Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

自宅メインアンプ EL34ppモノ×2の完成

2007年12月30日 | ピュアオーディオ

El34pp_mono5 自宅のメインアンプEL34ppモノーラル×2は一番最初のTrail仕様化したアンプです。内部配線の交換は今年2月に完了していましたがプラグはRCAのままでした。

このアンプは元々ステレオサウンド85号に掲載されていた上杉氏のオルソンアンプを作る為に集めていたトランスを使っています。86号で完成後の音質批評が掲載されなかったので「出来」がよくなかったのでしょう。その後模倣して作られた方の情報も集めましたが今一の評価のようでしたので、吉永オーディオさんと相談してトランス結合の三極管接続で18Wのアンプに作り変えました。今はなき「鈴蘭堂」のケースを使っています。

El34pp_mono1 RCAケーブルとXLRケーブルの音質比較をかなりやりましたが、同じケーブルを使うならXLRの方がより情報量が高い事を確かめています。フルテックのロジウムメッキの最高級RCAプラグと同じフルテックの最高級仕様のXLRプラグでの結果です。通常の安物のXLRプラグではフルテックのRCAプラグには歯が立ちませんという事を前置きしときます。

パワーアンプのバランス化をやらないとXLRプラグは使えません。今回はUTC A22のライントランスを使ってフルテックの最高級XLRソケットとの組合せです。UTC A22のトランスも「周波数特性」や「音色」が素晴らしいトランスです。ライントランスを実際に作ってみて音質の確認をしています。A21も持っていましたがバランスの良さで一枚上の音質でした。

El34pp_mono2 現状のままでも充分MC2500やMC2600、M-60,M-100、XXを音質で凌駕しています。今回更にバランスケーブルが使えることと最高級XLRソケットが使えることで更に音質アップできます。そして更に組み合わせるケーブルも全てルシファー仕様の電源ケーブル、XLRケーブル、SPケーブルの組み合わせに出来ます。

El34pp_mono3 このアンプにはすべて音質を比較して最上の「球」を配しています。出力管・整流管にオールドムラードの軍用、初段の12AU7には質感の良いフィリップス5814Aです。評判の良いジーメンスのE82CCも使っていましたが高域の延びと余韻で5814Aに軍配を上げました。

バランス伝送の為に昨年8月からマッキンC40を準備してから1年以上かかってしまいました。単純にパワーアンプのバランス化配線と仕組みが判らなかった事に他なりません。判ってしまうと単純な事も初めてやる時は大変です。

音の評価は後日すべてルシファー化が完了してからにします。現在のままでも相当な音質アップは間違い有りません。


テレフンケン RB-46 システムの完成

2007年12月30日 | ピュアオーディオ

Terehunken2  9月から手を付けていましたテレフンケンRB-46システムが完成しました。本体SPのTrail仕様化とパワーアンプラックスKTM8 Trail仕様は既に完了していましたが、これに対応するプリアンプが有りませんでした。昨日オーディオ道場に受け取りに行ったアンプの1台です。12AU7を2個使ったシンプルなプリアンプでRCAプラグ式にしています。

Terefunken1_2 アンプの内部配線をすべてスーナーケーブルで独自のワイヤリング技術で交換しています。その伝送能力と音色の素晴らしさはメインのアキュのシステムが見劣りするほどです。(見てくれは若干落ちますが・・・)

早速ベートーベンの第九を久しぶりに聴いて見ました。ギュンター・バント指揮のCD物です。(SACDは買いそこねました)

テレフンケンのRB-46が朗々と歌っています。メインのオリンパスシステムより「音の鮮度」と「音色の美しさ」が有り、聴いていて思わず身を乗り出してしまいます。4楽章のコーラスも破綻なくこなしてくれます。サイズからは信じられない艶やかな響きです。ティンパニーも軽くこなしています。勢いが有るサウンドでのめりこみそうになります。

しばらくは様子見程度にと思っていましたがいきなり全開サウンドが出ています。Trail仕様化したプリとパワーアンプの組み合わせにするととんでもない性能が出てくるようです。今回のプリは特に音質対策のパーツを使っていません。

現在このアンプも含めて3台プリアンプが出来ていますので順じパワーアンプのTrail仕様化と合わせてシステムを組んで行きます。

昨日夜専務宅にマッキンMC2600と電源ケーブルSCE-45が行っています。今朝MC2500が帰ってきました。


オーディオ道場訪問

2007年12月29日 | ピュアオーディオ

久しぶりに熊本県阿蘇郡西原村の「オーディオ道場」に行ってきました。管球プリとサトリメインアンプの修理依頼していた物を受け取りに行きました。

久しぶりに訪ねると「おお!!!ジーメンス オイロダイン!!!!」のアングル姿があるではないか!!。真近でしげしげと鑑賞させていただきました。残念ながらサウンドは聴けませんでした。

久しぶりに訪ねるとバイタコーナーの前で人だかり、古いラジオについていたパワーアンプをステレオかした自作アンプが持ち込まれていました。早速アルテックA7で試聴です。「暖かいサウンド」でしっかりドライブしています。ノイズも有りません。出力は4Wとの事ですから出力は文句なしにA7をドライブできます。「見た目よりやるな!」の印象でしょうか。その後ラックスMB-88に切り替わるとさすがに「及ばない」のが判りますが、値段を考えれば十分でしょう。

この頃は片山マスターも気合が入ってきているようで、力の入ったシステムが増えてきました。


アルテック 620AのTrail仕様化

2007年12月29日 | ピュアオーディオ

Altec_620a_trail1 アルテックの620AのTrail仕様化が完了しました。当初は「ルシファー仕様」での交換を考えていましたが、端子が持ちませんので急遽Trail仕様(SCS-33)にての交換に致しました。写真のダクト穴からケーブルの太さをご覧ください。下の写真で見えるようにしています。

交換後のサウンドはズバリ「トップランク」のSPに変身です。軽く張りのある低音と唄う中高音、音の伸びは低域側も高域側も広がっています。Trail仕様の特徴である反応が良くきらめくような質感です。JAZZのシンバルのサウンドが実在感を持っています。ピアノの強打鍵音は目前で演奏しているリアル感が有ります。

Altec_620a_trail2 試聴はMC2600で行いましたが、本来の「管球アンプ」のシステムでも十分なサウンドが出てきます。準備中のVT-62ppアンプ(Trail仕様)とWE310Aプリ(Trail仕様)で来年1月中には鳴らせるように出来るでしょう。この組合せが出来れば一生物のシステムになります。


スチューダー A727その2

2007年12月29日 | ピュアオーディオ

スチューダー A727を使い始めて3日目になりますが「苦行」になりつつあります。やはり時代遅れなサウンドです。

交換した当初は良さそうに感じましたが聴き込んで行くにつれ周波数レンジが狭く、音の粒子も粗く感じ始めました。中音の良さは感じていますがやはりマスタークロックの交換が必要ですね。

マスタークロック交換は最初から考えていたことなので予定の行動になりますが、1週間も持ちませんでした。オリンパスシステムやSD-9500で耳が出来てしまっていますのでレベルダウンは如何ともしようが有りません。早速明日にも撤去します。


スチューダー A727

2007年12月27日 | ピュアオーディオ

12月には魔物がいます。色々な名機が出てきます。おかげで色々買ってしまいました。その買った物が今週になり続々と入荷してきました。

まず最初にアルテックの620AモニターSP、次にマッキンのMC2600、そして最後にスチューダー#727CDP。

アルテックは事務所のモニターSPとして、MC2600は専務宅のMC2500と交代(XLRバランス電送の為)、スチューダー#727は自宅のCDP 東芝SD-9500の入れ替えかDAC化をさせるため。

アルテック620AをTrail製管球プリ+MC2600+SD-9500でドライブして見たがなかなかうまく鳴ってくれない。やはりTrail仕様にしないとだめか?とあきらめかけた時、貸し出していたSCE-45が3本帰ってきた。早速電源ケーブルをSCE-43からSCE-45(ルシファー)に交換した。すると620Aがいきなり唄いだした。(SPケーブルはSCS-33のまま)やはりSCE-45は格が違う事をまざまざと感じた。

620Aは明日からSCS-34(ルシファー)が使えるようにする為、内部配線をすべてルシファー化します。すごい性能になることでしょう。

スチューダー#727はもう15年くらい前のプロ用CDPですが、このメーカー独特の「音色」を持っています。B226、A730もD-クロック化してトランスポートとして使用しています。同じ系統の「音色」で揃えたいと考えてのことです。

スチューダー特有の「線の太さ」と「中音の充実」、そして「ヌケの良さ」が特に気に入っています。古く時代遅れの様に思われるかもしれませんが、電源ケーブル他を当社のスキルで手当てすれば最新の機器と変わらないかそれ以上の性能に出来ます。単純に電源ケーブルをSCE-45にする事とDクロック化すれば直ぐにも最新の機器もビックリの性能に出来ます。

早速自宅のSD-0500と入れ替えて音出しをして見ました。案の定現状のSD-9500より上のサウンドが出てきます。現状電源ケーブルはSCE-43とライントランスST-5の組合せで十分な質感です。中音がうまく出ているのでメロディラインが唄うように心地よいサウンドです。SD-9500では緻密に音が出てきますが線が細いのと無機質の音色の為楽しめませんでしたが、これからはボーカルが良く鳴ってくれるでしょう。周波数レンジも低域から高域まで十分なサウンドが出ています。しばらくはこのまま使ってじっくりと足りないところを探して見ます。

交換したSD-9500はDACとして組み合わせると「とろり」とした艶を出してくれもう一段上のサウンドにしてくれますので大切に保管しておきます。この機種はピックアップ部が弱いのが悩みの種でした。

その点スチューダーには全幅の信頼を置いています。B226もA730も故障を知りません。B226は20年近く故障していません。A730も同様に丸3年毎日6時間以上使い続けていますが故障知らずです。


マッキンC40 電圧117V化その②

2007年12月25日 | ピュアオーディオ

電圧を正常値にして約4時間ほど経ちました。かなりなめらかになり音に余裕が出てきたようです。解像度が素晴らしく良くなっています。静かです。うるささがまったく有りません。余韻が素晴らしくボリューム7時の位置でも音が痩せません。

空気感が変わりましたね。鮮明ですがC40特有の「音場型」が研ぎ澄まされたように出てきます。これはこれで一つの世界が出来つつあります。まるでレビンソンのアンプに交換したような繊細さと切れ込みです。意外と馴染みの時間が少なくて済みそうです。

CDPにSD-9500を使っていますのでこの機器の性格がそのまま出てきているように思います。次はCDPを変えないと太い音には成りそうも有りません。

既に次のCDPを手配しています。マスタークロック交換後にSD-9500と交換かSD-9500をDAC化させます。


初めてのケーブル貸し出しお断り

2007年12月25日 | ピュアオーディオ

本日始めてケーブル貸し出しのお断りを致しました。

メールでの問い合わせでしたが、はじめスタンドの「トレール」について2回ほどメールの返信を致しましたが、3回目はケーブル貸し出しの話になりました。受注生産品(SCE-45)を貸し出し出来ますか?との事でしたので、これはあまりにも硬いケーブルなのと初めてのお申し込みでしたのでお断りしました。他のケーブルでしたらと言うことでお返事を致しましたが、4回目にはどんどん話が広がっていくのです。・・・・・

当方にはどこのどなたかサッパリ判らない状態での話でしたのでお客様としてのエチケットをお持ちでない方と判断し「貸し出しお断り」をさせていただきました。

時々名前も告げずに「質問攻め」の電話もいただきます。

今後はご自分の名前・連絡先のない方への対応はご遠慮いたします。


マッキン C40の電源を117V化

2007年12月25日 | ピュアオーディオ

自宅のマッキントッシュのプリアンプC40をズーッと100Vで使用していました。このアンプのカバーをはぐってトランスの電圧を確認した所、117Vに接続して有りました。ですから本来の電圧の約8割の電圧で使用していたことになります。

「A730の電源電圧を100Vから115Vにしたらサウンドが激変した。」との情報をお客様から頂戴していて、マッキンのアンプも同じですよとの事でしたのでズッと気になっていました。

そこでステップアップトランスを使って117Vを確保し、昨夜から切り替えて聞き始めました。

一聴して

1)音場がクリアになった。

2)分解能が上がり細かい質感等が鮮明になりました。

3)力感が向上

と良い所も有りますが、今までのバランスや線の太さと違い戸惑っています。最大の違いは「雰囲気」が異なる点です。従来の方が耳に馴染んでいるのか好きですね。漂うような音の出方は100Vの時の方が良いです。117Vではあまりにもエッジが立ちすぎてシャープ過ぎます。

まだ繋いだばかりですのでしばらくは馴染ませないと最終判断してはいけないでしょう。


群馬からI氏様来社

2007年12月23日 | ピュアオーディオ

群馬県の方からI氏様が美人の奥様と一緒に来社されアルテック銀箱とオリンパスシステムのサウンドを聴いて頂きました。ちょうどアルテック620Aの搬入の時間と重なり(汗汗汗!!!。アルテックシステムはそこそこにオリンパスシステムをじっくりと聴いて頂きました。(写真係が撮影を忘れておりました多謝)

I氏様はJBL#4344とタンノイFMSとサブウーハーJBL HB1500をお使いでそのスタンドはすべて「サウンドトレール」にしていらっしゃいます。聴かれる曲はクラシックがメインで特に「オペラ」がお好きとのことでした。今日はお持ち頂いたレオンカバッロの「道化師」のアリアとカザルスの演奏をまず聴いてみました。

次に当方が持っているクライバー指揮の「魔弾の射手」から9~10曲目のアリアとワインをそそぐ音とグラスが割れる音やステージ感を確認していただきました。特にワインをそそぐ音の生々しさがお気に召したようです。

オリンパスシステムで中・高音用に使っているアキュフェーズのA20Vのアンプのサウンドがご自分でお使いのA20Vとはまったく違う音質になっていることにお気づきになりました。

次にアンプ裏の電源ケーブルやXLRケーブルの姿を見られて「うーん入るかな?」とつぶやいていらっしゃいました。

最後に620Aを見られて「東京のショップでこれと同じ物を見たんだ。」と興味をお持ちのようでした。

ご夫婦で音楽を楽しまれる姿はほほえましいものです。当方も奥さん教育して真似したいものです。遠方に夫婦で旅行して真似事をしたくなりました。