Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

SPシステムの自作

2013年07月31日 | ピュアオーディオ

SPユニットを作るのは大変な費用と技術と時間がかかります。ユニットまで作る事は出来ませんが、ユニットの組合せで自作のSPシステムを作る事は出来ます。SPメーカーでも自社でユニットを作らない処が結構あります。

さて、自分で「SPシステムを作る」(アセンブル)場合、どんなサウンドを目指すのか?でユニット選びが大きく変わります。BGM程度の音を目指すのであれば、使えるユニットは沢山あります。「生演奏」の再現を目指すのであれば、相当に優秀なユニット出ないと目標にはおぼつかないでしょう。

自分の場合、「生演奏」の雰囲気を再現させる為に色々なメーカーのSPシステムやユニットの音を聴いて周りました。若い時からの積み重ねです。「音変換効率の良い」高能率のSPユニットでないと「生演奏の雰囲気」は出難いと判断しました。そうして選んだのがJBLの#375です。ハーツフィールドやパラゴン、オリンパス等の1960年以前のJBL社のフラッグシップ機に採用されていたユニットです。

18才頃、JBLのスタジオマスターL-200のサウンドのエネルギー感に満ちたサウンドに一変に取りつかれました。その頃の色々なメーカーのSPシステムも聴きましたが、エネルギー感でJBLのSPが大変に気に入りました。ただその頃は財力も部屋も持っていませんでしたので、L-100を購入して我慢していました。その後、#4343を購入してしばらく落ち着いていたのですが、年齢も50才を越えますと、自分の寿命を考える様になります。「あと何年ステレオを楽しめるだろうか?」生きているうちに満足な音で楽しみたいと考える様になりました。少なくとも60才までには作り上げて、後の余生は音楽を楽しむ・・・と云う風に考えていました。現実的にほぼその計画に近い状況になって来ています。

話がそれましたが、「生演奏の雰囲気」を持ったSPシステムを作り上げる為に、低域はコーン型のユニットしか有りませんが、(出来れば低域もコンプレッションドライバーにしたい希望はある)中・高音はコンプレッションドライバーが有ります。ドーム型、コーン型では質感と音数が伴いきれません。そこで、基本ラインとしてJBLのユニットで3ウェイを組みました。1セットだけでは「まぐれ」の可能性も有りますので、3セットを同時に組み上げました。中域は#375、高域はLE85+#2405に決定。#075も使って見ましたが、私の好みは#2405でした。

ここまでは誰でもやっている事です。40年前くらいはこの程度のアセンブルは誰でもやっていました。私も初めはそれで良かったのですが、聴いていると「ふん詰まり」を感じる様になり、それで少しづつユニットに手を入れる様になりました。現在では自分仕様のユニットにして高性能化させて使っています。質感や音数が別物くらいに違います。同じユニットでも再現する世界が大幅に違います。ユニットも同じ型番で有っても、時系列的に「コストカット」されている様で、「初期型」に近づく程癖のないユニットになる様です。

自分でやってみなければわからない世界です。でもこれくらいの知識が出来ないとオーディオは面白くない。


オリンパスシステムの現況

2013年07月30日 | ピュアオーディオ

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まだまだ鳴らし込みが足りない様で、日によってサウンドの印象が大きく変わっている。音質対策をしてチャンデバが約2ヶ月、プリアンプが約1ヶ月。まだまだ安定していない。従来の旧事務所の時の音質と比べて7割ぐらいだろうか? 音出し確認しても「自然観」が足りない。

一般のマニアの方なら今出ているサウンドでも「極上」のサウンドだと思うかもしれない。でも自分の求めているサウンドは、一般の方とは違うグレードを目指している。「自然観」(ただの音)の雰囲気が出てこなければ「合格」(80点)は出せない。

「苦行」はもうなくなったが、まだまだ鳴らし込みを続けるしか手はない。この部分については「近道」はない。大概の方はこの辺のノウハウをお持ちにならないので、我慢できずに諦めてしまう方が多い様に感じる。持っている機器の性能を十分に引き出してこそ機器の評価が出来る。


「判断」には見えない部分が有る

2013年07月29日 | ピュアオーディオ

毎日午前10時に「音楽部屋」に行き、12時に自宅で昼食。午後1時にまた「音楽部屋」に行き、夕方6時に自宅に帰る。「音楽部屋」に居る時はづっとオリンパスシステムを鳴らし続けている。ほぼ7時間程鳴らし込みのが毎日の日課だ。1週間があっという間に過ぎて行く。こんな生活が4月20日以来続いている。もうあと少しで8月になってしまう。まだオリンパスシステムを活性化するには時間がかかる。

傍目には「音楽三昧」で良さそうに見えるかも知れないが、こんな生活を10年近くやっていると疲れて来る。聴きたくない時でも否が応でも耳に入って来るのです。JAZZ喫茶をやっているオーナーも多分こんな「苦痛」を偶には味わっていると思う。

今日は「判断」・「選択」について述べて見たいと思います。「良い音質を求めて」色々な実験や評価をします。機器の聴き比べもその内の一つです。どんな場合でも最後は「判断」・「選択」が必要になって来ます。

例えばSPケーブルを作成する場合、大概は3セット以上を作成し評価します。それらを仮にA案、B案、C案とします。ABC案それぞれにメリット・デメリットが有ります。その中で選択されたモノが最良と判断できますが、必ずしもそれが最良とはならない点が、実際にやった事の有る経験者です。A案も良いけれどB案も優劣を付けがたいと云う事がしばしば発生します。この辺の判断はアナログです。デジタル的に割り切れる事は殆ど有りません。やった事のない方は、人の評価をうのみにして「A案」が良いと信じ込んでしまう可能性が有ります。評価者には好みや求める質感、効果について、PQCD(P:プロダクト、Q:クウォりティ、C:コスト、D:デリバリー)も含めて考える場合も有りますので、単純な判断ではない場合も有ります。

云いたい事は「人の話は半分、残りは自分で実践して判断する事」が大事だと云う事です。オーディオの世界では「又聞き」や「先入観念」が多すぎる様に思います。


オーディオ機器は完成品だろうか?

2013年07月28日 | ピュアオーディオ

昔のJBLの最高級システムたちは、「ジャジャ馬サウンド」の塊でした。その為オーナーの方で上手く調整してやらないと「殺人マシン」になりかねない咆哮を発していました。

個人的な考え方ですが、現在のオーディオ機器は40年前の時代に比べれば大幅に完成度が上がっていると思います。でも全ての面で完成しているかと云うと疑問も有ります。SPシステムにしろ、アンプ・CDPにしろそのままでも使えるモノが殆どですが、完成度と云う点ではまだまだだと考えています。私は現在の機器も「素材」として見ています。

A社で開発した技術が特許等でB社では使えない事もしばしば。同じ様にB社で開発した技術がC社で使えない様に、C社で開発した技術がA社で使えない事もザラに有ります。

また作りも様々で、使って有るパーツもグレードが色々有ります。既成のアンプやSPのSP端子を別の会社の最高級品に交換してやるだけで大幅な音質アップをする事も有ります。

例えばJBL#4425と云う30年前くらいのSPを考えてみましょう。このSPはJBLの最高級クラスSPの入門機と位置付けられます。低域にコーン型、高域にホーン型を使ったシステム(JBLではこの組み合わせが高級機に採用されています)です。このSPは低域は非常に豊かなサウンドがしますが、高域はあまり伸びていません。その為空気感が少ないと思います。このSPの不具合点は、SP端子が二組有り、低域用と高域用に分かれています。それをネットワークドライブする為に「真鍮製」の接続板が付いています。この「真鍮製」の接続板を外して、質の良いケーブルでつないでやれば大幅な音質アップを図れます。また高域が伸びていませんので、ネットワーク内蔵式のツィーターを追加してやれば高域不足は解消します。低域もそのままでも十分なサウンドですが、当方のサウンドトレールSTM-22に載せてやれば、38cmクラスの量感と音の厚みを出してくれます。

買った機器を批評して「あーだ・こーだ」と云う前に、「どうしたら求めるサウンドになるだろうか?」や「この機器の性能を引き出すにはどうしたら良いか?」等の前向きな考えが有っても良いのではないかと思います。私個人は常に前向きに実践を考えます。


プリアンプ選びは難しい

2013年07月27日 | ピュアオーディオ

プリアンプはステレオシステム全体の「キーマン」。この部分の「性格」がそのまま音になってしまう。定位や前後感、周波数レンジ、ダイナミックレンジ等の一般的な数値以外に「雰囲気音」が変わって来ます。

オリンパスシステムでは、以前アキュフェーズのC-290で一つの世界を作っていましたのでそれが頭の中に残っています。レビンソンのプリはアキュフェーズの世界とはまた違った音の世界です。当たり前と云えば当たり前、でもどちらが「スタンダード」に近いのでしょう?

C-290の時に良く聴いたCDを片っ端からかけて聴いています。それからすればまだ「電気が流れていない」感じがします。ダイナミック感がまったく足りない。これが本当に「活眼」するので有れば相当高いグレードになるが、このまま平行線だとC-290の世界に遠く及ばない。とにかくケースバイケースでやってみなければわからない事なので、年内いっぱいはこのプリで頑張って見たいと思う。年内に変わらない様で有れば次のプリを模索しなければならない。


オリンパスシステムが仕上がりかけている

2013年07月26日 | ピュアオーディオ

6月の初旬にマルチアンプ方式にして約2ヶ月が経過した。毎日2時間~7時間ほど馴らし込んでいる。平均では5時間くらいだろうか?・・・約300時間に相当。

先週までもの足りなかった「重心の高いバランス」が少しづつ下がり始めている。低域が豊かになって来ると音の拡がり方が違って来ます。今までは蜂の巣から音が出て来るのを意識せざるを得ませんでしたが、音が「面」で出初めて、低域の重心が下がって来ていますので、聴き慣れたCDがそのまま楽しめるようになって来ています。もう少し鳴らし込めば「活性化」してくれそうです。連日35℃の室温の中を鳴らし込んで来ましたが、お盆頃には納得のいくサウンドに仕上がりそうな予感が出て来ました。


FM放送の送り出しはどうなっているのだろう?

2013年07月24日 | ピュアオーディオ

最近良くFMを聴きます。選局は殆どなくNHK-FMのみです。チューナーの音質は、CDPに比べると「鮮度」と「解像度」で若干劣りますが、十分楽しめる状態です。

FMチューナーには40年前のSONY ST-5000Fを使っています。受信時ハムノイズを拾っていますので、レビンソンのプリのボリュームレベル35程度(90db位)がノイズを感じずに楽しめる範囲です。もう少し改善したいとは思っていますが、何処をどうすれば良くなるのか原因を考えて対策しないといけません。アナログチューナーですので奥行き感も出てCDPと違和感なく使えます。

今日はチューナーの話ではなく、FM放送の送り出しの機器に興味が有ります。何故なら非常に音質が良いと思えるからです。どんなCDPを使っているのか?知りたいですね。


音質の半分以上はケーブルで決まる

2013年07月23日 | ピュアオーディオ

名器の数々を揃えても音質の占有率は50%にも満たないと思います。「音質アップ」をテーマ取りして取り組んで来ましたが、「ケーブル」類の占有率の方が高い様に思います。ケーブルによって伝送される「質」と「量」の問題が重要みたい。

特に電源部の「質」と「量」はシステム全体のグレードを決定付けると思います。家の壁コンから直接アンプの電源を取るよりも、良質なタップやトランス、アイソレーション電源から取った方が音質は良くなります。この辺に不思議が有ります。本来なら壁コンから直接取った方が、余分な機器が入らない分、「伝送ロス」が少ないと考えられますが、そうではない処が面白い処です。私個人のイメージでは「電位差」の性で、供給力が違うのだと感じています。

「良いSPケーブル」は「良い電源ケーブル」、「ラインケーブル」になる様だと経験則で学んでいます。大概の方は、電源ケーブル、SPケーブル、ラインケーブルのメーカーも種類も違うモノを使っておられると思いますが、私のシステムでは全て同じケーブル材を作って揃えています。「一本のケーブルの思想」に基づいて、管球アンプの内部配線、SP内部配線も同じケーブル材で統一しています。これによって、Tr型アンプと管球アンプ、メーカーの違い等の不揃いの質感も「統一」出来ます。


オリンパスシステムの仕上がり具合

2013年07月22日 | ピュアオーディオ

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連日の暑い日も鳴らし込んでいます。
時々、チェックCDで進捗を確認しています。

現在の状況は「面で音が出て来る」処まで活性化した様ですが、音のバランスがまだイメージと違う。まだ重心が高い。この重心が高い事は当初からのモノで、チャンデバの低域用ラインアンプが活性化していない証左と思っている。高域用のラインアンプは既に活性化済のモノを使っているのでどうしてもこのアンバランス感が出てしまう。ただ「もう一歩」の処まで来ている事は間違いない。このまま鳴らし込めば活性化して行くだろう。


夏場はオーディオ機器に触るのは避けたい

2013年07月21日 | ピュアオーディオ

真夏にはオーディオシステムのレイアウト変更や機器の入れ替えは避けたいですね。昨日はBC-Ⅱシステムのラインケーブルの入力を3番から1番へ変更したのですが、わずか5分の作業で汗びっしょり。

前回6月にipodを接続する為に、簡単に済まそうとしてCDの入力を3番に変更していた。ipodを2番にして1番を空けていた。最近BC-ⅡシステムでCDを聴くと面白くないのです。詰まった様な感じでキレもヌケも有りません。「何でかな?」と思いめぐらしたら、プリ内部の入力ラインの変更をしたのは1番と2番で、3番はバクーンオリジナルのまま。1番に繋ぎ換えたら良くなるはずと思いだしやって見ました。

効果てき面で、以前のキレとヌケの良いサウンドが出て来ました。サトリのプリアンプの入力ラインは内部配線をゴールドスターに交換しています。入力3系統の内、1番と2番のみ交換しており、3番はノーマルのままでした。何回もレイアウト変更をやると忘れてしまうものです。

先先週はオリンパしシステムの配線交換作業もしましたが、こちらも5分で汗が吹き出しました。出た汗は拭けば良いのですが、アンプを抱えている最中に汗がアンプに落ちて中に入って行ったら大変です。そうやって過去に何度も修理に出す羽目に陥っています。