です。

100dbを越えるSPを使った装置で聴感上「ノイズ」を感じるような商品はオーディオ機器とは呼べません。

「音質改善」(グレードアップ)を考えるなら「ケーブルによる伝送ロス」を減らす事をまず考えるべきです。

「伝送ロスの少ないサウンド」とは

1)ピーク成分のない微粒子化したサウンドです。

2)音数が「生演奏」を彷彿とさせてくれます。

3)音量を絞っても音やせがなく、音量を上げてもうるささが有りません。

4)音が「面」で出てきますのでSPの存在が消えたかのような鳴り方をします。

結果として「なんでもない音」(自然な音)がそのサウンドだと考えています。

ソースに入っている音が少なければそのまま聞こえ、多ければ多いほどすさまじい音数が聞こえます。

もっとケーブルに対する認識が高まらないと「真のオーディオマニア」にはなれません。似非マニアや似非評論家が多すぎます。評論家の真似をマニアがしてどうなるのでしょう。自己中のマスターベイション以外の何者でも有りません。

グレードアップの一番の近道(正道)は良いケーブルを探し出す事です。

実際に体験しなければ人間は理解をしません。早く理解する事です。

そうすれば「回り道」が短くて済みます。

ケーブルの話ばかりしましたが、他にはSPやアンプ、CDP、ADP等のセッティングでも相当に音数が変化します。

メーカー推奨の設置方法を確認してから、更に上のサウンドがないか探すくらいの「問題意識」がなければ「伝送ロス」の少ないサウンドにはたどり着けません。


ムラード 5AR4 の実力

2007年07月13日 | ピュアオーディオ

ムラードの整流管5AR4のNOS品を3本と中古品1本を購入いたしました。

これは自宅のEL34ppモノアンプ(2台)用に購入したものです。もちろんEL34もムラードの軍用品です。

ムラード(グレートブリテン製)のEL34には私が知る限り3種類のゲッターが存在します。

1)ゲッターの両持ち式・・・1個のゲッターを両サイドから支持している。(当方所有)

2)Wゲッタータイプ・・・一つの管の中にゲッターが2個

3)シングルゲッター・・・一般的な形(後期型)・・・松下製もこの形

将来的には3種類のEL34のサウンドを確認する予定ですが、今回は整流管の音質です。

早速松下製からNOS品に交換ていつものCDで音だし確認です。

「有山麻衣子/幻のコンサート」を聴く。・・・今まで長く聴いていると音数が少なく感じて、「寂しい録音」だな?と感じていたのが「寂しく」ならない。

周波数レンジが上も下も伸びている上、音数が更に多く、微粒子化している。なめらかな質感である。確実にグレードアップしている。

まだ聞き出して1日目である。馴染んできたら更に良くなってくるだろう。

クラシックやボーカルが更に絶品になって行く。JAZZも文句なく楽しめる。

このメインシステムを聴いてからは横のBC-Ⅱのサブシステムはおもちゃの様なサウンドに聴こえてしまう。

このEL34ppモノアンプはトランスはオールタムラのど級品、内部配線はスーナーブルーの手製配線、真空管は整流管5AR4(ムラード)、出力管EL34(ムラード軍用)、初段管フィリップス5810A×2本の構成で、使っている付属部品も厳選品です。

このアンプとペアを組んでいるのがマッキンのC40ですがこちらも電源ケーブルを最高級品に交換していますので、それだけで通常のC40とは比べ物にならない「音質」レベルです。(プリアンプはTrailオリジナルに交換予定です)

こんな組合せですので、出てくるサウンドもチリチリ感が有って、音数が桁外れです。その上、真空管式にありがちなノイズは一切有りません。

静寂の中からいきなり生の声が聞こえてくるような感覚になります。

まだこのシステムにも泣き所が有ります。CDPが安物を使っているので高域の暴れが時々出ます。

次はCDPのグレードアップです。が、まだ何が良いのか定まっていませんので探索中です。


現在している事

2007年07月11日 | ピュアオーディオ

今年の5月に全システムが一つの「音質改善」の到達位置になりました。

更にその上を考えて試行錯誤を繰り返しています。

現在やっているのは

1)真空管式アンプの購入と音質アップ改善・・・私個人の管球アンプ製作の師匠が言うにはWEの古典管が良いそうです。(WE101Dppのアンプ材料を少しづつ買い溜めしています)

それと、独自の「伝送ロス」理論に従いワイヤリング対策をしています。

6RA8ppアンプがWE300bのサウンド見たいな音色でなります。ただしまだハムノイズ対策が完了していません(方法を試行錯誤しています)のでお披露目には至りません。

自分で試聴した結果は自宅のEL34pp(ムラード軍用管)のサウンドにスケール感が負けているぐらいの非常に良質なサウンドです。

2)EL34ppアンプの音質改善(自宅システム)・・・「整流管をムラードにすると大幅な「音質改善」するそうだ!!」とお客様から情報をいただき手配しています。週内には到着の予定。・・・高かった!!!!

3)スペンドールBC-Ⅱの大幅な音質改善対策を検討しています。

 1次対策で試聴を繰り返して「良い点と改善点」の聴き分けを実施しています。本当にまだ改善の余地が有るのか?改善すればどれくらいのパフォーマンスが得られるか等の推測を立てたいと思います。

事務所の方はSPがゴロゴロ、ネットワークがゴロゴロ、真空管アンプがゴロゴロとチョッとやりすぎていますので整理をしています。

「音質改善」はとどまる所を知りません。


お金をかけずに良く出来る音質その①

2007年07月10日 | ピュアオーディオ

基本的に再生装置(ステレオ)をお持ちの方に通じるお話です。

自分の出されているサウンドに満足されていれば要れば良いのですが、悲しい性かな、オーディオマニアの「音質追及」はとどまる所を知らない。各云う私も相当にハイレベルなサウンドを出しているはずなのに「まだまだ・・・」とあいも変わらず「音質追求」を続けている。

今まで実際に実践してきた事で効果の有った事を書いて行きたいと思います。

まず、SPのセッティングについて。

装置から出てくる「音数」が相当にSPのセッティングで変化します。

案外床にベタ置きの方も多く見受けますが、せいぜい木製のブロックにを敷いてその上にSPをセットされている方が8割以上にいらっしゃる様です。

私から云えばこれは「安直」な行為にして、SPの何たるかが判っていない方のセッティングです。

SPのセッティングをうまくやりますと「音数」が極端に変化します。特に「余韻」や「空気感」の情報が違います。

オーケストラの演奏を聴いて見てください。バイオリン奏者が何人いますか?(聴こえますか?)

普通のステレオでは5人以下でしょう。安物のシスコンでは1人です。

実際のオーケストラでは20人以上のバイオリン奏者がいて、他にビオラ、チェロ、コントラバスと総勢50名以上の方達が演奏しているものです。

この辺の再生が素晴らしいのがタンノイです。JBLと比べると圧倒的に「数」が多く聴こえます。でもJBLで出せない訳では有りません。

それはSPやSPユニットのセッティングによって、つまりタンノイのSPの鳴り方のセッティングをしてやればよいのです。

ホーン型SPは全体の振動を殺さないようにセッティングしますと「空気感」や「余韻」まで再生できます。これをバッフルに取り付けたりボルト締めしたりしますとこのおいしいサウンド(音数)がなくなってしまいます。

メーカー製のSPではスタイリングデザインのためにバッフルに組み込んで「格好よく」されていますが、これが大間違いです。こんな商品からはバイオリン奏者の人数など知れたもので10人以下にしかなりません。

またJBLやアルテック、バイタボックス等のメーカーは「コンプレッションドライバー」を出していますが、これを使っている方の使い方がまたお粗末な使い方の場合がが多いです。

ホーンもしかりですがドライバー部も振動させてあげる事です。

その為、ドライバーの直置きではなく、フランジ受けをおすすめします。

フランジで受けますとホーンもドライバーも自然な振動モードとなり、音数が消える事が有りません。

チョッと過激な発言かも知れませんので今日はこれまで。


BC-Ⅱの音質

2007年07月06日 | ピュアオーディオ

やっとBC-Ⅱのシステムのケーブルを全て最高級品に交換し、メインシステムと比較できるようにしました。

ようやく「音質」の比較判断が出来ます。

メインシステムと比較しますと

1)周波数レンジが狭い

2)ダイナミックレンジが狭い

3)音の数が約1/2くらい

4)音色は刺激的な部分が少なくていいのだが、音が詰まった様な鳴り方で耳にキンキンする部分がある。(おそらくMIDユニットのボイスコイルへのケーブルがΦ0.1mm程度の極細線なので情報量が充分伝わらないのであろう。伝送ロスが大きくなっている部分だと認識している)

結論:放出を決めました。自分の求めているサウンドには到底なりえないと判断します。

音量を絞って静かに音楽を聴いていても、メインシステムの質感に大きく負けている。演奏している楽器さえ充分表現しええていない為、音楽が面白くない。BC-Ⅱで聴いた後メインシステムで聞き返すと、演奏の息使いが手に取るように判るのに比べ、BC-Ⅱは音が出ているだけ位の差が有る。

やはりサブシステムは音質で行くとタンノイⅢLZかアルテック409SPになる。後はスペースのみである。

あまりのナローさゆえに耳が騙されたようだ。メインシステムの繊細でダイナミックなサウンドに対し、おおらかに響きだしたサウンドに目移りして過剰評価(期待)したようでした。

使い込んでいくに従い、どうにも我慢が出来なくなるクラスのサウンドだと気付きました。

このSPに自分の持っている技術を注ぎ込んでも良くなることはないでしょう。ユニットの能力の限界があまりにも低すぎました。


CDのゲインについて

2007年07月04日 | ピュアオーディオ

CDを交換するたびにプリアンプのボリュームを触らないと同じ音量にならない。

オーディオマニアを含めソースソフトを使用して音楽を楽しむのに、録音の音量レベルが違いすぎる。

同じメーカーでも相当に違うし、メーカーが違えば変わって当たり前の状態。

CD規格を取り決めた時にユーザーへの配慮はされていたのだろうか?

供給側の理屈ばかりで構成されているようにしか思えない。

レコードにしろCDにしろ「録音」についての規格がない状態ではないだろうか?

昔からLPを10枚買っても当たりはずれがあり、1枚当たればいいくらいの確率でした。

これには「演奏」と「録音」が揃う事の難しさを痛感させられたものです。録音が良くても演奏が悪い、演奏が良くても録音が悪い。なかなかこの二つが揃った盤が少ないのも事実。

なぜこんな事を云うかというと、CDやSACDが売れなくなった原因の一つだと思うからです。

1960年代に「録音技術」は確立しているはずなのに、いっこうに改善されないソースの状態。メーカーは本当に真剣に考えているのか?と言いたい。

ユーザー有っての商品ではないか。それなのにユーザーに粗悪品を売りつけているようなものである。メーカーや工業会には世間一般の常識はないのだのうか?

この様な業界の状態で商品を買わなければならないのなら、CDは買いたくないなと考えるのが普通ではないだろうか?

うまく表現できていませんが、現状のユーザーを無視したCDの製作や販売企画ではこの業界自体が共倒れしてしまうと思うからです。

CDとその再生装置の業界は本来一心同体の運命体だと認識しています。

再生装置の能力は進歩しているが、ソース側の進歩が遅々として進んでいない事に憤りを感じてしまう。