1980年代、LPからCDに移行する前に、「デジタル」と云う事でDATが有りました。同好の仲間達とデモを聴きに行った事を鮮明に記憶しています。その時の音質に関する評価は「音が薄っぺらく使い物にならない」と云うのが仲間の方達の話でした。その後、CDに移行して、複数のメーカーのCDPをヒアリングしましたが、第一世代のCDPはDATと変わらない音質レベルでした。その後、ルボックスからB225,B226が出るに及んで、SS誌で絶賛されていましたので私もB226を購入して、やっとLPの雰囲気で楽しめるCDPが出たと思ったものです。
これまでに使ったCDPはB226,P2/D2、WadiaWT-3200+#2000S×2セット、SD-9500、A727、A730、D732、D730、Wadia#6、#21、EMT#981等です。最新のCDPはピックアップの信頼性の面で避けています。
現在手元に残しているのは、Wadia#6×2台、EMT#981、A730、D732の5セットです。全てオーバーホールをして使っています。
これらの機器にはいくつかの音質対策を施しています。
1)「オーディオグレードヒューズ」(フルテック製)の搭載。・・・音の厚み、音数、なめらかさが増しています。
2)電源ケーブル・・・ゴールドスターシリーズ(ベラトリクス)を使用。・・・機器を活性化させています。
3)ライントランスの併用・・・デジタル音(平面的な音の出方)をアナログ音(立体的な音の出方)に変換。音数のアップ、音密度のアップも果たしています。
4)A730のみD‐クロック搭載・・・周波数帯域の拡大、音数の増加、音の密度UP等
先日オーディオ道場試聴会でインフラノイズ社のGPS-777のクロックジェネレーターの効果を確認する機会が有り、非常に興味を持ちました。予算が有れば直ぐにでも欲しいと思っています。手持ちのD732やA730には外部クロックに接続できる端子を備えていますので、直ぐに音質アップをしてくれる事でしょう。D-クロックもどんどん新しくなって性能も上がっている様ですが、内蔵型では進歩に対応するのにコストアップになりそうだと感じ始めています。(D-クロックはB226、A727も実施していましたが既に手放しています)
外部クロックの件は3年程前から東京のF氏様からアドバイスを頂戴していましたが、5セットのシステムを作り上げる事に懸命になっていましたのでなかなか手を出せませんでした。最近ようやく5セットのシステムが出来上がりましたので、次の音質アップに目を向ける心の余裕が出来たみたいです。