Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

空気を震わす様な高域のユニット配置

2017年05月31日 | ピュアオーディオ
空気を震わす様な高域を作り出すユニットに「ツィーターアレイ方式」が有ります。例として、マッキントッシュのXRT-22シリーズやボザークのB410や4000シリーズ等。



沢山のツィーターを縦に一列に並べて使って有ります。この効果は、「一個のユニットがほんの少しづつ動く事」で直進的な「指向性」を極端に弱くします。これを1個のユニットにすると直進的に音が出て来ます。この辺の音作りは、アセンブリーSPを作るうえで参考になります。高域と云えど「空気を震わす」為には「面積」が要ります。

自分の作ったJBL3大ホーンシステムは、「最小のユニット数」で「空気を軽く震わす」方法を採用しています。だから嫌な音が出にくいし、スフォルツァンドで音崩れをしません。一個のユニット一つに高域の帯域全部を任せる音とは対照的な音作りになります。

既存のSPに追加で実験して見るのも良いでしょう。初めから8個以上の多数個ではなく、4個ぐらいから始めるのが良いでしょう。但し、インピーダンスの調整と、アンプがローインピに強いモノを持ってくるのが条件になるでしょう。

サブシステムのアンプ交代

2017年05月30日 | ピュアオーディオ

今まではサトリのミニプリ+パワーアンプを使ってD208システムをドライブしていました。このサトリのアンプでも一般に音楽を聴く分には差し支えありません。



一昨日2時間、昨日2時間程、上の写真の様に扇風機を当てながら「暖機運転」をしておりました。



昨日暖機運転後、アンプの入れ替えをしました。出て来るサウンドの「質のグレード」が全く違いますね。この管球アンプの組合せは、自宅のSP-707J+αシステムの予備用に作っておいたものです。元々予備が要らない程の仕上がりと寿命ですので、サブシステムに持ってきました。



サトリのアンプは3級クラスの出来、これに対して今回のアンプは1級品です。その差は歴然。「音の襞まで解像」する様な解像度と質感です。演奏者が強弱を付けたタッチの差まで判る様な解像度です。パワーアンプの出力は1W/chしか有りませんがD208は97db有りますので十分な音量を得ています。JAZZでは出力が物足りなくなるかも知れません。

これから暑くなると、サブシステムで音楽鑑賞が増えて来ます。メインシステムの部屋ではクーラーを付けないと夏は聴けません。サブシステムのアンプに1級品を持ってきましたので、こちらもSPサイズは小さいけれど、音質は十分メインとして使えます。鳴らしながら聴き入ってしまいました。音に説得力が有ります。SPのD208システムも可能な限りの音質アップをさせていますのでメイン並みに使えます。

SPセッティングの重要さが判っていない方が多すぎる ID:i0hym7

2017年05月29日 | ピュアオーディオ
ID:4vmwf9

私が「お宅訪問」でまず最初に確認するのが「SPのセッティング」です。この「SPのセッティング」を見れば、ほぼその方の実力が判ります。(思い入れの強さが判る・熱意を見る)

どんなに高額な機器を使って有っても「並べている」ぐらいの感覚しか持ちません。一番のキーポイントが抜ければ2番目以降のポイントが成り立たないからです。

「フロアー型SPだからそのままポンと置いてある」・・・良くあるパターン。しかし殆どが「音が死んでいる」セッティング。後でどんなに頑張っても生き返る事はない。

セッティングの原理は「自然の法則」にのっているモノ。人の力では変えられないものです。やはり色々と実験してその「原理」を習得すべきだと思う。その為のSPとしては小型SPが扱い易くて良いと思う。小型SPも大型SPも「原理は同じ」ですから、形が変わったら「応用」すれば良い。

ただ、SPのセッティングで決まる「生きた音」と「死んだ音」の違いを聴き分けられる程、「耳を鍛えた方」が少ないのが現状。

「耳を鍛える」のは平々凡々と同じ音を聴いても効果はない。

眠らせている管球アンプは・・・

2017年05月28日 | ピュアオーディオ
球の寿命が勿体なくて、サブシステム専用の管球プリとWE101Dppパワーアンプは眠らせています。梅雨が来る前に一度眠りを覚ましてやろうかと思っています。



まずは、電源ケーブルだけを繋いで2時間程SWを入れて「暖機運転」をします。何故なら、長く使っていないと真空管のソケットの接触がおかしくなって「ノイズ」を発生させるからです。球も全て電気が流れている事を確認してからでないと接続できません。



この辺の事情を知らない方が、中古品の管球アンプを買って直ぐに接続して、とんでもないノイズが出てSPを壊す・・・・なんてことも有ります。

これから先のオーディオを考えると・・・

2017年05月27日 | ピュアオーディオ
1970~1990年までの20年間、オーディオ業界は隆盛を極めました。何処の街に行っても電気屋さんがオーディオ機器を扱っていました。オーディオ専門ショップもあちこちに有りました。オーディオ機器を作るメーカーも沢山ありました。

それがバブル崩壊以降、長引く経済の低迷、正社員の減少・給与の上げ止まりと経済環境は良くはなっていません。そうした中で、老舗のオーディオメーカーが次々と廃業に追い込まれ、或いは合併で規模縮小しています。

インターネットの発達で、過去の名器たちが安価で容易に手に入る時代になりました。古くからオーディオをやってこられた方達には嬉しい時代になって来ましたが、いかんせんその分製品も機器を所有する側も歳を取って来ました。

今までに何度も言っている様に、「サウンドは機器と電源・ケーブル・技術等を合わせた総合力」で決まって来ます。いくら良い機器を持っていてもケーブル類や電源がショボければそのショボいレベルで収束します。玉石混合のシステムでは、その悪玉のレベルになってしまいます。

今後も中古の機器達で機器は十分手に入ると思います。しかし、「音質」を求めるなら、ケーブル類の「自作」をお勧めします。今後ケーブル類も開発や流通が限られてくると思います。先日のブログでケーブル類には「周波数特性」が有ると云いました。それを自作して比較すれば実感するでしょう。出来るだけ材質や仕様(単線・撚線・細線・極太線等)の違うもので比較してください。

自分でケーブル類が作れれば、そのサウンドの音質改善は「自在」にする事が出来ます。

FMエアーチェックの録音も一休み

2017年05月26日 | ピュアオーディオ


昨年4月からFMエアーチェックを始めて早1年が経ちました。録音ばかりして「確認試聴」が殆ど出来ていないので、ここらで一度立ち止まって見たいと思います。録音済のMDも500枚に近づいて来ました。ソースの量としては十分な量になって来ました。

録音機材もTASCAM MD-801RとKENWOOD DM-9090の2台を専用化しています。他にもDM-7080、DN-980F、DN-991R等を再生専用で使っています。機材も増えすぎたのでジャンク品も含め処分をして行こうと思います。一度整理しないと「ゴミの山」になってしまいます。

トーンコントロールやイコライザーを使わない理由 その2

2017年05月25日 | ピュアオーディオ
音の「鮮度」が落ちるのを嫌って「トーンコントロールやイコライザーを使わない」のが一つの理由ですが、もう一つ、プリアンプの「つまみ」類の維持管理でも使いたくない。

以前マッキントッシュのプリアンプC40やC29を使っていた時に、イコライザーやトーンコントロールは「音質には殆ど影響がない」と云われていましたが、自分で使ってヒアリングすると確実に「鮮度」が落ちますね。そうなると使わなくなりました。その状態で5年も使わないと、使っていないSW類に「ガリ」が出て来ます。

プリアンプで使うSW類は意外と少なく、電源SW、セレクター、ボリュームの3箇所になります。余計なSW類が有るだけで、そのSW類の維持管理の為に動かしてやらなければならなくなります。C40やC34等マッキントッシュのプリアンプはSW類が一杯デザインして有り、それらの機能を維持させるのは大変な負担になって来ます。


古いスピーカーを蘇らせる1方法

2017年05月24日 | ピュアオーディオ
1950~1970年代の古いスピーカーは「高域がダラ下がり」の周波数特性のモノが多い。これはユニットが古いから・・・と思われているが、意外とユニットは非常に優秀で有る場合が多い。

3年ほど前にJBL#4311の「SP箱内配線」を交換した事が有る。#4311はオールコーン型で、ノーマルだと高域ユニットLE25の高域はそれほど伸びていない。また粗さも目立つ。この特性が「JAZZ向き」と思われているが、実際に自分の作ったケーブルに交換して分かった事は、このLE25は非常に優秀なユニットで有ると云う事。配線交換後、ビックリする様な高域が出て来た。まず高域の伸びは最近のドーム型など及びもしないほど良く伸びている。フラットに伸びている。だから荒れた音など出てこなく、非常に伸び切った密度のあるサウンドを出してくれた。まさに「目から鱗」の状態であった。

ケーブルにはそれぞれ「周波数特性」が有る。単純に「メーカー純正」のケーブル(配線)と云うだけで、鵜呑みに出来ない。現在でも「ケーブルに周波数特性」が有ると知っている方はまずいないと思う。一般に使われている銅線ケーブルでは15000Hz以上の再生は望むべくもないと、私は経験上判断している。高域特性の良いケーブル(配線)に交換してやれば「高域不足」は感じなくなる。それだけ昔のユニットは潜在的に優秀な場合が多い。

ただ注意すべきは、「高域」のみケーブル(配線)交換してはいけない点だ。低域~高域までフラットに出せるケーブルを使う事だ。世の中になければ作り出してでも使って欲しい。自分はそう思ってケーブルを開発してきた。高域のみケーブル交換すると、低域や中域と「音数」(容量)や「スピード感」、「質感」が揃わない。やはりここは統一して使うべきだろう。

実際に最近のカナレの安いケーブルで実際にやって見たらその効果が判るだろう。最近のカナレの安いケーブルでもメーカーオリジナル配線よりは「周波数特性」や「伝送容量」の点で優秀だと思う。WE16GA~14GAあたりでも面白いと思う。個人的にはカナレやWE14GAあたりでも「力不足」だと思っている。もっと上級の「周波数特性の良い」、「伝送容量のデカい」ケーブルを使えば更なる改善が出来ると思う。

トーンコントロールやイコライザーを使わない理由

2017年05月23日 | ピュアオーディオ
私は基本的に「トーンコントロール」や「イコライザー」を使わない。何故ならそれは「流出源対策」だからだ。出音を良くする「発生源対策」に比重を置いている。「音の鮮度」を下げる行為でもある。

そもそもトーントントロールやイコライザーを使わなければならない様な事態は、「基の出音」がいびつだから使うので有り、ユニット自体の音の出方やバランスが狂っているからである。この根本原因を安直なイコライザーなどで修正して良いものか?が常に私の頭の中にある。「結果良ければ全て良し」と云う事にはならないのである。安直な方法を使えばそのしっぺ返しが必ずどこかで出て来ると考えている。だから「出音」に拘る。

例えば古いSPに多い、「周波数特性」で中域が盛り上がって、高域が12KHz辺りからだら下がりのSPの場合、中域の盛り上がっている部分を削り、高域のだら下がりの部分を持ち上げてフラットな特性に持って行こうとするだろう。この時私には疑問が出る。削られた中域の音が「もったいない」し、無い筈の高域が「作られて」いる訳である。多分曲毎にイコライザーを調整しなければ最良の状態にはならないだろう。またフラットにすること自体が有意な事なのだろうか?疑問に思う。

自分の考え方(発生源対策)で行けば、その原因と対策を直ぐに二つは考える。まだ他にも方法は有ると思う。

1)各ユニットが正常に動作や性能を発揮しているか?
 ユニットに問題が有るのではなく、SPケーブルやSP箱内配線に問題が有る・・・そう云う特性のケーブル類を使って有る。・・・ケーブル類の見直し(フラットな特性のケーブルに置換する)・・・意外とケーブルの周波数特性は盲点になっている。

2)出ている中域に合わせて、高域のユニットを追加して補完させる。
 但し、高域のユニットの追加にしても「質感」と「能率」については配慮して置くべきだ。質感が合わないユニットを使ったり、能率が合わなかったりすれば、さらに悪化する事にもなり兼ねない。それなりに「試行錯誤」を繰り返してSPを完成させる事だと思う。基本スピーカーの音色や質感を損なわずにユニットの追加で改善できれば更にSPの性能が上がると考える。

基本的には1)の原因の場合が殆どである。

安直な方法を使えば安直なサウンドにしかならないと云うのが私の考えである。

最近購入したCD

2017年05月22日 | ピュアオーディオ
若い頃から室内楽も好きで集めていました。特にシューベルト:ピアノ三重奏曲第2番は好きです。即興曲の様にコロコロ転がる様なピアノの旋律とヴァイオリンとチェロの音色の重なり合いや演奏者の息使いまで判る様な演奏が好きです。



私のメインシステムを見て、大体の方は「JBL」=「JAZZ向き」の音と思われていますがクラシックも聴ける様になっています。しなやかで艶やかでそれでいて音のキレが有り、エネルギー感も出る様に仕上げています。音楽がドラマチックなうねりとなって聴ける様にするのに苦労しました。そんなサウンドですので室内楽も得意としています。バイタボックスのCN191 SPで楽しんでいる様な雰囲気のサウンドです。



今回上述のCDを購入しました。手前の2枚はルービンシュタイン・トリオの古い録音(40年以上前にLPで購入し聴いていました)、上段のものがボザール・トリオのシューベルト三重奏曲全集。このボザールトリオのCDの録音と演奏は素晴らしく良いですね。自宅には他の演奏者のCDも集めています。さすがにルービンシュタイントリオの録音は古いですが、演奏は素晴らしいです。