自宅のメインアンプEL34ppモノーラル×2は一番最初のTrail仕様化したアンプです。内部配線の交換は今年2月に完了していましたがプラグはRCAのままでした。
このアンプは元々ステレオサウンド85号に掲載されていた上杉氏のオルソンアンプを作る為に集めていたトランスを使っています。86号で完成後の音質批評が掲載されなかったので「出来」がよくなかったのでしょう。その後模倣して作られた方の情報も集めましたが今一の評価のようでしたので、吉永オーディオさんと相談してトランス結合の三極管接続で18Wのアンプに作り変えました。今はなき「鈴蘭堂」のケースを使っています。
RCAケーブルとXLRケーブルの音質比較をかなりやりましたが、同じケーブルを使うならXLRの方がより情報量が高い事を確かめています。フルテックのロジウムメッキの最高級RCAプラグと同じフルテックの最高級仕様のXLRプラグでの結果です。通常の安物のXLRプラグではフルテックのRCAプラグには歯が立ちませんという事を前置きしときます。
パワーアンプのバランス化をやらないとXLRプラグは使えません。今回はUTC A22のライントランスを使ってフルテックの最高級XLRソケットとの組合せです。UTC A22のトランスも「周波数特性」や「音色」が素晴らしいトランスです。ライントランスを実際に作ってみて音質の確認をしています。A21も持っていましたがバランスの良さで一枚上の音質でした。
現状のままでも充分MC2500やMC2600、M-60,M-100、XXを音質で凌駕しています。今回更にバランスケーブルが使えることと最高級XLRソケットが使えることで更に音質アップできます。そして更に組み合わせるケーブルも全てルシファー仕様の電源ケーブル、XLRケーブル、SPケーブルの組み合わせに出来ます。
このアンプにはすべて音質を比較して最上の「球」を配しています。出力管・整流管にオールドムラードの軍用、初段の12AU7には質感の良いフィリップス5814Aです。評判の良いジーメンスのE82CCも使っていましたが高域の延びと余韻で5814Aに軍配を上げました。
バランス伝送の為に昨年8月からマッキンC40を準備してから1年以上かかってしまいました。単純にパワーアンプのバランス化配線と仕組みが判らなかった事に他なりません。判ってしまうと単純な事も初めてやる時は大変です。
音の評価は後日すべてルシファー化が完了してからにします。現在のままでも相当な音質アップは間違い有りません。