音楽部屋のサブ機のサンスイSP-2005は非常に良く考えられたSPだと思う。現在オリンパスシステムや自宅のSP-707J+αシステムと同様のテクニックを持って作られている。実際には「自作のシステム」の方でやって見て、後日サンスイのSP群を見ると、1960年代のサンスイのSP群は「分圧の原理」を使って、スコーカーやツイーターを配置してある。
SP-2005は5SPユニットシステムである。中高域を複数のユニットで構成すると、「飛んでくる音」のピーーキー感が無くなる。その分「聞き易い音」になる。
非常に凝った作りをしている。このSPは1972年発売のSPである。ウレタンエッジを使っていないので、半永久的に使えるユニットになっている。これ以前のサンスイのSP群も調べてみたが、同じ様に中高域に複数のユニットを使った大型システムが目に付く。当時サンスイは「聴きやすい音」を完成させていたと推測できる。
以後、サンスイはコストダウンの為に、他のメーカーと同じ道をたどる。それは終わりの始まりの戦略となる。当時はやったSQ4chネルの開発に資金をつぎ込み、つぎ込み過ぎて財務状況を悪化させ終焉に向かったと、自分は推測する。電子部品の会社にいたので、転職した山水電気の技術者の話を聞く事が出来た。経営戦略を間違って会社は終焉に向かってしまったのだろう。
さてこのSPをどうしようかと思う。私の持っている「音質アップ」の技術を使えば更なる音質アップが出来る。現状でも3ウェイマルチアンプシステムにすれば、相当に高いハイクオリティなサウンドに出来る。さらに内部の半田材や内部配線の変更をすれば「スーパーマシン」に「大化けするだろう」と予測できる。気になるのはSPユニットのグレードです。余りグレードの高いユニットが使われていない処がネックで、当方のやる気に火を付けられないでいる。
SP-2005を3ウェイマルチアンプでドライブすれば、一般の他社のSP群を「音質」で簡単に凌駕出来る。同じ頃JBLから販売されていた#4311よりはるかに高音質であったと記憶している。
ルックスも悪くないので再活用されても良いのではないだろうか?一般家庭用抜けのSPとしては優秀だと思う。