Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オリンパスシステムでの実験

2012年11月30日 | ピュアオーディオ

昨日準備していたCR-1000SuperTrail仕様プリアンプの試聴をしています。ボリュームは純正(アルプス)→コスモス→A&Bへと交換をしています。音色や音の厚みでA&Bを好ましく思いました。

Cr10003

現時点では、音のバランスや音色的にチョッと違いが有りますが、性能的には従来のC-290とほぼ互角。低音の魅力はC-290、中高域はCR-1000の方が良いと思います。エネルギー感はどちらも遜色ないレベル。C-290はどちらかと云うとJAZZ向き、CR-1000はしっとり感が有りクラシックに向く様な音色や音のバランスです。

ただCR-1000を繋いだ時は「ふん詰まり」を感じます。推定するに下流のチャンデバ(F-25)でふん詰まりしている可能性が有ります。機器の判定は前後の機器の状況やケーブル・SPの状況も絡んで来ますので、じっくり時間をかけて判断して行くべきだと考えています。

CR-1000プリの重量は約10Kg程です。これに対しC-290は約24Kg。取扱いのし易さは断然軽いアンプになります。


CR-1000プリをオリンパスシステムへ使う準備

2012年11月29日 | ピュアオーディオ

CR-1000プリアンプを、オリンパスシステムのC-290と交換して使う準備に入りました。オリンパスシステムはオールバランス伝送で、すべてXLRケーブルで接続していますので、RCA端子のみのCR-1000プリはそのままシステムに使えません。

XLR→RCA変換ケーブルとRCAケーブルをそれぞれ1セットづつ新作し、準備を完了しました。

夕方、C-290とCR-1000を入れ替えて音出し確認をしています。繋いだ直ぐはケーブルの接続が馴染んでいませんので即断してはいけません。音数はC-290を上回っています。音のバランスが少し変わっていますので、音楽性も聴きこまないといけません。現在のところ、C-290と互角の性能だと思います。


CR-1000プリアンプがほぼ完成

2012年11月28日 | ピュアオーディオ

Cr10000

先週から改造を始めていたCR-1000管球プリアンプの改造(SuperTrail化)がほぼ完了しました。音出し確認をしています。モニターSPは612Aシステム。

以前マッキンC40やアキュフェーズC-290で612Aを鳴らしていましたが、それらと比較をしますと完全に上回っています。音の厚みがまったく違います。SN比もはるか上を行っている様に感じます。エネルギー感や音数も完全にこちらの方が上です。今までもの足りなかった低域の厚みとエネルギー感が出て、612Aのもの足りなかった処が補完されています。

Ken_audio_cr10002

上の写真は入手時のノーマル状態のリアパネルの端子類です。古いRCA端子が並んでいます。

Cr10001

こちらが音質対策後のリアパネルになります。ロジウムメッキのRCA端子、IECインレット、オーディオグレードヒューズと、今までに獲得した経験を活かしています。RCA端子一つで音数や音のキレ・ヌケが大きく変わって来ます。ここはやはりグレードの高いパーツを使いたくなります。リア面だけで\5万円以上の費用がかかっています。

Cr10002

昨日悩まされていたセレクター廻りの状況です。青と黄色の配線はテープモニター用です。多分使う事が無いと思いますのでそのままにしています。その配線の太さと、今回の配線の太さを比較しますと4~5倍の太さになっています。ここまでしないと音数(情報量)とエネルギー感、周波数特性を満足できません。

一般に管球アンプを作る時にここまで配線に拘って作られる事は少ないと思います。大概の方は「作る→音が出た」の処で満足されています。その為配線等は非常にお粗末なものが多いです。市販の有名メーカー製のアンプでさえも大差は有りません。

ケーブルを詰めて行くと、1本1本毎に種類や太さが違えば、周波数特性(音のバランス)や音数・エネルギー感、ヌケ・キレ、SN比が大きく変わって来ます。本当に自分が満足出来るケーブルを作らないとアンプ内配線に使えません。ただアンプ内配線に使う場合は制約(太さ・硬さ等)も大きいので取り付けるのに苦労します。

Cr10004

球もNOS品に交換を完了し、ボリュームも交換しています。現在付いているのはC社(日本製)のモノです。これはこれで良いと思うのですが、もっと音の深みと厚みが欲しいのでA社(米国製)に交換予定です。ボリュームは音質に対し、非常に大きな影響力を持っています。全体の改造費用は、部品代も含めると¥25万円程になります。投資金額に見合う音質が出てくれれば満足です。



なかなか思う様に行かない・・・

2012年11月27日 | ピュアオーディオ

KEN AUDIO CR1000 プリアンプのSuperTrail化を実施していますが、なかなか思う様に進みません。ゴールドスターのケーブル自体が、一般のケーブルに比べて硬いので、セレクターに負担がかかる。負担がかかると云うよりは「機能不全」にしてしまう。6系統の入力と1系統の出力線を半田付けすると、回転(クリック)は出来るが、接点の接触が確保できない。元々使って有るセレクターの強度が無いので苦労しています。

もっと柔らかいケーブルを使えば作業は簡単ですが、「音質」が希望しているレベルに届きません。


管球プリのボリューム交換後

2012年11月26日 | ピュアオーディオ

自宅の管球C22モドキプリとCR-1000プリのボリューム交換をして4日ほど経ちます。交換当初は質感にドライな処を感じていましたが、4日も経ちますと質感が随分と変わって来ました。うるおいと云うかジューシーさと云うかしっとりした質感に変わって来ています。音の厚みも増している様に感じます。

「パーツの交換後は即断してはいけない」事を痛切に感じました。やはり本領発揮には時間が必要です。

CR-1000はまだすべての配線の交換を完了していません。セレクター周りが未完です。現在使えるのはAUX1とプリアウトのみ。フォノ1・2、AUX2、チューナーポジションをつかる様にしないといけません。今週中には完了させる予定です。


Tr型プリアンプの追放

2012年11月25日 | ピュアオーディオ

「オーディオの基礎的項目の見直し」も最終段階に入っています。

初めはヒューズ交換、SPケーブル、SP箱内配線、ラインケーブル、電源ケーブル、パワータップ、ライントランス、パワーアンプ内配線と見直して来ました。最後に残ったプリアンプも内部配線の交換を2台SuperTrail仕様化が完了し、その音質の確認に入っています。C22モドキプリとCR-1000プリでは、すべて手配線のC22モドキプリの方が数段上の音質を出して来ます。CR-1000プリの増幅段にはプリント配線が使用されているので、ここでどうしても「伝送ロス」を感じてしまう。

C22modoki1

現在所有するJBL3大ホーンシステムの音質は、自宅のSP-707Jシステムが最良の質感だと思います。次がRCA箱システム、最下位になったのがオリンパスシステム。この順位はプリアンプに「C22モドキプリ」を使うか使わないかで決まります。オリンパスに使えばオリンパスが1番になるでしょう。それくらい強烈な音質・質感変化をします。

Cr10001

CR-1000プリの仕上がりも非常に良くなっています。一昨日、中国製の球からGE・フィリップスの球に交換して俄然質感が良くなりました。手持ちのプリアンプでは2番目のグレードだと思います。先日のSL-1プリ(\130万)の球交換後と比較して音質は遜色有りません。612Aシステムでは出ないと思っていた低音が出始めています。

現在使用中のTr型プリアンプの追放も確実に近づいて来ています。既にアキュフェーズC-290 1台とマッキンC40を処分して、管球プリに置き換わり音質アップを果たしています。


米国コンバージェント・オーディオ・テクノロジー社 SL-1プリアンプ

2012年11月24日 | ピュアオーディオ

昨日、常連のお客様がプリアンプを持ちこんで試聴会を致しました。

Sl11

本体部のパネルは上の写真の様に非常にシンプルです。このプリアンプは電源が別体式になっています。

Sl12

こちらが電源部で、出力線がプリアンプと繋がっていますので、移動の場合は本体と一緒に運ばないといけません。

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こんな感じで本体と電源部が1本のケーブルで繋がっています。1991年当時\130万円で販売されていたそうです。

試聴会ですので早速音出し確認です。しっかりと厚みのあるサウンドです。音数も一般のアンプに比べれば十分な程出ている様に感じます。お客様曰く「前回LUXMAN CL-35」と比較したら比べ物にならない程音質アップしたとの事。

Ken_audio_cr10001

ここで現在改造中のCR1000プリアンプを聴いていただきました。音ののびやかさや音数は圧倒的に多いです。周波数レンジ的にもこちらが広く、ヌケ・キレが違う様に思います。

Sl19

SL1プリアンプの内部の球がどうなっているか?調べたいとの事で、天板パネルを開けて見ました。天板の厚みが5mm程も有り、しっかりした作りになっています。内部は1枚のプリント基板に整然とCRパーツと真空管が並んでいます。

使って有る球(メーカーオリジナル状態)は、12AU7×2本(中国製)、12AX7×4本(中国製)、6922×4本(ロシア製)となっており、球のグレート的には今一の感じを受けました。お客様のご希望で、真空管をもっと良い球に出来ないか?とのご相談が有り、すべての球を、私の個人的ストック品に交換しました。

12AU7(フィリップス)、12AX7(フィリップス)、6922(テスラ)に交換して音出し確認をしましたら、中国やロシアの球を使った時のサウンドから一皮剥けました。音の透明感、音数、音の厚み、エネルギー感、音色、周波数レンジの広さが数段上のサウンドに変身しました。この音を聴いてしまうともう元へは戻せないと思いました。

真空管(球)については、何処(メーカー)の何年頃の球が良いのか?勉強しておかないといけません。その為には実際に無駄を覚悟で試して見ないと経験値が出来ません。


自宅システムの安息

2012年11月23日 | ピュアオーディオ

10月以降、「違和感」→「左右のバランス不良・高域が出ない」で安心して音楽が楽しめない日々が続いていました。昨日ネットワーク内部の「ネジの緩み」を発見・対処してようやく安息の日がやって来ました。しかし、まだ落ち着く所までは行っていません。

今回交換したボリュームのゲインが高すぎて、常用音量のレベルが7時~8時の方向で、9時の方向では音量が大きすぎます。殆ど調整代が無い状況です。Aカーブを使用していますので、BカーブかJカーブのボリュームに交換しないと自宅のシステムでは使い難いです。

ボリューム一つで色々と変化が楽しめます。周波数特性的な点や音のバランス、音色・・・と、メーカーや型式で変化します。


C22モドキプリアンプのヴォリューム交換完了

2012年11月22日 | ピュアオーディオ

昨日実施したC22モドキプリのボリューム交換が完了しました。

C22modoki4

①左右のバランスがおかしい? ②周波数バランス的に高域が出ない の2点への対策で、バイオレット、A&B、コスモスのボリュームを試しました。結果的にはコスモスに落ち着きました。ノーマルで付いていたボリュームは劣化していた様だ。その為に高域が出なくなっていたと判断される。・・・このボリューム交換はこれで終わりとは考えていません。もっと良いボリュームが有れば交換したいと思います。ボリュームひとつで

C22modoki2

モニタールームで交換後の音出しチェック。左右のバランスは問題なし、低域~高域のバランスも問題なしで、これで完了です。このプリアンプで612Aシステムを鳴らすと、低域不足を感じません。エネルギー感も音数も満足なサウンドが出ます。

早速自宅に持って帰り接続。音出し確認をすると「やはり左側が弱い」。プリアンプが原因ではない。パワーアンプも持って帰って交換して見たが、これも同じ症状。CDP・ライントランス・プリ・パワーアンプと比較して見たが、どれも同じ症状で、バランス的に「右に偏っている」(左が弱い)。バランスの目盛11時の方向は変わらず。原因は他に有ると判断。左chのSPシステムに問題が有ると推定。それも全帯域が影響する場所。

周波数バランス的には高域が十分に出る様になり、これで左右のバランスが良くなれば、良い音楽が聴けそうである。

今日は自宅のSPシステムの左側ネットワークを事務所に持ち込んでチェック。メインラインのルーズコンタクトを調べる。ネットワーク本体の+入力側のネジの緩みを発見。他の処はしっかり締まっている。増し締めを実施して復元。これから自宅に持って帰りバランスの確認をします。おそらくこれが原因だろうと思います。


C22モドキプリアンプのヴォリューム交換

2012年11月21日 | ピュアオーディオ

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C22モドキプリアンプの不具合(①左右バランス ②周波数特性の偏り)を正常化しないと安心して使えません。

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リア面のプラグ類の交換も完了していますので、不具合点の正常化のみが残っています。

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ノーマルで付いていたボリューム(250KΩ)はメーカーや型番が良く判りません。ノブ部の変形も有りますので、交換をして見ました。

A&Bの500KΩに昨日交換してサウンドを確認しました。ノーマルのボリュームよりはるかに性能が高いです。音の密度やリアルさが随分と改善されます。しかし、音量位置で左右のバランスに問題有りで、しばらく馴染ませる事が必要かも??・・・

次のステップとして、別のボリュームも準備しています。