Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

興が乗らない??

2014年08月31日 | ピュアオーディオ

ここ1週間程は「興」が乗らない。何にもしたくない・・・と云う感じ。バイクも5月から乗っていないので、エンジンだけ回してバッテリー上がりを防止した。カメラももう1週間触っていない。朝早く起きてはいるが、暗過ぎて持って行けない。オーディオも、自宅ではソースをTVにしてかろうじてSWだけは2日置きぐらいには入れている。音楽部屋の4つのシステムも変わり番こにBGMで一日中鳴らしている。

こんな時は「何もしない」事が良い。欲しくなるまで待った方が楽しくなれると思う。「音質アップ」を「求道的」にして行っても、そこは自己満足の世界。自分が納得できれば良い処。次に何をしたら良いかは判っている。でも面倒くさく感じて来た。

庭の草引きや植え木の剪定もしなければならないし、畑の草引きや草刈り・冬野菜の準備もしなければならない。今年の8月は雨が多くて、しなければならない事が出来なかった。それらがいっぱいのしかかって来ても一度には片付けられない。元々コツコツやって行くタイプだが、雨の影響で、先送りした事が終わらないと先に進めそうにない。


試して見たい事

2014年08月27日 | ピュアオーディオ

現状でのオリンパスシステムの問題点は、①床面の強度不足 ②高域用パワーアンプ の2点であろうと思う。現状でもかなりバランス良く鳴ってくれているが、旧事務所時代の低音には及んでいない。質感や音数については旧事務所のレベルをはるかに上回っているのに・・・。

低音の立ち上がり感、反応の速さとエネルギーを受け止める「強度」が不足している。45年前の一般的な家庭の廊下ではやむを得ぬサウンド。この部分を強化してやる事が必須と思う。一番良いのは「家を建て替えて専用リスニングルームを作る事」なのかも知れないが、現在の音楽部屋の状況は全てに「中途半端」な状態。土地の利便性や広さの点で今一不満。現在の部屋のレイアウトにも不満。手を入れようにも3回忌も終わっていない状態では触れない。SPのセッティング理論に基づいて、出来る事をしようと思う。

高域用パワーアンプについては、従来のGE6550シングルアンプでは出力不足と高域特性が伸びていない。代わりにサトリのミニプリ+パワーを使っているが、音の厚みの点で不満。この対策として、中域用のSTC4033Lシングルアンプと高域用GE6550シングルアンプの入れ替えをして見たらどうかと思っている。中域は#375なので出力は2Wも有れば十分。GE6550Sアンプは出力5W/ch有るのでパワーは何とかなる。STC4033LSアンプは11W/ch程有る。現状ではゲインボリュームが9時の方向なので、殆ど絞った状態で使っている。高域特性や高域のノビや耐インピーダンス性が非常に高いアンプである。

なかなか重い腰が上がらない。どちらも大変な作業になる。特に低域の対策には一人では対応不可。しかし、やらなければ前に進めない。前準備を少しづつ進めて行く事にする。


カラヤンのブルックナー7番

2014年08月26日 | ピュアオーディオ

今年の8月は連日雨が断続的に降り続いたおかしな天候だった。おかげで今年は夏草を枯らす事ができなかった。毎年お盆前に畑や庭の草を手作業で引き抜いて殺してしまうのだが、今年は引く時間も取れず、抜いても直ぐ雨が降り、背丈を低い状態で押さえるのが精一杯だった。でも雨のおかげでチェリーセージ(サルビアミクロフィア)の挿し木の苗木は順調に育ってくれた。30本ぐらいつがっている。

天気の悪い日はステレオを聴くにはもってこいだが、こうも毎日だと嫌になる。何日か2時間程のBGMで鳴らす事でお守りをしていたが、今日は久しぶりにブルックナーが聴きたくなった。ベーム/ウィーンフィルの4番「ロマンチック」かカラヤン/BPOの7番かで迷ったがカラヤンにした。3回も繰り返し連続して聴いてしまった。

1楽章のトレモロの出だしが中々良くなっている。弦楽器の滑らかさがイラついた心を慰めてくれる。3楽章のトランペットのテーマが非常に印象的に聴こえる。

ブルックナーが好きで色々な指揮者の演奏を楽しんでいるが、カラヤンは全集でも持っている。カラヤンの1番、2番、3番、4番はあまり好みではなかったが、7番は非常に好みの演奏だ。再度全曲聴きなおして見たいと思うようになった。


チャンネルデバイダーのスロープの実験

2014年08月25日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムは長い間F-25Vで18db/octのスロープ特性で使って来た。以前F-5やF-15のチャンネルデバイダーでも6dbよりは12db、12dbよりは18dbとより高い方のスロープを使って来た。

DF-55をお使いのPaddleWheelさんから「96dbスロープが良いよ」と教えていただき、24dbを試して見たが、スッキリし過ぎる印象だったので18dbの状態に戻して使っていました。ヒューズの方もようやく落ち着いて来ましたので、再度24dbスロープを試して見たいと思っています。

現在使っているF-25Vチャンデバには12db・18db・24dbの3つのスロープ特性が装備されています。今まで18dbの処に固定していましたので、切替SW の接点部が12dbと24db部には酸化膜が乗っていると思います。しばらく使い込まないと本来の実力は出ないと思いますので、本日から実験を開始します。

イニシャルの印象は、重なり合う帯域が減少するので「音数が減少」した代わりに、音のキレや見通しが良くなった様に感じます。音の繋がり的にはスムースな印象です。


SP箱の方式

2014年08月24日 | ピュアオーディオ

最近のSPシステムは密閉型やバスレフ型の方式が多くなって来ています。構造が単純で作り易いからでしょう。SPもイージーな方向に流れている様に感じます。

昔(40年以上前)はバックロードホーン型、フロントロードホーン型、フロントロード+バックロードホーン型、フロントロード+バスレフ型、ミラーホーン型、後面開放型、平面バッフル型、クリプシュホーン型、折り返しホーン型等、色々と手の込んだSP箱が有った。

50~60年前以前は、真空管アンプの時代で、出力数が数ワットの時代が有った。その数ワットのアンプで、例えばシネマ劇場(数千人の会場)の隅々まで音を届ける為に、SPシステムに色々な工夫がなされていた。SPシステムを高能率にする為に色々な複雑な箱や、鋳型で作られたホーン類が工夫されていた。

トランジスター型アンプが出て来た事は「エポック」で有ったのかも知れない。半導体技術の進歩と共に、アンプの出力もサイズ的に小さくても非常に大きな出力(100W以上)を得られるようになって来た。アンプの出力が大きくなったのでSPの能率が下がる傾向になって来た様に思う。

現在私は、バスレフ型(JBLオリンパス)、Wフロントロードホーン型(RCA箱システム)、バックロードホーン型(SP-707J+α)のメインシステムに加え、L-26、自作CHR-70、JBLコントロール1・3、213PRO等(バスレフ型)を持っている。

複雑なホーン型の箱はSPの能率を上げてくれ、独得の「癖」の有る世界を描いてくれる。複雑な大型ホーン型は昨今の住宅事情で、小型化せざるを得ない状況になって来て、前述した密閉型やバスレフ型のSPにならざるを得なくなって来た様に思う。広い部屋をお持ちなら過去の手の込んだSP箱を使うのも「オンリーワンの世界」を作る上でお勧めのアイテムと思う。


SPのセッティング

2014年08月21日 | ピュアオーディオ

SPシステムのセッティングは非常に重要です。このセッティング如何で「活きた音」と「死んだ音」に分かれます。では活きた音・死んだ音とはどんなモノでしょうか?

例として「ドラム」を取り上げてみたいと思います。ドラムの音の要素は「革の張り具合」と「打ち方」に有ると思います。特に革の張り具合は重要なファクターです。きっちりと張った革のドラムからは「ヌケの良い、響きの有る音」が出ると思います。でもここで革部に何か触るモノが有れば、「くすんだ音」になってしまします。この「くすんだ音」が「死んだ音」で有り、「ヌケの良い、響きの有る音」が「活きた音」になります。

SPのセッティングは多くの方が見落としている部分です。「活きた音」を出す為のセッティングでも有るのですが、周波数特性を確保や音の厚み・キレ・ヌケ・ノビにも繋がります。

低域は500Hz以下で全体の70%以上の「聴こえる音」が出て来ます。この部分が「死んだ音」になっていたのでは「音質」云々以前の話です。あちこちのマニアの方の設置写真を見れば、そのSPが「活きた音」を出しているか?「死んだ音」を出しているか?見ただけで判断出来ます。

同じ様に中域や高域も単体でセットされているシステムでは重要です。メーカー製で3ウェイや4ウェイのSPユニットがエンクロージャーに組み込まれている場合は、「何らかの妥協の産物」であると云う事を理解しておくべきだと思います。


昨日の話の続き(オールドJBLユニット)

2014年08月20日 | ピュアオーディオ

40年前(1970年代)に聞いた(読んだ)話を今私がする様になっている。当時私は20才前後。その頃はJBLの43シリーズが雑誌を賑わせて、#4343のオーナーになる事が一つのステイタスになっていた時期が有る。その頃、先輩達(たぶん今の私の年齢の方達)が盛んに云っておられた事が、立場を変えて思い出される。

JBL43シリーズの音は「痩せて細い」、「表情の豊かさが無い」、「エネルギー感が無い」等非常に厳しい先輩達の評価だった。それに対して若かった私は「反感」さえ思ったモノだ。今考えると「音の世界の広さ」と「音の深さ」を知らなかったのだと思う。

最近10年間に仕事として「音質アップ」に取り組んで、「良い音とはどんな音なのか?」がボンヤリ見えて来た。あれほど欲しかった#4343も27年も使いこんでも欲しい音にはなれない事が判って来た。当時先輩達が云って居られた事が正しくて、若かった自分には理解できない世界で有ったと思う。

結局、SPに関しては色々使ってきた結果、1970年以前のユニットに拘る様になって来ている。それも1950~1960年代の50~60年も前のユニットに辿り着いている。

多分この記事を読まれた若いオーディオマニアの方は、私の最近の記事に反感を持たれるかもしれない。でもその方達も、まっすぐにオーディオと向き合って40年も経てば今の私の心境が理解できる様になると思う。

WEのユニットが伝説化している様に、JBLの古いユニット達も伝説化されるかも知れない。その本質は「ユニットから出る質感」に他ならない。最近のコーン型やドーム型のユニットでは出ない質感が有ると云う事を・・・。


JBL・ALTEC・タンノイのSP

2014年08月19日 | ピュアオーディオ

40年前と現在ではSPメーカーも変わってしまった。JBLやタンノイは生き残っているが、往年の面影はない様に見える。B&WやB&Oやソナス、アバンギャルド等新しいメーカーの流れになっているが、本当に良いSPなのだろうか?20cmクラスのウーハーで本当に良いサウンドが出るのか?疑問を持っている。実際にオーディオショー等で聴く機会も有るが、コーン型やドーム型で本当に満足できるモノなのか?ユニットの「質感」については40年前の名器達の方が自分の好みに合う様だと思う。

アルテックのA7や604系のモニター(#612、#620A等)やタンノイ レクタンギュラーヨーク、アーデンも使って見たが、自分にはJBLのSPが一番好みに近い。自分の好みは家庭用で「性能が高い」事だ。アルテックも良い音質を持っているが、狭い家庭で使う様には設計されていない。ユニットの「おいしい部分」を聴きたければ120dbサウンドが必要になる。

タンノイでは「いぶし銀のサウンド」とか評されているが、音のキレ・ヌケ・ノビとエネルギー感がまったく足りない。タンノイの他の38cmシステムも聴いた事が有るが、同じ様なイメージを受けた。オートグラフはオーケストラを聴くには良いが、小編成でもJAZZでも同じ質感で鳴らしてしまう。箱を鳴らす様にして作られているので、箱の鳴り方の癖がいつも付きまとう。その癖が好きな方にはたまらない質感かもしれない。そんな方はどんな音楽もその癖で満足出来るのかもしれない。

アルテックもタンノイ・バイタボックスも2インチスロートのドライバーを持っていない。ガウスやTADは元JBLに居たロカンシー氏によって作られたから、JBLの#375とは兄弟なのかもしれない。WEの#555ドライバーは語り草になる程「伝説化」されているが、残念な事に未だ聴いた事が無い。ホーンとの組み合わせの妙見が有るのかも知れない。

「質感」について、コーン型やドーム型しか知らない方が増えている事は、将来のオーディオファイルのレベル低下に危惧を覚える。


JBL L-26 systemのサウンド

2014年08月18日 | ピュアオーディオ

もう35年以上前のSPになるのかな?JBLL-26ディヶードと云うSPは。このSPが発売されていた頃L-100(ランサー100センチュリー・・・プロ用モニター#4311のコンシュマータイプ)を使っていたので当時買う事はなかったが、昨年末に「お遊び」用に購入していた。

L261

植えの写真は今年3月に内部配線をSuperTrail仕様(特殊銀線)に交換(前)した時の画像です。

L268

25cmウーハーと5cmツィーターの2ウェイ構成。この様な小型SPでもJBLはJBL。JBLサウンドが出るのです。

一昨日、ご近所のはやぶささんに聴いていただきましたが、JBLの高級機でしか聴けない様なシンバルの音がするとの事で喜んでもらいました。元々このSPは良く歌う(良く鳴る)SPとして昔の記憶に残っていました。アンプ類も廉価なモノしか使っていませんがJBLサウンドには変わりが有りません。最近はオールマイティなジャンルをこのSPで楽しんでいます。

大がかりなシステムでは「正対」して聴く事が多いのですが、L-26の様なブックシェルフ型SPならそれなりのボリュームでリラックスして楽しむ事も出来ます。

このシステムも鳴らし込みに入っていますが、左chはもう完全に良いのですが、右chのSPのチョーク部分がまだヌケていません。まだまだ鳴らし込みが必要です。


システムのベースラインの重要性

2014年08月17日 | ピュアオーディオ

私のシステムで最も重要だと思っているのは「ベースライン」と思っている。ベースラインとは、①SPシステム ②全てのケーブル類 ③電源部 の3点の事を指します。

システムの中心はやはり「スピーカーシステム」だと思う。 SPシステムは自分が求めるサウンドの表現力を出す処です。SPが有る程度決まらないと方向性が決まらない事になる。どんなジャンルをどんなサウンド・音色で聴きたいのか?が有る程度明確にならないと、SPシステム自体が決まらない。

オーディオを始めたばかりの方は経験が足りないので、SPシステムを次から次へと交換していくストーリーになると思う。自分も有る程度このストーリーに乗ってしまった。この辺は「経験」がないと決まらないところでしょう。しかし、20年も30年も同じ様にSPの交換ばかりしている様では「成長していない」事になるでしょう。

SPの選定の過程では、色々な国や有名メーカーのSPを実際に使ってみて経験して、自分の求めるサウンドに近づいて行くだろうと思います。世の中には過去の名機も含め沢山のSPが有りますので、選択肢が広すぎて選択に困る事も出てくるでしょう。

SPが決まれば、アンプやソース機器を一通り揃える事になり、システムが完成するでしょう。ここで、ケーブル類や電源部をじっくりと作り上げる事が大事です。所有している「機器の潜在性能」を引き出す事が出来るようになります。

自分のシステム(三つのシステム)では、この「ベースライン」がほぼ固まっています。固まっているから「ネックポイント」の機器を交換するだけで非常に大きな「音質改善」をしてくれます。

機器に投資はするがケーブル類が、その投資金額に見合わない場合が殆どです。私も決して現在のケーブルが最高とは思っていませんが、「合格点を出せる」所には着ていると思っています。価格にすれば機器の合計価格より、ケーブル類・電源部の合計価格の方が高くなっています。見えない部分にお金をかけています。