オリンパスシステムで使っているF-25チャンデバではゲインコントールのボリュームをPASSさせています。
低域も中域も高域も全て「ゼロ」(0db)の位置にしています。低域のパワーアンプはレビンソンNo431Lですので、ゲインコントロールは付いていませんのでストレートにウーハーに繋がっています。中高域は低域のゲインに合わせる為に「管球アンプ」にしています。もっとも管球アンプにしている理由は他にも有りますが・・・。中高音の音量調整は管球アンプの方でしています。殆どMAXに近い状況です。
トランジスター型アンプと管球アンプでは元々の「パワー圧力差」が有ります。管球アンプの方が圧力がTr型の約半分くらいです。出力の比較では有りません。聴感上のユニットの圧力差を云っています。全てのアンプをトランジスター型にしますと、中高音は低域の約半分の位置にゲインコントロールしないとバランスしません。こうなるとチャンデバのゲインコントロール(ボリューム」が回路の中に入ってくる事になります。このボリュームが入るか入らないかで「音質」が随分と変わります。ボリュームをPASSさせた方が音数が多く、音の鮮度がまったく違います。
こちらのチャンデバはRCA箱システムに使っているF-15Lです。このRCA箱システムもアンプの組み合わせはオリンパスと同様、低域にTr型、中高域に管球式とほぼ同じ配置をしています。
チャンデバの中高域は「ゼロ」(0db)位置にしていますが、まだ完全にヌケていないので、低音を絞らないと音のバランスが取れません。低音のボリューム位置が0dbになった時が、このF-15Lの「活眼/覚醒」の時です。そうなれば今までのもどかしいサウンドから一変してスカッとヌケて鮮度の高いサウンドになると予測しています。まだまだ鳴らし込んで行かないといけません。何も触らずただひたすらに聴き続けてヌケてくれるのを待つしか有りません。