Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ライントランスの効果

2010年01月31日 | ピュアオーディオ

今回WE 15Aのライントランスの導入で3つのシステムのサウンドが「激変」しています。たった「ライントランス」一つをよりグレードの高いものに交換しただけです。それだけでどのシステムも「いつまでも聴いていたい」とSWを落とすのがためらわれます。「激変」とはいつも良く聴いている曲が、違った曲の様に聴こえ出す事で、更に「音楽性」が高まる事を指します。

15Aのトランスを使っている「オリンパスシステム」ではその後毎日6時間以上鳴らし続けています。3日経ってそのサウンドも段々と「馴染み」が出て来ています。まだ高域のSPユニットがビックリしているようです。

「何が変わったか?」と云うと
1)サウンドの空気感が変わりました。・・・SN感が更に良くなっています。
2)音数が気持ち悪いぐらいに増えています。・・・シンバルの1枚1枚が判るほど
3)音の艶やかさがまして低音域にも艶を感じます。
4)緊張感の有る演奏ではより緊張感が、しなやかさの有る演奏ではよりしなやかに・・・。
5)より「うるささ」を耳に感じなくなりました。

「オリンパスシステム」は過去に何度も「激変」を経験していますが、まだまだ「激変」の可能性を秘めています。今週にはプリアンプ系統に「100V電源トランス付きタップ」を導入しますので更に「激変」が来るものと思っています。2月中にパワーアンプ系にも導入の予定ですので更に「激変」する事でしょう。やればやるほど「音質」はアップして行きます。

自宅では3B252Bアンプと6L6Gシングルアンプを交代したおかげで「音質ダウン」して興ざめ的に感じていたサウンドが、3B252Bアンプの頃のサウンドグレードに高まっています。こちらも聴き始めると次から次にCDをかけまくってSWを切るのが億劫になってしまいます。おかげで寝不足気味になっています。空気感がまったく変わりましたね。

RCA箱システムも62Aのライントランスにして「音の解放感と伸び・拡がり」が大幅に良くなっています。スカッと抜けてくれるのでこちらもついついSWを落とすのを忘れて聴き続けてしまいます。

本来はどのシステムにも15Aを使いたいのですがそうは易々とは行きません。手に入れる事が大変なのです。第一、市場に出てくる数が有りません。出会いはまさしく「縁」だと思います。


ライントランスの配線

2010年01月31日 | ピュアオーディオ

ライントランスの性能を引き出すには「配線材」、「半田」、「プラグ」による「伝送ロスを極小化」させる事が重要です。

一般的に使われているWEの線材を使うと「伝送ロス」が激しくて、「音圧」が下がり、ふん詰まった様なサウンドやドローっとした鈍いサウンドになりがちです。
91a

上の写真の様な「イージーな配線」ではライントランスの性能は引き出せません。
We_rep_15a2

こちらの配線は更に悪い配線例です。配線の長さが長くなり、配線の抵抗値が更に悪くなっています。こんなのが「プロが作った」モノとして販売されているのが実情です。

こんな配線ではいくらトランスが優秀でも「使わない方が良いサウンド」になりかねません。

どんなに良いパーツでもその料理の仕方で「良くもなり悪くもなり」になります。これはパーツに限った事ではなく再生システム全体にも言える事です。


RCA箱システムに62Aライントランス

2010年01月30日 | ピュアオーディオ

昨夜自宅で取り外したWE62A入りのライントランスを、事務所の「RCA箱システム」に91Aトランスと交換しました。

ものの見事に「グレードアップ」しました。音の拡がりやヌケが一段と良くなっています。

WEのライントランスも沢山の型番を同じ仕様でライントランスにして「音質比較」をして来ました。その結果、WEのトランスは型番で「どのような音質傾向」が有るかが判って来ました。

①15A~50Aのグループと②62A~93Fまでのグループ、③111C以降のグループで「音の傾向」が揃う様です。同じグループでも型番の若い方が「高音質」になります。

①のグループ、②のグループ、③のグループでは大きな「音の傾向」の差が有ります。

①のグループでは音のヌケ・キレ・ノビが素晴らしく透明感が高いです。ワイドレンジ。カミソリの刃の様な切れ込みとSN感。(純鉄コア)

We_15a2

②のグループでは①のグループに比べ全てがチョッとナローに感じますが、中域の厚み等独得のバランスを持っています。(純鉄コア)

93f

③のグループは「パーマロイコア」のトランスになります。ワイドレンジ感は出ていますが中域の厚みが薄く、音楽の躍動感が前述①②のグループに対して薄く感じます。②のグループに比べると全てがナローに聴こえます。

111c

③のグループでも2Kg/個のボリュームが効いているのか「スケール感」が違います。他社のトランスと比べると段違いの実力です。

ハイエンドを目指されるならせめて②のグループの「ライントランス」を使っていただきたいと思います。


自宅システムのライントランス交換

2010年01月29日 | ピュアオーディオ

「オリンパスシステム」のライントランスをWE 50A→15Aに交換しました。その為浮いた50Aのトランスを自宅の62Aのトランスと交換しました。(玉突き方式に交換して行きます)

夕方6時に交換を終わり、音楽を微弱な音量で5時間出しっ放しにして11時から通常の音量で聴き始めました。

交換後は音質が「劇的」に変化しています。「オリンパスシステム」で50Aから15Aへ交換した時に感じた音質のアップがそのまま感じられます。音のキレ・ヌケが素晴らしくアップしていて心地よいです。「うるささ」も大幅に減少しているのが聴き取れます。

まだ交換した初日ですのでプラグ類の馴染みが進めば更にまろやかさが増してきます。「オリンパスシステム」で50Aを使っていた時の質感がそのまま手に入りそうです。改めて50Aと62Aの力量の違いを感じました。62Aはそれでも素晴らしいトランスです。

ライントランスにWEのトランスを使い始めて、色々な型番の音質を比較してきましたが、どれも一般のトランスとはサイズや重量も音質も含めて「WEは偉大だな!」と感じます。今回の15Aも50Aも「縁」が有って私の所に来たのだと思っています。探してもなかなか出会えない代物です。

一般の方がWEのこれらのトランスと出会ってもその「潜在能力」を知る事も出来ないと思います。「伝送ロスの極小化」の観点からの視線と実践してきたからこその「出会い」と思います。


ライントランス WE REP 15A のサウンド

2010年01月29日 | ピュアオーディオ

先日入荷しましたWE REP 15A を使ったライントランスが完成しました。
Blog2_001

上の写真ではまだ配線をしていませんが配線を完了しています。(配線方法はお知らせできません)

We_rep_15a2

「オリンパスシステム」の50Aのライントランスと交換して試聴に入りました。使っている場所は「CDP~ライントランス~プリアンプ」となります。

今までにもっとも古いREPトランスは「50A]でしたが今回は「15A]と更に古くなっています。

We_rep_15a3

システムに接続して聴いたファースト印象は

1)音圧が上がっている・・・いつものボリュームでは音が大きすぎます
2)音数(情報量・分解能)がかなり増えている・・・シンバルの1枚1枚が見える様な?
3)音のキレ・ヌケが更に上がっている・・・余韻が奇麗
4)音のバランスも広帯域化している
5)透明感が上がっている

6)音の立ち上がりが早い

今の所悪い点を探し出せない。あくまでも50Aと比較してのお話です。外せなくなりました。まだ「馴染む」前の段階ですから、「馴染んだら・・・」 どこまで良くなるか?と想像を掻き立ててくれます。

外した50Aのトランスは自宅の62Aのモノと交換の予定です。


電源トランス PMC-131 の復活は難しい

2010年01月29日 | ピュアオーディオ

自宅のメインアンプ、3B252Bシングルアンプに使っている電源トランスが「オイル漏れ」している件は報告していますが、この不具合に対する処置として「交換」か「修理」かを問い合わせしていましたが、どちらも「不可」の様です。交換すべきトランスが既に製造中止で在庫もなし。修理もメーカーにトランスケースがないので不可との事。困りました。中古市場に出てくるものを待つしか有りません。

3B252Bアンプはしばらくは復帰不可能の様です。困りました・・・・・。別の対策を考えないといけません。


WEのライントランス用 REP 15A の入荷

2010年01月28日 | ピュアオーディオ

先日「私のこだわり」の件で紹介しました「WE REP 15A」が昨日入荷しました。届いた現物を見たらとても綺麗でチョッと不安になりました。100年前のトランスがこんなに綺麗では心配になります。型番も確認しましたが、「刻印で15A」と刻んであります。チョッとだけ安心しました。

We_15a2

ライントランスに仕上がった物を購入したのですが、WEの20GAで配線され、一般的な金メッキのRCA端子で作って有りますので「音」も聴かずに分解しました。聴くだけ無駄と経験しています。

We_15a3

ライントランスにする為に部品集めをしています。まず「木箱」、こちらはリンホフ工房に作り置きが有りましたので本日入荷しました。残るは「XLRソケットメス」のみ。こちらも月曜日に手配をしていますので今週中には入荷の予定です。多分今週の金曜日にはほぼ完成して「音出し確認」が出来ると思います。いまからどんなサウンドを聴かせてくれるか楽しみです。

ノグチトランスの100V用のトランスも2セット、今週中には入荷の予定です。こちらは来週製作に入ります。


STC 6L6Gシングルアンプ

2010年01月28日 | ピュアオーディオ

6L6Gシングルアンプを自宅に持ち込んでようやく3日、約6時間の使用状態です。繋いだ当初から言えば「馴染んで来た」のでしょう、低域のノビが大幅に改善しつつあります。まだまだ「馴染み」が進めば良くなっていくと思います。のんびりと時間をかけて鳴らしてやれば良いわけですので気楽に待ちます。

ただ3B252Bアンプに比べると「音数」と「エネルギー感・力感」の不足は否めません。3B252Bアンプは難しいアンプです。購入後半年は「ノイズ」に悩まされ、やっと使えるようになったと思ったらオイルコンからの「オイル滲み出し」、対策が終わって「これで安心して使えるぞ」と思った矢先、今度は電源トランスからの「オイル漏れ」。どこまでもトラブッてくれます。根気良く「直して」行くしかありません。

電源トランスの在庫を販売元に確認したら「製造中止」になっているとの事。現在「修理」が出来るか確認をしています。下の写真はトランスを外して端子部を上にしています。

Pmc131

古いアンプを購入するとメリット・デメリット有ります。こんなにトラブルの多いアンプも珍しいです。でもこのアンプの「音質」にはベタ惚れなのです。


STC 6L6G(CV1947)シングルアンプのサウンド

2010年01月27日 | ピュアオーディオ

昨日、自宅のメインのパワーアンプをドック入りさせました。その為、急遽6L6Gシングルアンプを自宅に持って帰り、交換して使っています。
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交換しての印象は「透明感(SN比)や高域の冴え」はこちらの方が上ですが、「音の厚み」では負けています。全体的なグレードの差はそう大きくありませんので十分使えます。

当該の6L6Gシングルアンプ(2W/ch)はSP端子交換と整流管を交換していますので馴染ませる必要が有ります。1週間くらいは毎日サウンドが変化すると思っています。更に良くなる方向に働きますので期待しています。

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一方3B252Bシングルアンプの方ですが、前回はオイルコンデンサーのオイル漏れでしたが、今回は「電源トランス」からのオイル漏れの様です。オイルの質感がオイルコンなら「サラサラ」したものですが、今回は結構粘り気が有ります。

電源トランスの型番はPMC-131と云うのですが、内部に冷却用にオイルを封した仕様の電源トランスです。目下、このトランスの交換を考えています。新規購入が出来なければ「修理」も考えています。

自宅のサウンドにはこのアンプがないと・・・という思いが強いので何とか復帰させたいと考えています。「球の力の差」が有ります。


3B252Bシングルアンプの入力トランス交換断念

2010年01月26日 | ピュアオーディオ

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自宅の「SP-707Jシステム」のパワーアンプ 3B252Bシングルアンプに先日報告した「入力トランス」の大型の物を取り付けようと事務所に持って来ました。
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「もっと音質を上げたい」との欲望からですが、そうは簡単に許してくれません。
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内部にトランスを入れられる部分を探したのですが「スペース」が取れません。現在のトランスで精一杯の様です。スペースがない以上諦めるしかありません。

久しぶりにアンプの底板を開けたのですが「油漏れ」が発見され、電源トランスなのかオイルコンデンサーなのか原因の究明と対策を講じなくてはなりません。しばらく「ドック入り」させる事にしました。

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替わって自宅には以前使用していた「6L6Gシングルアンプ」(2W/ch)を使うようにします。こちらは先月SPターミナルを最終形に更新しています。